第3章

ラジとペタルは手を繋いでゆっくりと歩いていた。

スーツとしては2人を簡単に見つけられて良かった。

「おい、エアー、こちらスーツ、やつらを見つけた!今Cの18区だ、すぐ来れるか?」

「了解、すぐ行く!」

スーツは通信を切ると、再びラジとペタルの後をつけた。

数分して、スーツはエアーと合流した。

「準備はいいか、エアー?」

「ああ」

「行くぞ!」

そう言うと、2人は地を蹴り跳んだ。

そして、ラジとペタルの前に降り立った。

ざっ!!ざっ!!

「おい、てめーら、ちょっと待ちな!」

スーツがガラの悪い兄ちゃん風にからんだ。

「なんだ!?」

ラジがペタルをかばうように立って叫んだ。

一方、ペタルは突然の出来事で少し動揺していた。

「おとなしくお前らが持ってる魔光晶(マテリアル)をわたしな!」

スーツがドスの利いた声でラジに言った。

「魔光晶?何だそれ?」

「お前がつけてるチョーカーの事だ!!」

「ふーん、そうなのか、、、ペタル知ってた?」

「ううん、初耳」

そして、ごちゃごちゃと世間話へ発展させて行く2人。

「こらぁ!お前ら、人の存在を無視して話し込むな!!」

「あ、悪い、いたんだっけ」

「ったく、近ごろの若者は、、、って、そんな事はどうでもいいから、さっさと寄越せ!」

「つーか、その魔光晶って何?」

「んなこと教える義務なんてねーよ」

「あの〜、、、」

今まで黙っていたエアーが口をはさんできた。

「なんだよ?」

半ギレ状態でエアーを睨み付けるスーツ。

「恐いなぁ、ちょっと聞きたいんだけど、、、」

「なんだ?早く言え」

「魔光晶って何?」

ズルッ!

スーツがこけた。

「お前は、そんな事もしらんのか?今回の指令書に書いてあっただろうが!!」

「う、ごめん、あまり読んでない、、、」

「ったく、しょうがねーな、、、簡単に言えば、魔光晶っていうのはな、魔光士の潜在能力を引き出してくれる石、だな」

「へぇー」

「ふーん」

「、、、」

ラジ、ペタル、エアーの3人はそれぞれ魔光晶に興味を示していた。

「これって、そんなにすごいものだったのか、、、確かに不思議な感じはあったけど」

「いいな、いいな、私それほしーなー」

「やんねーぞ、これは俺のだ、それにお前には必要ないだろ」

「いえ、必要よ!それがあればラジを上回る事が出来るかも知れないしでしょ?そうすればラジの浮気を止める事もできるじゃない!絶対必要なの!さぁ、渡しなさい!ラジ!さぁ!!」

ペタルがいつもの強気モードでラジに食いかかる。

「イヤだよ、そんな事は許されないよ!それにこれがあれば昇級試験だって楽になるじゃん!もったいないし、そもそもこれは俺が買ったんだ!誰にもやらん!!」

そういうと、ラジは走って逃げ出した。

「あっ!こら待ちなさい!逃げるなー」

ペタルもラジを追って走り出した。

ヒューーーーーーーーーーー、、、

完全無視で取り残されたスーツとエアー、、、

「ど−するのスーツ?」

「まぁ、あの様子だと魔光晶の使い方も知らんだろうし、、、」

「出直す?」

「それは出来ん!ブレイン様に無様な結果を知らせるわけにはいかない!」

「じゃあ、追い掛ける?」

「当たり前だ!!行くぞ!」

そう言うと2人は走り出した。



しかし、太陽は西の方に沈み始めていた。

結局その日ラジとペタルの姿を見つけられなかったスーツとエアー。

その後、ブレインからお仕置きを受けたのは言うまでもないだろう、、、



作者のコメント

は〜い、今回は普通で〜す!ボケようがありませんでした!!<> では!(速!?)
感想、苦情のカキコはBBSまで!!