「さて、この本は儂が調べた魔法の歴史を書きつづっておる。間違いや注釈が必要なら酒場の主人を通してくれ」


   魔法の歴史

 ファンタジーの世界と言えばみなさんは何を思い浮かべますか?中世ヨーロッパ、戦乱の世の中、異色SF等々など多くありますが、なんといってもファンタジーの華は魔法でしょう。飛び交う閃光、巨大なドラゴンを操る呪文、混沌の世界より力を導き出す禁断の法。ファンタジーに魔法は必要不可欠であると言っても過言ではありません。

 ところで、ファンタジー世界だけではなく現実の世界にも魔法の概念はありました。それはどんな物だったのでしょうか。
 原始時代の頃には狩りの成功を祈るため獣の皮をかぶり祈祷をしたようです。これは原始時代の洞窟に絵として描かれています。また、遺跡などから土偶などが発掘されています。これは安産祈願や病気やけがを土偶に肩代わりさせるためだと言われています。このように最初の魔法は人々の幸せのためにできたと言えるでしょう。また、普通の人が知らないことを知っているということも魔法使いの素質のひとつでした。薬草の知識に長けた人や何カ国語もしゃべれる人は魔法使いなわけです。

 魔法はこのように発展したため魔法使いとは人々を救ってくれる者として敬われていきました。しかし、善人がいれば悪人がいるのが世の常です。魔法を悪用する者はどのようにして生まれてのでしょうか。
 長い人生経験を積み自然現象を予測する人が現れたとします。そして彼は長い日照りが終わり雨が降るだろうと人々に言いました。しかし、いっこうに日照りは終わる様子はありません。そしてその魔法使いはこう言い訳します。「隣の村の魔法使いが悪い魔法で邪魔をしている」と。このようにして良い魔法と悪い魔法がうまれたのではないでしょうか。


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