Card Wirth外伝シナリオ:傭兵王の苦難

第1章:「受け継ぐ者」

第7話「虚ろなる者達」
 亡霊が見せた映像・記憶それが何を意味するのか、
わからなかった、そして、何を告げたかったのかも・・・
それを考え、まとめるには時間が欲しかった


六角沼より南へ馬車で1時間

馬車の揺れる振動に目がさめた少年達
「!!!」
一瞬にして、飛び上がり馬車の骨組みに頭をぶつけ、
しゃがみこんでしまった。
「痛っ〜〜〜!」
痛みが引き、馬車の中を見まわすと一人の少女を
守るように左右を固める屈強な男達。
 少女は、リューン周辺に見られる一般的な服装とは、
違い東洋系の顔立ち、服装をしていた。
「大丈夫ですか?」
少女は、少年を心配そうに見る。物腰の、やわらかな
風貌、春風のような優しさをもつ声色だ。
「あ・・・大丈夫」
少年達は、気絶してから現在にいたるまでの話を聞いた。
亡霊の突然消え去ったこと・・・気を失い馬車に
のせられた事・・・そして、一番最後に気を取り
戻したのは自分達だということ・・・
「ところで、僕達はどこへ向かっているんです?」
少女はにっこりと微笑み、
「ここから、南に向かった先にある私達の村にご案内します」
そう告げると同時、雨がぽつぽつと降り始める。
これから待ち受ける、何かを意味するかのように・・・


それから更に1時間経過。雨はさらに強まり風も出てきた。
少女は目をつむり、こう告げた。
「気をつけてください。彼はまたきます・・・」
さらに雨は強さを増し、風は悲鳴をあげるかのごとく、吹く。
「このままでは、まずいな・・・皆、避難するぞ!」
護衛兵長リヒト・フォーウェンが、そう言った瞬間、
「駄目です!そのまま全速力で走ってください!」
少女が、大声でそう叫ぶ。リヒトはうなずき、走るように指示を
出す。
「どうしたんだ?」
少年達が、突如速さを増した、馬車によろめき少女に尋ねる。
「後ろをみてください・・・追いつかれる前に!」
遥か後方に目をやると、そこには六角沼で見た亡霊が・・・
顔半分いや、全体的に骨が見えている亡霊の馬に乗って
追いかけてくる。今度は、一体だけではない・・・
見えているいるだけでも15体はいる・・・

さらに風はさらに悲鳴のごとく声をあらげるように吹きつける。
風の中にみなれぬモノが混じり始める・・・

亡霊達・・・ウィスプとゴーストが馬車にまとわりついてくる・・・
「やるしかないのかよ!」
剣を抜き構える少年達一向・・・さらに雨は豪雨となり、風は
悲鳴のごとく吹き荒れ続ける・・・