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「うぐぅ、、、、おかしくないかな?」 「どお〜?祐一〜?似合ってる?」 「、、、、、、、、」 「大丈夫、2人とも似合ってますよ、ねぇ、祐一さん?」 「、、、、あ、はい、、似合ってますね、、、、」 俺はあゆと名雪の晴れ着姿に見とれて言葉がなかった。 晴れ着だからといって甘くみていた、、、、まさか、こんなにも動揺してしまうなんて、、、 見慣れている2人の女の子がこうも綺麗に見えてしまうなんて、晴れ着の凄さを実感した。 (実感するポイントがずれているような気が、、、、まぁ、元がいい2人だしな) 「お〜い、祐一く〜ん、、、お〜い、、、」 「あゆ、、、」 正気に戻った俺はあゆに、 「馬子にも衣装だな」 ついからかってしまう。 「うぐぅ、、、ひどい、、、」 「ひどいよ、祐一〜」 「そうですよ、祐一さん」 「冗談ですよ、冗談。良く似合ってるぞ、あゆ」 もちろん名雪もな、と付け加える。 「じゃあ、3人とも気をつけて行ってきてね」 「はい」 「行ってくるね〜」 「行ってきま〜す」 秋子さんに見送られて、俺達は成人式会場となる市立文化センターへと向かった。 この街に来て、早くも3年目になる。いろいろと慌ただしかった高校生活も今となってはいい思い出だ。 そして、今日は1月の第2日曜日、、、いわゆる成人の日だ。 もちろんの事、俺達も20歳になったわけで成人式に出席する。 「うぐぅ、少し歩きにくよぉ〜」 「大丈夫?あゆちゃん」 はき慣れない足袋と草履に悪戦苦闘気味のあゆだった。 「祐一君はいいなぁ、スーツに革靴で」 「男だしな、成人式だからといって特に気を使う必要もあるまい。普段通りで十分だ。それに、あゆは晴れ着を着たかったんだろ?」 「うん、、、」 「だったら頑張れ」 「そうだよ、ふぁいと、だよ!」 「うん!僕がんばるよ!」 俺と名雪に励まされてあゆは転ばないよう注意し足を進めた。 途中で香里、北川の2人に会って、一緒に行く事にした。 大学に進んでからなかなか会えなくなっていたので懐かし話しに花を咲かせた。 俺的には、失礼ながらも未だに香里と北川の付き合いが続いていた事に驚いた。 「お前もがんばってるな」 「なんだ?相沢?いきなり、、、」 「俺は、てっきりもう2人は無関係だとおもっていたぞ、しかしまだ続いていたとは、、、」 「相沢、、、相変わらず失礼なやつだな、お前こそどうなんだ?結局、月宮さんとつき合って水瀬とは相変わらず一つ屋根の下、、、しかも月宮さんとも、、、この状況は苦しくないか?」 「聞くな、親友、、、」 「大変そうだな、、、そうだ、成人を機会にお前も一人暮らししてみたらどうだ?」 「一人暮らしか、、、考えてはいるんだが、どうもきかっけがなくて」 「俺は香里と暮らしてるぞ」 「な、何!?本当か!?いつからだ?」 「ああ、半年くらい前からな、家賃は2人でバイトして半分づつ出してるんだ」 「そうか、、、」 俺は本気で一人暮らしを考え始めた。帰ったらあゆと計画を立てよう。たぶん反対はしないだろう。 しばらく、考えにふけって、 「北川」 「なんだ?」 「子供は結婚してからにしろよな、がんばりすぎんなよ」 「ん、な、、んなこと位わかってるわい!」 3年前と変わらない会話が自然に出来て俺は少し嬉しかった。そして、少し前で話している香里に、 「式には呼んでくれよな?」 悪戯っぽく言った。香里は珍しく顔を真っ赤に染め、動揺していた。それを聞いたあゆと名雪にいろいろと質問攻めに遭う香里だった。しかし、からかわれながらも香里の目は北川を見据えていた。 「おい、相沢、、、」 「どうした?北川?」 「このあとの俺の身の心配をした上での発言か?」 「、、、、、すまない、、、つい癖で、、、」 「じゅ〜ん〜〜!!」 怒った香里が北川に詰め寄り、しめあげる。 「また、余計な事言って!!懲りないわね!!」 「ごめんなさいっ!!」 俺とあゆと名雪の3人は、アハハハッ、笑ってますます香里をあおってしまった。 当然のこと北川が成人式の前に廃人式を迎えたのは言うまでもない。 そんな光景をしばらく見ていて、 「結婚かぁ、、、」 と、ぽつりとつぶやいたのを俺は聞き逃さなかった。 ほどよくして、成人式会場に着いた俺達。 予想以上に溢れかえる人々。