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「うーん、、、どんなお返しなら、あゆを、、、」 今日は3月9日、ホワイトデーまであと5日というところで、俺は大いに悩んでいた。 あゆからうけたバレンタインデーの屈辱、ついに晴らす時がきたのはいいが、いやは やどうしたものか、、、物理的攻撃を含むお返しか、はたまた精神的攻撃を含むお返しか、、、裏をかいて、俺の趣味丸出しの服でもプレゼントし、萌えたところでいけない行動に走るとか、、、 「これは非常に難しい問題だ、、、」 俺が苦脳しているところへあゆがやってきた。 「やはり、、、ねこみみ、、、いや、やっぱり、、、」 「どうしたの祐一君?難しい顏して?」 「メイドなんかどうだろう、、、でも王道すぎるしなぁ、、、」 「祐一君?」 「いかん、妄想がエスカレートしている、、、なにか、ひっかかりやすいては、、、」 「おーい、祐一君!ボクだよ、あゆだよ」 「やはり、好物にまか不思議な物を混入、、、そして、、、」 「祐!一!君!」 「それを手に入れるには、、、って、わっ!?、、、あゆいたのか」 「うぐぅ、さっきからいたよ、祐一君呼んでるのにきづかないんだもん」 「で、なんのようだ?たい焼きなら俺の部屋にはないぞ、、、って、たい焼きか、、、」 「違うよ、秋子さんがお茶にしましょうって、呼んできてて頼まれたんだよ」 「そうか、御苦労であった、下がってよいぞ」 「殿様口調だよ、祐一君、それにボクも一緒に行くから」 「そうか、じゃあ行こう、やれ行こう」 「なんか祐一君変だよ、いつもだけど」 「俺はいつも変だ」 「うぐぅ、開き直ってる、、、」 「とりあえず行くぞ、秋子さん待ってるんだろ」 「そうだった、いこ」 そして、1階へ、、、 「秋子さーん、祐一君呼んできたよー」 「あゆちゃん、ごくろうさま」 テーブルには紅茶、様々なジャム、生クリーム、各種フルーツとクレープ生地がおか れていた。 「好きな組み合わせで食べて下さいね」 「おいしいよ〜」 名雪は既に食べており、名雪のクレープにはイチゴとイチゴジャムがたっぷり入れられていた。 しかもその量は尋常ではない。俺はそれを見て軽い胸焼けがした。 「名雪のイチゴ好きは相変わらずだな」 「うん、すごいよね、、、」 俺とあゆは圧倒されながらもおのおの好きな具を入れ食べ始めた。 その時にふつうのジャムに混ざって謎ジャムもおいてあったのは気づかないフリをした。 「うまいな」 「うん、おいしいね」 「いちご、んぐ、んぐ、、、いちご〜」 、、、 俺は次はどういう組み合わせにしようか悩んでいると、ふとさっきの謎ジャムが目に入った。 「、、、これだ!!」 ひらめきが頭の中を駆け抜けた。 「?祐一君どうしたの、いきなり、、、」 「祐一〜?」 そんな2人には気づかずに俺の頭の中ではスーパーコンピューター顔負けの計算力の速さで<あゆお仕置き計画>が練り出された。 「完璧だ、、、ぬかりはない!俺の勝ちだー!はっはっはっはっはっは!」 あゆと名雪は2人して頭に「?」を浮かべていた。 次の日、あゆと名雪が商店街に遊びに行っている間に俺は、計画を着々と進めた。 「じゃあ、秋子さんよろしくお願いします」 「まかせてください」 「くれぐれもあゆ達に気づかれないようお願いします」 「わかってます」 俺は秋子さんにたい焼きを作ってくれるよう頼んだのだった。 秋子さんのことだからすぐに了承してくれた。 普通のたい焼きの他にあの謎ジャムを入れてくれるようたのんだのだから秋子さん的には食べてもらえてうれしいみたいだ。 「完璧だ、、、後は3月14日、ホワイトデーを待つばかり、、、はっはっはっはっはっはっはっはっは!」 午後の水瀬家に俺の勝利の笑い声が轟き渡った。 そして、ホワイトデー当日、、、 俺の手には問題のたい焼きをおさめた紙包みがある。 