「北九州再地図化計画」9月30日(日)
フリートークの予備知識
知岡盛蔵&MTG
@同人活動について
ここで取り上げる「同人活動」は、「自分の好きなアニメやマンガ・ゲームや、そのキャラクターを基にした自由な表現活動」と説明したいと思います。日本特有の大衆文化として隆盛を誇るアニメやマンガ・ゲームですが、それらの受容層に、同人活動を行う人々がいることは無視できないと言えます。
同人活動の成果たる同人誌(最近はこれに限りませんが)の売買が行われる同人誌即売会は、休日ともなると、日本中の至る都市で行われるようになっています。日本最大の同人誌即売会は、東京で年2回行われる「コミックマーケット」で、来場者はのべ40万人を数えています。北九州でも、西日本総合展示場などで、即売会が開催されています。
今回お呼びしたのは、そんな同人活動をしている人々の中でも、北九州に関わりがある同人サークル『熱血家』(ねっけつや)さんです。『Kanon』(<株>ビジュアルアーツ)というパソコンゲームを基に、独自の視点からゲームを制作されています。
あまり知られていない同人活動ですが、今回の企画で、その現状や問題を少しでも知って頂ければ、企画責任者は幸せです。熱血家さんのトークに期待しています。<知岡>
『Kanon』について
物語は、主人公となる高校2年生の青年が7年前に出ていった街に、1月7日の雪に覆われた季節に戻ってきたところからはじまります。彼はそこで五人の女の子、名雪・あゆ・栞・舞・真琴たちと出会い、1月の終わりまでの約1ヶ月間の間に様々なエピソードをふまえながら過ごして行きます。
ゲームの流れは、背景となる絵の前に女の子がいて、彼女達との会話および主人公の考えていることを読み進んで行く、というものです。ところどころで選択肢が出て、選んだ選択肢によってシナリオが変わっていきます。中盤ぐらいから相手となる女の子が一人にしぼられ、感動的なラストへと物語は流れていくのです。
オルゴールっぽい音やピアノなどを中心としたしっとりした雰囲気の音楽が全編通して流れていて物語に色を加え、途中途中でCGのカットが入ったりして物語を盛り上げたりはするものの、基本的にとてもシンプルな作りになっています。
いわゆる「泣きゲー」。とにかく「泣かせ」る要素をふんだんに使って、プレイヤーを涙の海へといざなっていってくれます。
私も泣きそうになりました。 <MTG>
☆ ☆ ☆
家庭用ゲーム機の恋愛シミュレーションばかりで、パソコンにはなかなか進出しなかった私ですが、今回の「北九州の地図を描き直し、都市の再認識を促す」という大命の下、ついに名作の誉れ高き『Kanon』に触れる運びになりました(領収書取っています)。
まずは、熱血家さんの『血族』の主人公になっている舞と、ベスト睡眠時間が12時間の名雪でクリアしました。それぞれのキャラクターが立っていて、なかなかの好印象を抱きました。そして、予定通りMTGにバトンタッチしました。あゆでクリアするのを傍から見ていたのですが、最後の方は目頭が熱くなって、やばかったです。MTGが、画面をずっと見つめて私の方を見なかったのは、友情と言うべきでしょう。うぐぅ。 <知岡>
B『血族』について
熱血家さんの代表作で、五人の女の子の中の一人・舞に焦点を当てた作品です。オリジナル版とは違い、この中では主人公(プレーヤー)ではなく、舞の視点から物語が描かれています。また、オリジナルではあまり語られていない、舞の幼少期も多く語られ、彼女のストーリー全体を補完された気がしました。これは、ファンにとっては嬉しいことです。 しかし、同作の物語の最大の特徴は、「人には無い不思議な力を持っている故に、幼い頃から孤独だった」というオリジナルの物語に、「舞が部落の人間である」という独自の要素が加えられていることでしょう。こういった問題を敢えて取り扱った経緯に、北九州を再認識するカギが潜んでいるかも知れません。
<MTG稿を基に知岡が作成>
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