これから東京ドームでGL○Yのライブでもあるんじゃないのか?というくらい混んでいる。 「なんでこんなにも混んでるんだ?」 俺はぼやいた。 「このあたりの街の人は、大抵この会場に来るんだって、ここの他には近く会場はないって、おかあさんが言ってた、、、、って、うわっ!?」 名雪が言い終わるや否や、のんびりな性格があだとなり、他の団体メンバーに飲み込まれてどこぞやへ連れ去られてしまった。香里と北川も気づけば姿がなかった。後ろでしっかりと俺のスーツの裾を掴んでいたあゆは、かろうじて残っていた。 「大丈夫か、あゆ?」 「らいりょーふりゃよ、うーいちふぅん」 だいぶ人ごみにもまれているが、なんとか無事なあゆだった。 「とりあえず、ここにいても仕方ないから中に入ろう、名雪達はそれから探そう」 「うん、、、、ねぇ、祐一君、、、」 あゆが手を俺の手をとって言う。 「手、、、放さないでね、、、」 「おう、まかせろ」 俺はあゆの手をいつもより強く握り、会場の入り口目指して人ごみの中を走り出した。 「そこか!?」 タタタッ!! 「うぐぅ!」 ドシッ!! 「いけるか!?」 タタタタッ!! 「うぐぅ、うぐぅ!」 ドシッ、ドシッ!! 「いっけー!」 タタタタタッ!! 「うぐぅ、うぐぅ、うぐぅ!」 ドンッ、ドシッ、ドンッ!! 「ニューガン○ムは伊達じゃない!!」 タタタタタタッ、、、、、ダンッ!! 「うぐぅ〜〜〜〜〜〜、、、、うぐっ、、、」 ベタンッ!! 祐一は人ごみの中を戦場を駆け抜けるニュータイプのごとく走り抜けた。 もちろんオールドタイプ気味のあゆはこの動きについて来れるわけがなく、祐一に手を引っ張られ会場の入り口まで辿り着いたのだった。その途中、人という人にぶつかったうえにしっかり着地は失敗し、転んでしまった。 「どうだ、あゆ?俺にかかればこんな人ごみ何でもないぞ」 自慢気味にふりかえると頭をさするあゆがいた。 「すごいけど、いたいよ〜」 「そんな機体じゃソロモンでは生き残れんぞ?赤くてザ○の3倍のスピードが出るやつなんかどうだ?」 「祐一君、ネタが偏ってるよ、、、」 「まぁ、それはおいといて、中入るぞ」 「うん」 そして、無事?に会場に入った祐一達であった。 うぐぅ、中も人がたくさんいるよ〜、祐一君、名雪さん達見つかるかな?」 「携帯にかければなんとかなるだろ、、、」 祐一が携帯を取り出し名雪にかける、、、しかし 「かからん、、、」 「どうして?」 なぜだ?とあたりを見回すと祐一のように携帯ではぐれた仲間と連絡を取ろうとする者が殺到している。これではかかるわけがない。 「みんな考える事は同じか、、、」 「祐一君、どうする?」 「うーん、、、まぁ、なんとかなるだろ、香里達なら心配いらないし、名雪も名雪でなんとかするさ」 「いいのかなぁ、、、」 「はぐれるやつが悪い、それに式が終われば連絡もつくだろうし会えるだろ」 「そうだよね、、、じゃあ式は祐一君と2人だね!」 「、、、そうなるが、、、どうしてだ?」 「少しでも祐一君といられるから嬉しいんだよ、成人式っていうこともあるけどね」 「家でいつも一緒じゃないか?」 「でも、成人式だよ!特別だよ、それに、、、」 「それに?」 「たくさん見てもらいから、、、晴れ着、、、」 「あゆ、、、」 「普段こんな格好しないし、僕あんまりおしゃれじゃないから祐一君が喜んでくれるあんまり格好できないし、、、それに、、、祐一 君がきれいだって言ってくれたから、、、」 と、あゆがいつもの笑顔で言った。 もう何年も見てきたあゆの笑顔だが決して飽きる事のない笑顔だった。 「あゆ、本当に似合ってるぞ」 「、、、うん!ありがとう!」 「外見は少し幼いがな」 「うぐぅ、またそういう事言う、、、」 「俺はいつだって自分に正直だからな」 「でも、祐一君がそういう風に言う時って、照れてる時だよね?」 ずばり図星で俺は赤くなった顔を隠すようにそっぽを向く。 後ろであゆが嬉しそうに笑っている。 「ったく、行くぞ」 「あっ、待ってよ〜祐一君」 俺は早足で歩き出した。 そして俺達はいつものやりとりをしながら適当に空いてる席に座った。 式自体は別にこれと言っておもしろい事はなかった。よくある市町の話だのどっかの議員の話など地元出身の有名人の話など、だいた い2時間くらいかかった。 