「あゆ、はいるぞ」 「いいよ」 と、あゆの部屋の扉を開き中に入る。 「なあに?祐一君」 「ほら、受け取れ」 俺はあゆに紙包みを渡す。 「あっ、たい焼きだ!」 「先月のチョコのお返しだ」 「ありがとう祐一君!さっそくいただくね!」 がさごそと中からたい焼きを1つ取り出し、元気よく頭からかじる。 (あたりか!?) 俺はどきどきしながらあゆの反応を待った。 たい焼きの数は全部で6つ。 そのうちあたりは1つのみ、拳銃で弾を1つ入れロシアンルーレットするようなものだっ たが、中身が秋子さんの謎ジャムとあっちゃより一層スリルが増した。 「あゆ、、、うまいか?」 「、、、」 「ごくっ、、、」 俺は唾を呑んだ、、、そして 「うぐぅ、、、おいしい〜〜〜〜!」 (チッ!はずれか、、、) 俺は心の中で悪態をついた。 少ししてあゆは2つ目のたい焼きに取りかかった。 俺はあゆの反応を待つ、、、そして 「おいし〜、ホントにおいしいよ!祐一君これどうしたの?」 「あっ、ああ、秋子さんに頼んだんだ、俺は作れないからな」 「そうなんだ〜」 あゆはもぐもぐと食べ続けた。 結局、3、4、5つ目とはずれが続き、最後の1つになった。 (さらばだ、あゆ!) 俺はとっておいたガッツポーズを心の中でした。 そしてあゆは最後のたい焼きを食べた、、、が、 「ごちそうさまでした!祐一君?どうしたの、かたまって、、、」 「えっ、い、いや、なんでもないぞ、、、てゆーかあゆ平気なのか?」 「?なにが?」 「だから、なんともないのか?」 「何いってるんだよ祐一君、変だよ」 「いや、なんでもない、、、じゃあな、俺行くから」 「うん、ありがとうね、祐一君!」 そして、あゆの部屋をあとにした。 (なぜだ!?なぜ、平気だったんだ、、、奴がうぐぅだからか!?) 俺はわけわからない疑問を抱いて1階の秋子さんのもとへ行った。 「秋子さん、どういう事ですか?約束が違うじゃないですか」 「何がですか?」 「たい焼きですよ、ジャム入りの」 「ああ、あれですか」 「そうあれです」 「もしや、と思ったんですが、名雪が香里さんと北川さんのお家へ行くから何か手みやげがいるって言って、たい焼きたくさん作ったのでそれを持っていったんですが、名雪が間違えて祐一さん用を持って行ってしまったみたいなんです」 秋子さんが無敵の笑顔で言った。 「そうですか、、、それじゃあ、しかたないですね」 「すいませんでした、祐一さん」 「いいえ、気にしてませんし、それじゃあ、、、」 その日の夜、リビングにて、、、 「そういえば、名雪さんは?」 名雪がいない事に気づきあゆが聞いてきた。 「北川ん家」 俺が答えると 「それにしてもおそいねぇ」 「そうねぇ、どうしたのかしら?晩ご飯には帰るって言ってたのに」 (言えない、謎ジャムたい焼きが原因だなんて、、、) 「俺、あとで電話してみます」 「お願いしますね、祐一さん」 「今日はボクが晩ご飯つくったのになぁ」 「今日じゃなくてもあゆのめしは食えるだろ」 「でも、今日のシチューは上出来なんだよ」 「温めれば明日食える」 「今日の方がおいしいよぉ!」 「そうね、名雪には悪いけど先に頂きましょうか」 「そうですね」 などと、会話をしつつ3人の晩ご飯が始まった。 そのころ、祐一の携帯の留守電に一通の伝言が入っていた。 「祐、、一、、、名、、雪だけど、、、たい焼き食べたら、、、なんか体の、調子が悪くなっちゃて、、、今日は、、帰れない、、、から、、お母さんに、、そう伝えて、お、、い、て、、、」 それを聞いた俺は、 「すまん、名雪、生きて帰ったらイチゴサンデーおごる」 と、名雪の携帯の留守電にメッセージを残した。 そして、名雪が帰ってきたのは2日後のことだった。 作者のコメント 今回はギャグ一辺倒!!以上!感想、苦情の メール, BBS の書き込み待ってます。 |