7月9日(月)

この日に撮った写真ではありません
とあるお店

宿→金浦国際空港→福岡空港
 
 前日からこの日の朝にかけて、最後だから思い切り騒ぐ予定になっていた。しかし、みんな今までの疲れで早く寝てしまった。自分はペース配分で、この日にラストスパートをかけようとしていたのだが、取り残された。目が冴えているのに、みんなは寝ていて部屋は真っ暗だし、暑いし、徘徊老人のようにウロウロしていた。飯はまだか〜?
 こうなったら、ネットカフェに行くことにした。唯一起きていた学友を誘ったが、ふられた。1人で行くことになった。ソウルには、24時間空いているネットカフェがたくさんある。韓国は日本よりインターネットが普及していると聞いていたが、本当にそうだった。なぜか居酒屋にも、ネットにつないだパソコンが置いてあったし。
 異国の地を、しかも深夜に、1人で徘徊することは、私にとって相当勇気が入ることだった。イヤ、別に誰とも話さなければどうと言うことはないのだが、店に入ると決めた以上は、嫌でも人と話をしなければならない。しかも、コンビニのように「アンニョンハセヨ」だけでは済まないだろう(ちなみに、アンニョンハセヨには「いらっしゃいませ」の意味もあるようで、かなり応用の利く挨拶である)。料金とかも訊かないといけないだろうし、もし話が出来ない弱みにつけ込まれて、法外な料金を請求されて、払えないと分かって警察に突き出されて、北に送られたりしたらどうしよう…いらんことをいっぱい想像した。雑居ビルの地下にある、明るくてきれいで安全そうに見えた店に決めて入ろうとしてが、店に近付いては戻ってを繰り返し、入り口の前をずっとウロウロしていた。みなさん、言葉が通じなければ、何気ない行動も冒険になると思います(プロバブリー)。自分は、本心からネットカフェに行きたい訳ではなかったけれど…ああ、自分は、この緊張感を求めていたのだ。終わりなき日常は終わった。ばりばり。
 深夜3時。気が付けば、ゲーセンに入った時間を含めて、2時間近く悶々としていたことになる。店の前で、タクシーで帰る酔っぱらいを見送って、心を決めた。「酔っぱらいは何処の国も変わらん。友達に迷惑かけるなよ」。そういえば、「韓国男児は徴兵を経験しているので、酔っぱらって暴れたらコワイぞ」みたいなことが、前に読んだ本に書いてあった。ウホウホ。このままでは体力が持たない…と言うか、バカだ。オレは韓国男児と拳で語りに来たんじゃないか(ウソよ)。いい加減に入ろうじゃないか。ここで引き返しても、良い笑いのタネだ。やっぱりオタクは度胸がない、と言われかねない。殴られたらそれまでだ。有り金払って謝ろう。今の私は、オタクを代表して入るのだ。危害、否、気概のあるオタクもいるということを世間に示してやろうじゃないか。気取るなバカヤロウ。お許し下さい。そうでも思わないとダメな、弱い人間なんです。韓国語は話せない。だったら、英語でゴーだ。英語も話せナッシング学力崩壊。なんだと?何百時間も授業を受けながら、こんな機会も棒に振るような貴様など死んでしまえ。そんなのイヤです。死ねなら、戦って死ね。やって後悔しろ。ネットカフェに入るのが、そんなに冒険かよ?韓国人は妖怪か?信じましょうよ(にっこり)。うるさい。オレが悪かったら殴ってくれ。でも、殴られたら途端に情けなくなるんだろうな。お1人お願いします。
 出迎えたのは、髪の長いきれいなおねーさん。こんな夜中に働いちゃイカン。日本語は通じません。とりあえず、韓国語(単語)で自分が日本人であることを告げて、言葉は通じません宣言をした。そこですかさず、英語で話しまshowと言った。相手を無視した一方通行。アヤシイ英語で時間と料金を聞き出して、オーケーオーケーと席に着いた。この間、実に1分弱。この一瞬のために3時間を棒に振った。短い方じゃん。で、店内はと言うと、こんな時間でも人がいっぱいで、みんなゲームをしていた。進んでるぅ。報告おしまい。1時間の仮眠と、コーヒーとお茶を飲んだ。 
 朝が来た。そろそろみんなが起きる頃だ。朝靄ゆりて、道路はゴミだらけ。そう、よく見ると、ソウル市内の公道には、ゴミ箱が置いていないらしい。コンビニの前ですらそうだ。コンビニのゴミは、殆どポイ捨てと考えて置いて。ゴミは道端に出しておけば、妖精さんがキレイにしてくれるの。うそ。妖精さんじゃない、おじさんがせっせと清掃してくれていた。早朝の短時間にやっているようだったので、素早いものだ。でも、どうしてゴミ箱が無いのだろう?
おかげで道路はシミだらけ。しみったれめ。←バカはお前(筆者)だ。
 朝は7時の集合時間。バスに乗って、金浦国際空港、そして福岡空港へ。着いたのが、だいたい13時。近い。そもそも時差ないし…。それにしても、電気街、Tinhouse、アニメーションセンター、本屋……こんなに雄太駆体験が出来るとは思わなかった。御飯もおいしかった。韓国は、とっても魅力的な国だ。また行ってやるぞ。本当に、きっと行きたいと思う。

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