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12月31日、大晦日。 師走なんてお構いなしに、町内を駆け回る2人がいた。 「待ちなさいよー、祐一、今度こそ許さないんだからー!」 「待てと言われて待つ馬鹿がどこにいる」 「ごちゃごちゃうるさいのよ!あんたがあたしのマンガ勝手に捨てるからいけないのよ!」 「大掃除なんだからゴミは処理して当たり前だろ」 「あたしのマンガはゴミじゃなーい!」 「読みもしないでおいてあるだけの物がゴミでなくなんだっていうんだ」 「これから読むつもりだったのにー!許せないわ!あんた人の物を何だと思ってるわけ?」 「俺の物は俺の物、お前の物は俺の物」 「なにそれ!?自己中も大概にしなさいよ!」 「お前はこの名ゼリフをしらんのか?」 「だからごちゃごちゃうるさいのよ!えーい、おとなしくお縄を頂戴しろー!」 (そういう時代劇風の言葉を知っておきながら何故ジ○イアンをしらんのだ?) 祐一は心の中で愚痴った。 「なぁ、真琴」 「何よ?ついに降参するきになったの?」 「いいや、まったく、ちなみにそんな気はこれっぽちもないぞ」 俺は真琴に振り返り、どのくらいかジェスチャーであらわす。 人差し指と親指でいいとこ3ミリくらい間を作って見せる。 「いちいち癇に触る奴ね!」 「まぁ人の話を聞け、お前は少女マンガしか読まないのか?」 「別に、なんでも読むわよ、少女マンガは好きだから読んでるの」 「おすすめの一冊があるんだが、、、」 「どんなのよ?」 「そうだな、たぶんお前の好きなタイプだと思う、ファンタジーだ」 「本当におもしろいの?」 「あぁ、俺の保証付きだ」 「、、、あてにならないわよ、却下!」 「わっ!ほ、本当におもしろいから、つまらなかったら肉まんでもなんでもおごってやる」 「本当!?」 真琴の目が輝いた。 「あぁ、男に二言はない」 「そこまで読んでって頼むんならしょうがないから読んであげるわよ、ただし!約束は絶対よ!」 「約束は守る、なぁ、、、いいかげん走りながら話すの疲れないか?」 「、、、そういえばそうね」 「帰ろうぜ」 「そうね、なんかたくさん走ったらお腹減っちゃった、秋子さん何か作ってくれてるかな?」 「さぁな?でも全てを悟ったあの人のことだからお茶くらい用意してそうだけどな」 「じゃあ早く帰るわよ、せっかくのお茶がさめちゃうわ」 「だから用意してるかわからないって、、、」 「秋子さんだから大丈夫」 「理由になってないが説得力は妙にあるのはなぜだ?」 (全ては秋子さんだから、、、) この一言で納得してしまう。 まったくあの人は謎だ。 職業、年齢、プライベートな事は一切謎だ。 知りたいが知ってはいけない気がする。 知った瞬間後ろから殺し屋か何かに殺られそうな気が、、、 「そんな事ないですよ祐一さん」 「って!?うわっっ!あ、秋子さん!?」 「あ、秋子さんだ」 「2人とも遅いからさがしに来たんですよ、かれこれ一時間は走り回ってましたよ」 「そんなに!?夢中になってて気付かなかったよ、秋子さーん、おやつある?」 「ちゃんと用意してありますよ」 「じゃあ、戻りましょう」 「そうですね」 「2人とも早くー!」 真琴はおやつにつられてさきに走っていく。 「真琴元気ね、、、」 「それだけが取り柄ですからね」 「一時はどうなるかと思いましたけど、真琴も大事な家族ですからね」 「そうですね」 「でも祐一さんがいつかもらっていっちゃうんですよね」 「、、、あ、秋子さん!?なに言ってるんですか、冗談はよして下さいよ」 「あら、そうなの」 「意地悪ですよ」 「ふふ、そんなことないですよ」 「、、、そういえば、秋子さん、さっきいきなり現れたとき俺の心を読みませんでした?喋りだしが俺の謎の答えになってた気がするんですけど、、、」 「ふふふ」 「ふふふって、、、」 「秘密です」 (秘密ですって、あんた否定しないのかい!?) 俺の中で謎がまた一つ増えた。 その夜、俺は少しでも謎を解くために名雪の部屋を訪れた。 「なぁ、名雪、秋子さんってどこまでが秋子さんで、どこまでが秋子さんなんだ?」 「祐一、、、言ってる意味が分からないよ、、、」 「だから、あの人は何者なんだ?」 「お母さんはお母さんだよ」 「お前は今まで何一つ疑問を抱かずに育ったのか?」 「うーん、、、確かに、私が考えてることわかったりして不思議な所はあるけど、、、」 少し間をおいてから名雪が言った。 「やっぱりお母さんはお母さんだよ」 少しの迷いもない表情だった。 「そっか、、、そうだよな、秋子さんは秋子さんだよな」 「うん!」 「それじゃ、邪魔したな、もう9時だ寝る時間だろ」 「わっ、、、本当だ、じゃあね、祐一おやすみ」 「明日は一年の始まりなんだし早起きしろよ」 「わかってるよ」 「どうだかな、なんたって名雪の寝坊癖は俺も太鼓判を押したぐらいだからな」 「祐一、、、ひどいよ、それに」 名雪の顔が目の前に来た。 「寝る前はおやすみ、、、だよ」 「ふざけてないで、お子様は寝ろ!」 俺は恥ずかしさを隠すために名雪のほっぺたをひっぱった。 「ゆふいひー、いひゃいおー、、、」 「年越しそば食う時になったら起こしに来てやるからな」 俺はそういい残すと名雪の部屋から出て、自室へ戻った。 コン、コン 扉を叩く音がてた、扉が開いた。 「祐一さん、おそばできましたから下に来て下さい」 「じゃあ名雪を起こしてから行きます」 「お願いしますね、それじゃあ」 「はい」 秋子さんが出ていき、俺も名雪の部屋へ向かう。 「名雪ー、入るぞー」 そう言うってから俺は名雪の部屋へ入った。 「名雪起きろー、そばできたってよー、おーい」 「うーん、、、けろぴー、、、その服似合ってるよー、、、」 いつもの寝言をつぶやき起きる気配はいっさい感じられない。 「けろぴーに似合う服ってどんなんだ?」 俺は名雪の寝言につっこみつつ、枕元のけろぴーに目をやった。 「、、、蛙に似合う服、、、わからん」 名雪の見ている夢が気になったが目的は名雪を起こすことだということを思いだした。 「夜に目覚ましの大爆音なんて近所迷惑以外のなんでもないし、だからといって普通の手で起きるこいつではないし、あの目覚ましは使う気になれないし、、、」 考えに考えたが結局いい案が浮かばなかったのでゆすったりしたが無駄だった。 「名雪、俺は起こしに来たがお前が起きなかっただけだからな」 俺は名雪を起こすのは諦め、捨てぜりふとともに名雪の部屋をあとにした。 作者ではなく相方のコメント えーと、ですねぇ。このSSには色々ないわくがついているのです。 まぁ『PC98の呪』とでも言いますか… ぶっちゃけPC古すぎて保存もまともに出来なかっただけですが。 この続き、書き終わっているのですが、FDのファイルが壊れていて、途中から消滅してしまった、という訳です。 まぁそのうち続きもアップできるはずですので、よろせう。 そいえば、相方が駄作だぁって嘆いてました。 |