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『夏の一日』 ミーン、ミーン、ミーン、、、 絶えず休む事のない蝉。 照りつける太陽。 真夏を象徴させる代名詞。 冬の寒さからは考えられないほどの暑さ。 暑ければ誰でもだれてしまうもの。 もちろん水瀬家にもだれてる奴がいる。 「毎年ながら、なんでこんなに暑いんだ?」 「うぐぅ〜、夏だからだよ〜」 「にしても、今年は異常じゃないのか?まだ七月だっつーのに35℃を軽くオーバーテ イクしてるんだ?」 「そんなのわからないよ、、、しかもサイバーフォーミュラーネタだよ」 「そんなの言わなきゃ気づかん程の小ネタだぞ、つっこむほどのものか?」 「悲しいけど、これ性格なのよね」 「お前こそスレッガー中尉じゃないか!」 「あ、つい癖で、、、さすがに祐一君のそばにいるとこんな人間になるんだね」 「今までシリアス路線で来ていたのに今回から一気にボケ系になってるのは気のせい か?」 「気のせいだよ」 「気のせいか、、、」 「そうだよ!」 「、、、そうだな!気のせいだな!、、、って、かなり最初の話題から脱線してるぞ」 「ホントだ!気づかなかったよ、自然すぎて、、、」 「暑さのせいだな」 「そうだね、、、そういえば祐一君、なんでエアコンつけないの?」 「、、、」 「どうしたの?固まって?」 「どうして気づかなかったんだーーーー!!!!」 「いきなり何!?」 「エアコンの存在をすっかり忘れていた!!俺とした事が、、、不覚だ」 「普通気づくよね、隣の名雪さんの部屋はついてるよね」 ほらっ、と言ってベランダの方を指差す。 耳をすませば室外機がよろしくと言わんばかりに音をたて回転している。 「くっ、名雪に遅れを取るとは、、、」 「夏はエアコン、誰でも考える事だよね」 「ぐわーー!言うな、言うな!これ以上は言うなーーー!」 「しかも一年中部屋に装備、いつでも運転可能なのに、、、」 あゆの最後の一言に俺はこの夏初めてのダウンを奪われた。 「ん、、、」 「あ、祐一君やっと起きたんだね」 「ん、、、どれぐらい寝てた、、、」 「一時間とちょっとだよ」 「そうか、、、ん?」 そういえば部屋が涼しくなっている。 俺がダウンしている間にあゆがつけてくれたのだろう。 「3時か、、、」 「まだ外は暑いよ」 「出かける気にはなれないな」 「名雪さんも秋子さんも自分達の部屋で涼んでるよ」 「そうか、、、そういや、俺が寝てる間何してたんだ?」 「祐一君の寝顔見てたよ、あと少し部屋見させてもらったよ」 「あさったのか?」 少し動揺する俺。 「散らかってたから整理程度に片付けてただけだよ」 「何も見てないな」 「うん、だれも机の二段目の引き出しなんて見てないよ」 「何があった?」 「祐一君好みの胸の大きな女の人がたくさん載った雑誌、、、って、あっ!!」 あゆは慌てて口をおさえた。 「あ〜ゆ〜、、、」 祐一はじりじりとあゆに歩み寄る。 「何も見てないんじゃなかったのか?うん?」 「そ、それは、、、」 「どうした?見てないんだよな〜、あゆさ〜ん?」 「うぐぅ、、、」 半泣き状態のあゆ。 「まぁ、今さら見られて困るようなもんじゃないけどな」 「祐一君、、、あのね」 あゆは恥ずかしそうにうつむいてもじもじしている。 「大人になっても、その、、、あーゆー本、見たいの?」 「見たくないと言えば嘘になるけど、別にって感じ」 「じゃあ、何で持ってるの?」 「いや、あって損はないだろ」 「どっちでもいいならなくてもいいじゃないの?」 「そうだけど、、、あゆ、結局何が言いたいんだ?」 「ボク的には、見て欲しくないんだよ、、、」 「どうしてだ?」 「祐一君がボク以外の女の子見て喜ぶのやだもん!」 「でも、あゆにないものがあるからなぁ」 「ふん、どうせボクは胸小さいよ、、、」 「いやいや、昔ほどじゃないだろ、年中俺が丹精に揉んでやってんだから、、、」 「祐一君!!」 「あ、いや、、、」 「祐一君、、、ボクってそんなに子供っぽいかな?」 「そういうわけじゃないんだが、、、」 「ボクに魅力ある?」 「、、、」 「なんで黙るんだよ!!」 「いや、つい考え込んでしまって、、、どの辺が魅力的かなって」 「、、、見つからなかった?」 「、、、」 「うぐぅ」 「!?いや、あった!」 「何?」 「『うぐぅ』だ!!」 「?」 「一言に『うぐぅ』と言えど、様々な『うぐぅ』があるじゃないか」 「うぐぅ、そんなことないよ」 「ほら、それだ!気づかないかも知れないが少しづつニュアンスが違うんだ!」 「そんなの自分じゃわからないよ〜、、、」 「でも、俺からしてはそれが魅力的だ」 「ほんと?」 「ああ、たまらなくセクシーだ」 「嘘だね」 「いや、本当だ」 「じーーーー」 祐一を怪しげにみつめるあゆ。 「安心しろ、インディアンは嘘つかない」 「祐一君はインディアンじゃないでしょ」 「もちろん俺も嘘つかない」 「一番嘘だよ」 「あゆは人を信じないのか?そんなんじゃ社会に出た時大変だぞ」 「ただ祐一君の言う事が嘘っぽく聞こえるだけだよ」 「俺が悪いのか?」 「言い方が悪いんだよ」 「笑いを取るにはあれぐらいせんと、、、」 「別に取るにも時と場合ってものがあるでしょ」 「24時間年中無休でフル稼動だ」 「少しくらいおさえた方がいいとおもうよ」 「安心しろ、あゆといる時だけだから」 「どうして?」 「あゆにだけ本当の俺を見せてやってるんだ」 「祐一君、、、」 「スペシャルサービスなんだぞ」 「嬉しいよ、、、でも、限度は知ってね」 「難しい注文だ」 「頑張ってよ、ボクの為に」 「あゆを困らせてなんぼだしなぁ、、、」 「うぐぅ、、、いじわる」 「ははは、冗談だよ」 そういうと、祐一はあゆの肩を抱き寄せた。 「あゆは可愛いからいじわるしたくなるんだよ」 「恥ずかしいような、嬉しくないような、、、」 「素直に喜んどけって」 「、、、うん!」 真夏の日差しがカーテン越しにきらめいた。 作者のコメント 真夏のSSです。普通はエアコン忘れたりしないけどね、設定上無理矢理です(笑)今回まとめ方が無茶あるんですけど、気にしないで下さい。 では。 感想のメール、BBSに書き込みよろしくです! chachaから 夏にこんな熱いのよんだウチがダウンしそうだよ。(笑) |