見上げた空には、冬の時とは違う雲が広がっている。

その雲は白い雪ではなく、冷たい雨を降らせていた。

アスファルトに降る雨、、、

水たまりを作り、曇った世界をうつしだす。

森に降る雨、、、

土へかえり、渇いた木々を潤している。

街には色とりどりの傘が待ちわびたように開き花を咲かしている。

ぽつぽつ、ぽつぽつ、ぽつぽつ、、、

絶えることのない雨の声、消えることのない足跡。

今、ボク達の世界をおおっているこの雨は、、、



「祐一君、雨って何だろうね」

「水蒸気が空気中で冷えて液体化したものだろ」

「やけに科学的だね」

「天気予報士にでもなるか」

「無理だよ、祐一君じゃ」

「なんで言い切れる」

「どうせ、いつもの冗談だから」

「、、、」

「あたりでしょ?」

「、、、」

「やっぱり」

「雨、やまないな」

「梅雨だもん、しょうがないよ」

「少しくらい晴れても罰は当たらないと思うけどな」

「きっと、神様が泣いてるんだよ」

「はぁ?」

「悲しいことがあったんだよ、泣きたいくらいの」

「神様ねぇ、、、相当涙もろいんだな、こんなに泣いてるんだから」

かれこれ3日降り続いている。

「それでも、一時的なもんだよ、一年中泣いてるわけじゃないし」

「一年中泣かれても困るよな」

「ははっ、そうだね、大変になっちゃうよね」

神様の涙、、、

それを受け止める傘は、友達なんだよね。

泣いてる時には側にいて、答えてくれる、、、必ず。

だったら、、、

「傘さして、答えてあげなきゃね」

雨音が弱まってきた。

見上げた空にはひとすじの光、青い空が見える、、、

「神様泣き止みそうだね、、、」

明日はどんな相談するの?それとももう大丈夫かな?

「笑顔が一番、、、だよ!」

神様に届いたかな、ボクのメッセージ、、、

それは天使からのメッセージ、、、



作者のコメント

今度は梅雨のお話です。季節的にはちょっと早いけどとりあえずです。
短いなぁ、この前も短かったし、、、今度は長いの頑張ってみます!!
では!!
感想、助言の メール, BBS に書き込んで下さると嬉しいです。
では、次の作品で。