11月 14日
(微妙に古いネタで申し訳ない)
そういえば少し前からニュースなんかで、「比内(ひない)地鶏」の偽装問題なんてのがテレビのニュース番組をにぎわせていたりするじゃないですか。
そう、人気ブランド鶏肉だった比内地鶏を使った商品に中に、実際は本物を使っていない偽物があったって話題が、少し前から結構騒がれているわけですよねえ。
しかも中には約20年も前から偽物を使っていたものがあったなんて話も出てきて、いま比内地鶏業界はすごい大きな打撃を受けてるんじゃないかと思うわけなんですよね。
……しかし、こんなピンチの状況こそ、逆にチャンスもあると言えるわけです。
そう、この比内地鶏のピンチをうまく転換できれば、逆にチャンスにもなるんじゃないかと俺は思うんですよね。
そういえば皆さん、こんな話はご存じですかね?
もう何年前かも忘れるぐらい前の話ですけど、前に青森のリンゴが台風の被害にあって、ものすごい大打撃を受けたことがあったじゃないですか。
そう、何でもあのときには、青森のリンゴの約9割が台風で落ちてしまったって話ですからね。
もうこの被害といえば、甚大なものがあったわけなんですよ。
しかし、そんなピンチの中にもチャンスはあったのです。
そう、その9割のリンゴが落ちたにもかかわらず、見事落ちなかった1割のリンゴ。
それに目を付けた人がいたわけなんですよ。
そして、それを「落ちないリンゴ」として合格祈願のグッズとして売り出すということをやって利益を上げた人がいたんですよね。
そう、つまりこのような逆境の中にも、勝機と商機は転がっているというわけなんですよー。
……つーわけで、俺も考えてみたわけなんだけどさー。
そう、この比内地鶏の偽装問題を逆にうまい商売に転換する方法を俺は考えてみたわけなんですよー。
つーわけでねえ……、俺はこの機に、今回話題になったアレを大々的にアピールして売り出してみればいいんじゃないかと思うんですよね。
そう、それはさー……、
比内地鶏の偽装に使われた鶏肉
もう、これでしょ!!
そう、だって逆に考えればさー、これはメチャメチャ美味いってことですからね。
なんせ長きに渡って比内地鶏の偽装に使われていた鶏肉なわけですから。
製品によっては、なんと約20年間国民をだまし続けていた肉なわけですからね。
もう、この鶏肉の味を比内地鶏の味といってしまっても、問題ないくらいなんじゃないですかね。
……と言いつつも、やはり「偽装」というのは、あまり良いイメージを持たれないかもしれません。
そうやっぱね。「偽装」というのには、どうしても良くないイメージがあるわけじゃないですか。
しかし、それも逆転の発想なわけですよ。
そう、その偽装も「偽装」と言うから悪いイメージがあるのであって、これもちょっと言い方を変えればイメージは全然変わってくると思うのですよ。
……と言うわけで、俺は考えました。
そう、その「比内地鶏の偽装に使われた鶏肉」を売り込むために考えた、
その鶏肉のブランド名というのを考えてみたわけなんですよー。
そう、もうね。このブランド名は完璧!
もうこのブランド名なら「偽装」という悪いイメージを良いイメージに転換できる、画期的な逆転の発想なのですよー!
つーわけで、俺が考えた鶏肉のブランド名というのがさー……、
これなんですよね。
「影武者」
もうこれならカッコイイでしょ!!
そう、もうこれならさー、「偽装」という悪いイメージは全然ありませんからね!
「影武者」ならメチャメチャカッコイイわけですからね!
「『比内地鶏』の影武者を約20年間務めた鶏肉」
とかさー……、ほらほら、これならメチャメチャ良いイメージになるでしょ!
「偽装」の持っていた後ろ暗いイメージは全然無くなるわけじゃん!
「人気ブランド『影武者鶏』を使った、鶏肉のソテー」
とか、普通にありそうだもんね。
こりゃバッチリ! これなら絶対売れるってー!
