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おまえと出会ってからいろいろなものが、鮮明に見える… 長い眠りについていた、俺の世界… 目覚め?…そんな感じ。 おまえに会うまでの俺はおとぎ話の眠り姫だった気がする。 …眠り姫も目覚めた時こんな感じだった?… ***** ここ数日、と会ってない。 のバイト先『ALUCARD』に来れば、会えるかもって期待してた。 ところが、今日と明日はバイト休み。 約束していたわけじゃないから、いなくても仕方ないけど… こういう時、ふと思ってしまう。 …にはの世界があって、俺には俺の世界がある。 ただ少し違うのは、俺の世界はおまえが中心で動いてる… も俺と同じならいいのにと…望んでいるってことを。 …なんてわがままな、俺なんだろう。 会っても口数少ないし、気の利いた言葉も言えないのにな… 今日はいつものコーヒーが苦く感じるのは…気のせい、か… に出会う前の俺は、他人の事なんてどうでもよかった… 興味本位剥き出しで近寄って来る奴らばかり… 鬱陶しい… 感情を押しつけられるのはもっと煩わしくて… だから一人でいるのが楽だった。 この先もずっと独りだと思ってたし、独りでいいと思ってた。 ましてや、季節々々にあるイベントも俺には絵空事。 興味すらなかった… …初めておまえと出会った、小さい頃の俺とはまったく違う… こんなにも変わってしまった俺とおまえとは…再会した… 少しずつ、目覚めていく…俺の眠っていた色づく世界。 …四季の風景、耳に届く季節の足音… 色鮮やかなものたち…の瞳に映っているもの… 同じものが俺の瞳にも映りだした。 いろいろあるイベントも、他人と会わせるのが苦手な俺だけど、おまえといっしょなら楽しい。 なにより…の喜んだ顔が見れる…悪くない。 おまえを想う気持ちは、とてつもなく胸を…切なくさせる日もある。 …独りでいるのが辛いと思う日もあるけれど… それでも俺は、おまえの事が……好きなんだ。 …そんなことを考えていたら、が恋しくなった。 の笑顔を見たくなった… 『会いに行こう』、そう思い立ちコーヒーを一気に飲み干して『ALUCARD』を出た。 ***** あちこち歩き回り、の家にまで行ったが、結局…会えず。 足取りは重いが、もうすぐ家に着く。 会いたい時に、会えないっていうのは、どうしてこう… …こうも、人恋しくなるのは、何故なんだろう。 はぁ〜…と溜息を吐くと白い息… 今日はやけに冷え込む… はもう家に帰っているだろうか… …ん…誰か家の前にいる? 「葉月くん!」 「…?…」 「よかった、会えないのかなって思っちゃった」 「おまえ、こんな時間に何してる?」 「葉月くんを待ってたの、迷惑だった?」 「合い鍵、どうした?」 「…ごめん、また…なくしちゃった…」 ……これで何回目だ? 本当にどこか抜けてる。 「何回か電話したんだけど、つながらなくて…」 あ…そういえば、今日は静かだなぁと思ったら… 携帯、家だ…俺も抜けてる。 「ねぇ葉月くん、ここ数日…会わなかったこと怒ってる?」 「怒って、ない…」 おまえは自由なんだから好きにしていいんだって… どうして俺は巧く、言葉に出来ないのだろう… 「えっと……ん…明日、明日はバイトお休みだったよね」 「…あぁ」 「何か予定ある?」 「…ない…でも俺、疲れてるから寝てるかも…」 「それでもいいの。傍にいても、いいんでしょ?」 「当たり前だ」 「今日はもう帰るね、ごめんね疲れてるのに。じゃあ、明日!」 「…ちょっと待て、家まで送る」 、それだけの事を言うために俺を待っていたのか? それって電話で済むんじゃないのか… まあ俺は、おまえに会えたから嬉しいけど。 でも、おかしい… 、何か俺に隠してる? 〜続く〜 あとがき 様、もう少しお付合い下さい。この話には後編があります。 しかし王子ごめんよ〜!本当はお誕生日にアップするはずだったのに。 こんな私をゆるしてね〜〜!・・・・という感じで仕上げました。 なんかもっと胸キュンんな話にするつもりだったのに…文章力がない私…(悲) |
