テレネ1

ノイエンから北上しロア山脈を越えるとテレネが見えてくる。
テレネはこの島において最も古い歴史を持つ都市であり
グローディア*の首都である。
『歴史が古い=伝統を重んじる』
という図式はこの街も同じで
やれ騎士道だのやれ国王だのと
いちいちうるさい所だ(俺にとってはだが)。
グローディアの歴代の国王は、皆、賢王と呼ばれ
国民からは常に愛されている存在らしい。
なんでも無理な侵略などは特にしないんだとか。
その代わり外敵・侵略者には、テレネ在中の騎士団が
徹底的に制裁を与えるらしい・・・。
とは言ってもここ最近、騎士団が動いたのって
十数年も前にさかのぼるんだが。

実際のところ今の国力はどうなんだろうな。最近元気なノイエンの存在が気になるらしいが。

*グローディア
グリーニング一の大国。
とは言ってもその領土はわずかで、 南はロア山脈まで、西はサイス湖までとなっている。





テレネ2

・・・いかんいかん。どうも説明調になってしまうな。
まあ、あれだ、ちょっとイメージチェンジして行こう。
テレネというとエールが有名だ。確かに酒場(パブ)が街のいたるところにある。
どれ、適当な店に入るか・・・。

ギィイ

マスタ:「いらっしゃい」

ソロ:「おやじ、このテレネじゃエールが有名らしいな、一杯もらうよ」

マスタ:「ああ、そうさ、テレネのエールは格別だぜ。
     しかもあんたは運がいい。テレネの中でもこの店のエールが一番なんだぜ」

ソロ:「ああ、そうかい(ほんとかよ)」

出てきた酒を飲んでみたが、まあ確かに美味いような気がする。
実のところ俺は酒の味がわからんのだが。
で、不意に顔を上げるとマスターの顔が俺を凝視している。
リアクション待ってるな・・・。
仕方ない、とりあえず親指を上げて笑って誤魔化しとこう。
(笑顔ってのは万国共通なんだよ)

俺の反応に満足したマスターが仕事に戻ったので、
くるっと店内を見渡してみると、テーブルに座ってる2人組みの客に目が行った。
美人のエルフとスケベそうな人間の男だ。
あらら、男がエルフに酒をどんどん飲ませてるよ。
エルフ危うし!(はらはら)

十分後。
一向に酔う気配のないエルフと飲み比べて酔っ払ってる人間・・・。
あのエルフ、実は底なしなのか。
と思ったその時、エルフの持つグラスが心なし光って見えた。
あいつ〜、浄化の魔法かけてやがるな!

そんな俺の様子に気がついたエルフがこっちに向かってニッコリ微笑んだ。
思わず俺も微笑み返したが、・・・結構、場数踏んでるなぁ。

その後、酔いつぶれた人間の男がどうなったのか、俺は知らない。


旅のワンポイントアドバイス:

『テレネのエールは格別らしい。雰囲気だけでも味わいに街中のパブへ行ってみよう』