猫はいかが? ←第11章に戻る  /  小説TOPに戻る  /  最終章へ→

<12章>
月村の結界が消えるまで後5分になった。
時間が刻一刻と過ぎていく。
しかし、実際にまともに戦ってみると悪魔の隙のない攻撃の前に優兎は防戦一方だった。
受けきれない攻撃は、優兎に着実にダメージを与えていた。
-----このままじゃ、まずい。少し危険だがあれをやるしかないか。 まずは、距離を取らないとな。
その間にも正面からの1秒間に3回放たれる急所を狙った魔槍の突きをさばく。
1回目と2回目の突きをピンポイントのシールドで防いだ。
しかし、3回目はシールドが耐え切れない。
紙一重で動いてそれを避けた。
避けたところにはすでに左からの爪の一撃が飛んでくる。
優兎は、何度目かになるこの攻撃パターンを読んでいた。
爪を左手で受け止めた。
一瞬の隙。
あらかじめ右手にチャージしておいた風の力を圧縮したものを悪魔の懐に叩き込んだ。
悪魔は、吹き飛ばされる。
悪魔と優兎の間に距離ができた。
----よし。上手くいった。後はあいつが復帰してくる前に・・・。
優兎は素早く印を結んだ。
「我の守護神。風神よ!!我に力を貸せ!!」
優兎は、風神を弓矢として具体化させた。
狙いをつけて矢を放つ優兎。
矢は竜巻をまといながら、ちょうど受身をとったばかりの悪魔に向かっていった。
悪魔はシールドを作ってそれを受ける。
「こ・・こんなもの!!」
しばらく竜巻の矢と戦っていた悪魔だが、それをやがてすべて防ぎきった。
「ハハハ、だからこんなもの効かな・・・」
言葉の続きは、竜巻が起こした風塵の奥から現れた別の竜巻が悪魔に直撃することによってさえぎられる。
もう一つの竜巻は悪魔の体を粉々に粉砕した。
数分後、風塵が消えると悪魔が先程まで存在していたところには代わりに優兎が倒れていた。

つづく
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