当然のごとく俺はそんな話に耳を傾ける事はなく、となりのあゆで遊んでいた。 そんなあゆはというと、一生懸命聞こうとしているが、俺に邪魔されてそれどころではなかった。 「うぐぅ、、、祐一君そんなことしてないで話しっかり聞こうよ」 「こんな話し聞いててもおもしろくもなんともないだろ」 「偉い人の話はきくものだよ」 「そうか?こんな話し聞くくらいなら、まだ、ご老人からの生活の知恵を聞いた方がよっぽど役に立つんじゃないのか?」 「それはそうだけど、、、祐一君ひねくれてるよ」 「あゆ、、、なまいきだぞ」 そう言って俺はあゆのほっぺたを両方ひっぱった。 「いひゃいひょ〜、う〜いちう〜ん、、、はにゃひて〜〜」 手を放してやるとあゆはほっぺをさすり、何か言いたげな顔をしていたが、まわりの人達に見られている事に気づくと恥ずかしそうに下を向き 「祐一君のバカ」 と、小さく言ってそれ以来黙ったままだ。 式が終わり、ぞくぞくと人々が会場をあとにする。 今この人の中に混ざって外に出るのも自殺行為なので、俺とあゆはしばらく席に座ったまま時間をつぶしていた。 「なぁ、あゆ、、、」 しかしあゆは無視してツンッとそっぽを向いている。 「俺が悪かった、ふざけすぎた」 あゆはまだそっぽを向いている。 「だからぁ、俺が悪かったって、、、本当にすまないと思ってる」 「本当に?」 あゆが疑いの眼差しで俺を見ている。 「あぁ、本当だ、この通り、、、」 俺は座ったままだが腰を90度くらい曲げ、頭を下げた。 「えっ、ゆ、祐一君、そこまでしなくてもいいよ、、、」 そういうとあゆは俺の顔を覗き込むようにかがんだ。 キラーン☆ 『かかった!』 俺は心の中で叫んだ。 その瞬間、俺はあゆの唇を奪った。 「えっ!?なっ!?、、、」 いきなりの事で照れと戸惑いあゆ。 してやったりの俺。 「どうだ?あゆ?いきなりのキスは新鮮だろ?」 「うぐぅ、、、いきなりなんてびっくりするよ、、、それに誰か見てるかもしれないのに、、、」 「案ずるな、しっかりかがんでたからよっぽどめざとい奴しかわからんさ」 「なんか、僕っていつもうまいように祐一君に扱われてる気がするよ、、、」 「あゆ使いの祐一とでも呼んでくれ」 「嫌だよ、、、」 そして 「帰りになんか食って帰るか」 「うん!」 あゆはいつもの笑顔。 もういつもの2人に戻っていた。 ここは、あゆとよく来るいつもの公園、、、ベンチに腰掛ける2人、そして決まって手にはたい焼き。 「こんな日もたい焼きでいいのか?」 「たい焼きなら全然構わないよ!」 「ならいいけど」 黙ってたい焼きをかじる。 時刻は昼過ぎ、成人式の連中は大概がそのまま飲み屋へ直行、馬鹿騒ぎ、といったところだろう。 日曜だから子供が何人かいるが別に気にならなっかた。 「にしても、公園に晴れ着でたい焼き、、、異色だな、、、」 「祐一君だって、スーツに公園でたい焼きだよ、おかしいよ」 「そうかぁ?俺の方がマシだと思うけど?」 「ううん、一緒だよ」 「、、、」 また無言でたい焼きをかじる。 「祐一君、、、」 「ん?」 「僕は、、、いつまでも、、、こうして、一緒に、、、たい焼き食べたいよ、、、」 「俺だって同じだ」 それを聞いたあゆの顔は笑顔だった。 「えへへ、、、約束だよね」 「あぁ、、、約束だ」 クシャッとたい焼きの袋をつぶし、俺は立ち上がった。 「帰るか、、、」 「そうだね、、、秋子さん待ってるよね」 「そうだな、そういえば名雪とかどうしたかな?もう家にいたりして」 「香里さん達もいそうだよね」 「違いないな」 「行こっ!祐一君!」 あゆが俺の手を引っ張る。 俺はこの手は2度と放しはしない。 作者のコメント だめだ〜〜〜〜〜!!てきとーに終わらせたと言わんばかりの作品になってしまった〜〜〜〜〜!!読んで下さった方々に感謝です。 成人式ネタにしたけど本人まだ16歳で成人式知りません!想像です。 しかも無理矢理ほのラブにもってくあたり作者の趣味です。すいません、、、。 3年後という設定でこれからも書いていこうと思っています。 20歳ならいろいろと設定も便利かな?というところから決めました。いろいろ無理効くし。 内容はどんどんふくらましていくつもりなので、見捨てないでください(笑) 感想、助言の メール, BBS に書き込んで下さると嬉しいです。 では、次の作品で。 |