雨が降っている
天から降り注ぐ無数の雫が音を立てて落ちてくる
僕のいるところの屋根をたたきつける
この雨が降り注ぐ空の下にこの身を投げ出したら、どんなに気持ちいいだろう
この雨に僕のすべてが流されてゆけば、どんなに気持ちいいだろう
でも・・・
この雨は僕の心に穴を空け、砕いてくれるのだろうか?
この雨について流れてゆけるのだろうか?
雨はときには強く、ときには弱く、自らの下にあるものを叩きつけ
ときには怒りをもって、その力を見せつける
そう・・・
強い雨は僕に穴を穿ち
弱い雨は僕を緩やかに流してゆくだろう
そして怒りは僕を吹き飛ばすか、僕を焼いてくれることだろう
少なくとも僕はここからいなくなれる
そうだ、僕はここから消えたいんだ
誰もいない、水に囲まれた、一人だけの世界
その世界の台地にはいつも雨が降り注ぐ
このまま雨が降ればいつかは小さく残った台地も消える
いつそうなってもかまわない
僕はそのまま土の上に寝そべり、雨に打たれていたい
そして、そのまま、水の中に埋もれてしまいたい
そう、どこともしれない一人の世界からも、僕は消え去りたい
だけども水が大地を覆うほどまで水面が上がることはなく・・・
水は僕がここに来たときからずっとこの高さのまま
上がることも、下がることもなく・・・
だから僕はいつまでも雨に打たれたままたたずむ
そう、いつまでも、いつまでも、僕が消えるまで・・・
そして、今日も雨が降り続けている
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