「あゆ、一緒に暮らさないか?」

「?何言ってんの祐一君、もう一緒に住んでるじゃないか」

「いや、そうじゃなくてだな、、、その、、、2人で、暮らさないか?」

「えっ、、2人、、、で?」

「そう、2人で」

しばし沈黙、そして

「えっ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?」

水瀬家を揺るがす程の叫び声が響いた。

「、、、うさいぞ、あゆ」

「うぐぅ、だっていきなりだったから、、、あ、わかった、またいつもの冗談とか?」

「俺はいつだって真面目だ」

「それも冗談とか?」

あゆは信じきれてないようでしつこく聞いてくる。

「あゆ、、、」

ため息をつく俺。

「祐一君?」

「そんなに俺は信用ないのか?」

「、、、本当みたいだね、、、」

やっと信じたあゆだった。


ふりかえる事、3日前、百花屋で俺は北川と会っていた。

「よう、相沢!成人式ぶり、といっても1ヶ月前だけどな、何だ用事ってのは?」

「ちょっと聞きたい事があってな、、、」

「どうした改まって?俺とお前の仲だろ?」

「あのさ、、、」

この前(成人式の時)に北川が話していた<一人暮らし>について、家はどうしたら いい、とかわからないことだらけだったので、是非聞いておきたかったのだ。

「、、、ってなかんじかな」

「なるほど、サンキュー、大いに役にたったよ」

「にしても、、、、そんなに月宮さんと同棲したいのか?」

「そんなわけな、、、くはないけど、いい加減秋子さん達に迷惑かけられないからな」

「お前も大人になったな、相沢」

「お前こそ」

「いや、うちは昔から放任主義だからな」

「そういえば、高校の時からバイトやらなんやらやってたしな」

「こういう時の為にコツコツ貯金してたのさ」

自慢気味に言う北川だったが、俺には立派な<大人>の1人に見えた。こいつは一応一人前だしなぁ。

そんな北川が少しうらやましかった。

そして俺も頑張るぞ、と決意した。


そして、

「どうだ?賛成か、反対か?」

「う〜ん、、、祐一君がそうしたいなら、ボクは祐一君についていくよ」

「賛成だな」

「うん!、、、祐一君と2人暮らしか、、、楽しみだなぁ、、、」

「俺も楽しみだ」

その日はあゆと部屋はこんなかんじで、とか、家具はこれが必要とか、先の話をして楽しんだ。


翌日、今日は日曜日、散歩にでもくりだしたいが、季節はまだ冬。

しかも1月半ばなので寒さが尋常ではないため断念し、祐一の部屋で昨日の話の続きをした。

「秋子さん達には準備が整ってから言おうと思うんだが」

「そうだね、言ったら余計な心配かけちゃうよね」

「ああ、それにすぐには無理だしな、とにもかくにも資金がないからな」

「バイトするしかないね」

「そうだな、俺は今のを続けていくつもりだけど、あゆはどうする?」

「う〜ん、、、難しいところだね」

「たい焼き屋なんて冬だけだしな」

「うぐぅ、別にたい焼き屋さんじゃなくてもいいのに、、、」

「、、、そうだ、秋子さんに紹介してもらったらどうだ?昔、真琴が紹介してっもらってたし、あゆに合う仕事もあるかもしれないし」

「そうだね、それぐらいなら気づかれないよね」

「、、、でも、あの秋子さんだからな、、、一応用心しとけよ」

「うん、わかったよ」


1階-リビングにて、、、


「了承」

相変わらずの即答だった。

「じゃあよろしくね、秋子さん」

「はい、話がついたら教えますから待っててね、2,3日でわかると思うから」

「うん、ありがとう!」


再び、祐一の部屋、、、


「お、あゆ、どうだった?」

「ばっちりだったよ、2,3日でわかるって」

「それはよかった、で、なんて言ったんだ?」

「何が?」

「バイトしたい理由」

「もっとたい焼き食べたいからって」

「そんなんで疑われなかったか?」

「ううん、別に、いつもみたいにウフフって笑ってた」

「まぁ、大丈夫そうだな」

「うん、、、そういえば祐一君は、なんで2人暮らししたいの?」

「だから、秋子さん達にこれ以上迷惑かけたくないからだって」

「それだけ?」

いきなり俺の顔の前にあゆの顔がひょっこり現れた。

「ぐっ、、、」

「本当に、それだけなの?」

あゆはほかの理由がなんなのかわかっているのにわざと聞いているようだった。

にこにこ笑いながら俺の答えを待っている。

「、、、」

俺は無言で通す。

「ねぇねぇ、祐一君、なんで〜、ねぇってば〜」

あゆは明らかに気づいているだろう。調子に乗り始めている。

そろそろ、おしおきが必要か、、、

「あゆ、、、」

「なになに?」

「わがままな子にはおしおきだ!!」

言い終わるや否や、俺は鍛え抜いてきた早業であゆに有無を言わさずベッドに押し倒した。

「わっ、祐一君、ちょっ、ちょっと、まだ早いよ、お昼御飯もまだだよ〜」

「じゃあ、あゆがご飯だな」

俺はニヤリと笑って言った。

「うぐぅ、、、」

あゆはというと、照れて真っ赤になっていた。

「お前って、いつになってもかわらないよな」

「祐一君だって、今でもボクをいじめてるよ」

「それは違うぞ、かわいがってるんだ」

「、、、やっぱり、かわってないよ、、、」

うぐぅ、とつぶやくあゆに俺はそっとキスをした。

「祐一君、本気だね、、、」

「俺はいつだって本気だ」

「やっぱり、祐一君だね」

こんな時でもあゆの笑顔はかわいかった。



作者のコメント
いやぁ〜、また最後だけラブモードに入ってもうた。まぁ、自分的には書きたい事か けてるからいいか、、、
あの後2人がどうなったかは、皆さんの想像に任せます。なんたって作者はまだ16歳 だから、アハッ。
感想、助言の メール, BBS 待ってます。