Card Wirth外伝シナリオ:傭兵王の苦難

第1章:「受け継ぐ者」

第2話「それぞれの思惑」
 例えお互いがその存在を知らなくても、運命の輪は回り出す。
始めはわからなくとも、時がそれを証明していくのだから・・・
出会いが運命を紡ぎ、別れが、宿命の終わりを告げる。
偶然、奇跡、必然、と人は言うだろうが、時の流れがそれを決める。
 時の流れに身を任せ流れていくか、それとも時の流れをよみ、動かすか・・・
決して止められぬ、残酷な時の流れ・・・
気づいた時には手遅れで絶対にやり直しはきかない。
それぞれの運命と思惑は交錯しあい、何を生み出そうとしているのだろうか?


リューン郊外より

 「ふむ・・・荷物はこれだけだな?」
 依頼主が、荷物の点検をし終りつぶやいた。
 それにしても荷物の数にしては護衛が多い・・・
 馬車の数10 護衛兵15 騎馬兵5 魔法使い5人 冒険者達3人の人数は
護衛にしては、ものものすぎた。
護衛兵の中には、少年達冒険者を心よく思わないのか、険悪な目でこちらを
見てくる者も多い。
 屈強な男達の中、子供達冒険者達は幼く頼りなげにみえることだろう。
 「ふむ・・・冒険者でもいいから護衛を頼んでみれば、こんな幼い子供達とは」
依頼主からも不信の目が向けられれている・・・
 「こんなガキ共なんざ、いたって足手まといなんだよ・・・」
護衛兵の中でもタチの悪さそうな目つきをした男が少年達側につっかかってきた。
気分を害した少年達が、むっとした表情を浮かべていると、
護衛兵のリーダー格らしい男が止めに入った。
 「止めておけ、ガッシュ・・・」
 「ボス!こんなガキどもいたら迷惑なんだよ!こいつらが足手まといになって
、俺達の命を脅かしたらどうするんだ?」
 護衛兵のリーダー格らしい男が少年達の方向を見、ふっと笑った。
 「ガッシュ、やりたければやってみろ。彼等はお前より強いぞ・・・」
 ガッシュと呼ばれたタチの悪そうな男が、舌打ちをしてこちらの方を睨んできた。
 「こんなガキ共が、俺より強いだと・・・ふざけんじゃねえ!」
 ガッシュが剣を抜き、こちらに近づいてくる。殺気をはらんだ目つきは、
強暴さと鋭さを強調していた。
 「これこれ、今から出かけるというのに仲間割れはいかんぞ・・・」
 依頼主が一応、止めに入ろうとするが護衛兵のリーダー格が依頼主の肩を掴み
止めた。
 「あなたも少年達の実力を知りたいでしょう? それに、本当に足手まといになる
ならここで、やめさせればいい。」
 少年達は自らの実力を見せ付けるため、この試練はこえなければならない。
少年達一向は剣を抜き、ただ一言いった。
 「実力を見せればいいんだろ? やってやるさ!」
新たなる、冒険の一ページは波瀾の幕開けから始まるのであった・・・