滋賀県にある、琵琶湖を南下していくと、
瀬田川を経て、宇治川にたどり着きます。
宇治川をずっと下っていくと、京都の宇治まで行けるのですが、
その道筋を、宇治川ラインと呼んでいます。 宇治川ラインには、事故が多く、そのためか、いろんな怖い話があります。

本当に体験した話では、
アルバイトの帰りに、友人と三人で宇治川ラインを原付で帰る途中のことです。
かなり車間を空けて走っていたのですが、
三人の間に、もう一台のバイクが走っていました。
川沿いの道なので、カーブが多く、ふと気づくと、
いつのまにか、三人の間にいた、もう一台の他人のバイクが消えてしまい、
みんなで止まって、引き返し、横道の存在を検討しましたが、
そんな道はありませんでした。
結論は、「あの人は、川に落ちた」と云うことにして、
それ以上考えないようにしたことがあります。

宇治川ラインにまつわる噂話では、
その宇治川ラインの途中に、弘法大師(空海)所縁の立木観音(安養寺) があるのですが、
そこの道沿いの入り口に昔、小さな祠があったそうです。
事故で死んだ人の為なのかはわかりません。
車で宇治まで走る途中で、そこの祠を指差すと、
宇治に行き着く手前にある、天瀬ダムまで無事にたどり着けないそうです。
エンストしたり、事故を起こしたり、
運が悪ければ、死んでしまうと云う噂です。
大津に向かって走ってるときはどうなるのか?確認できないままに、
もうすでに、その祠はなくなってます。

そして、もう一つ、宇治川ラインの首なしライダー。
聞くところによると、京都市にその撮影に成功して、
写真が飾ってあるバイクショップがあるらしいのですが、
本当なのかウソなのかは知りません。
しかし、首なしライダーの写真が存在すると云う噂は、
別々のところで数回、耳にしました。
首なしライダー自体の噂は、
昔、よく聞いたので、そこそこ有名な話のようです。


じつは・・・・・・・・・・。
私も見たのです。首なしライダー。
あれは、もう二十年ほど昔の事でしょうか、
当時、アルバイトで、京都国際ゴルフクラブでキャディーをしていました。
ある晩、宿直室で泊まって遊んでいた友人から、
遊びに来いよと云う電話があり、宇治川ラインを原付で走っていきました。
七月下旬、夜の十時ごろ、半そでのTシャツに、綿パンといういでたちで、
当時の原付はヘルメットの着用が義務化されていませんでしたから、
ノーヘルで走っていました。
初夏とはいえ、夜の川沿いの道です。風邪をひきそうなくらい寒さを感じます。
宇治川ラインの、中間あたりで、
前方を同じように、原付で走っている人を確認しました。
ある程度、車間を詰めたあと、つかず離れずで後ろをつけていたんですが、
妙なことに気がつきました。
前を行く人もノーヘルなのですが、
どうも・・・・、無いんです。首が・・・・。
不思議な思いに駆られて、思い切って車間を詰めてみました。
そして、ついに追い抜いたとき、真横からその人をちらりと見て解かりました。
首が無いはずです。
風邪をひきそうに寒いから、その人は、首をすくめて走ってたんですね。
私もそうしていましたもの。
えっ、頭?頭はきちんとありましたよ、
彼は、おばけじゃないんだから。


この話は、噂の真偽以外、すべて、実話に基づいています。