Card Wirth外伝シナリオ:傭兵王の苦難

第1章:「受け継ぐ者」

第9話「断罪の掟」(後編)
 あるゆる存在を流し去るかのごとく豪雨は吹き
荒れる。
 この世にあらざる者は存在し、その意思は
何の物語るのか…求めしは、断罪なのか…?


吹き荒れる豪雨の中…


 突如の落雷によって、馬が驚き馬車は横転した。
突然の出来事に対応できない少年・少女は、馬車
から外に放り出された。
「くっ…!」
「うおぉ!?」
「いってぇ!」
「きゃああ!」
それぞれの悲鳴が聞こえる。
 彼らを乗せた馬車が横転したことにより、他の馬車
が足を止め、救出に向かう…
 しかし、落雷と豪雨に呼応するかのごとく亡霊達は
邪悪さを増し邪魔をしてくる。
 「…おXXX…!?大丈…XXX!?」
リヒト・フォーウェンの声すれ聞き取れないほど、豪雨
は強まる。
 ようやく、体を起こせるようになった少年達は、眼前
の光景に驚愕した。
せまりくる亡霊の騎士の軍団。数百におよぶ亡霊の、
集合。この世にあらざる存在が、眼前にくっきりと姿を
現し怨念を込めた瞳でこちらを凝視してくる。
 「…!?」
 事態を確認するために、周囲を見渡す。

横転し壊れた馬車。亡霊と闘う護衛兵達。
亡霊に憑りつかれ仲間を襲う騎馬兵。
馬車に積んであった油がこぼれだし、他の馬車が横転
する始末。


 そうこうしている間に亡霊の騎士達は眼前にまで、
迫りその姿を見せた。
 髑髏の眼窩の奥が、夢幻のごとく揺らめくのがみえる
かつてそこにあったはずの眼のごとく…
 「…死ヌ前に…貴様ラガ行ッタ行為ヲ見セテヤル…
貴様ラ先祖ガヤッタ罪ハ…子孫ノ血ヲモッテ償エ…!」

 天を切り裂くかの如く、落雷が落ちた…
その瞬間、少年・少女達は先祖の罪を知る事となる。
 その時、時間の流れは止まった…