……とか、そんなことをちょっと考えてみたのだけど、やっぱダメですかね。
うん、そうだよなー。
どう言い換えたってやっぱ、「偽装」は偽装だもんなー。
やはり「がんもどき」みたいなポジションには簡単にはなれないんだろうな、やっぱ。
11月 28日
え〜、前回からずいぶんと間があきましたが、今日は「オブリビオン日記」なのです。
そして今回の第5話で一応、第一部完となります。
後で第二部を書くか、はどうだろうね? 気が向いたらやるかもしれませんが。
まあとにかく第一部最終話、始めましょう。
第5話 「例えばこんな夜と、こんな朝の物語」
さて、今までのウチの日記を見てもらえれば分かるとおり、普段の俺の生活といえば町でコソドロばかりの毎日だ。
しかしそんなコソドロばかりしている俺だって、当然たまには町から離れて魔物やらを退治して、まじめに冒険をしていることだってあるのだぜー。
……というわけである日俺は、町から離れたところにある魔物の住むダンジョンで、モンスター退治をしていたわけなのさ。
そしてそのダンジョン内で拾ったアイテムやら、モンスターの落とした武器なんかで、俺の荷物はかなり一杯になってしまったのだ。
まあ、重量制限にはまだ若干の余裕はあるのだが、これからさらにダンジョンの奥深くへと進むことを考えると、このあたりで一回町へ戻って戦利品を売却して荷物を軽くして進んだ方がいいだろうな、ということになって、ひとまずダンジョンを出て町まで戻ることにしたわけだ。
……と、そんなわけで、ダンジョンを出た時刻(ゲーム内)が、夕方の6時頃。
う〜む、こりゃちょっとタイミングが悪かったな……。
タイミングが悪いとは、つまりこういう事。
そう、今から町に帰ったのでは、おそらく町に着くのは夜の7時頃とかそんな感じだ。
つまり町に着く頃にちょうど町のお店が閉まってしまうというわけなのである。
お店が閉まってしまっては、アイテムの売却が出来ず、お店が開く朝まで待たねばならない。
すなわちタイミングが悪いというわけだ。
……と言いつつも実は、町に帰ってから「寝る」コマンドで12時間くらい時間をとばせば、それで何も問題なかったりもする。
ただまあ、何て言うか、時間をきっちり有効に使い切りたいという貧乏性とでも言うべきかね?
そんな気持ちがあって、ちょっと町に帰る前に、朝まで寄り道することにしたわけだ。
そう、この朝にお店が開くまでの一夜で、何か熱いバトルでも一戦、繰り広げようかと思ったわけなのですよ。
……と、そんなわけで地図を眺めると。
ここから俺の根城である町の「コロール」に帰る途中に、「ハックダート」の村なる存在があるのを確認したのである。
「ハックダートか……」
俺は忘れることの出来ない、過去のこの村での戦いを思い出した。
そう、それはある日のこと。
俺はいつものように、コロールの町にある道具屋へアイテムを売りに訪ねると、なんとその道具屋の娘さんが行方不明になったというイベントが発生していたのだった。
そこで俺は詳しく話を聞いてみることにすると、何でもこの道具屋の娘さんが馬に乗ってハックダートの村までアイテムを行商に行ったところ、そこから戻ってこないという話なのである。
そこで俺は早速そのハックダートの村へと向かったのだ。
そして、そこで知った恐るべき事実!
何でもその村では邪神を信仰しており、村の地下には大きな祭殿があり、そこで行われる邪悪な儀式の生け贄にするために、道具屋の娘さんは捕まってしまったということだったのだ。
それを知った俺は、地下の祭殿へと潜り込み、数々の半人半魔のモンスターどもを打ち倒しながら、見事娘さんを救出。
そして二人でハックダートの村から逃げ帰ったのだった……。
……「ハックダート」の名を見て鮮明に思い出される、過去の戦いのその記憶。
そうかー、あのときの邪悪な村が、ちょうど帰り道の途中にあったのかー……。
よし! あの村を襲撃しよう!
よっしゃー! やるべきことは決まったぜ!
あの邪悪な村に夜襲だー! あんな邪悪なヤツらどもは、討ち滅ぼしてくれるぜ!
そう! 何せあそこは、邪神を信仰しているような邪悪な村なんだからな。
だったら邪悪な村は、正義の勇者に滅ぼされるのが道理というもの。
それならば俺がやる!
ヤツらの寝込みを襲って、村民を各個撃破。
これなら完璧だぜー!
……と、その思考回路がすでに正義の勇者じゃないわけだが、そんなことは気にしない。
俺は早速、夜の暇つぶしのためにハックダートの村へと向かったのだった。
村に着いた頃には、時はすでに夜。
村民の家々には当然鍵がかかっているのだが、今までのコソドロ家業で身に付けた、俺のスーパー鍵開けスキルにとっては、そんなの開けるの朝飯前だ。
早速手近な家の鍵を開け、家の中へと躍り込む。
夜襲だ夜襲だ、ヒャッホウ〜!
……と、家の中を見るが、誰もいない。
あれ? おかしいなあ……。
夜なら人が寝ているはずなんじゃあ……。
と、ここで俺は気がついた。
そう、この村の住人どもは、夜になると地下の祭殿で邪神の儀式を行っていたのだった。
って、そりゃ家にいるわけねーわな。
……つーか、ここに来る前に気づけよって話。
くそ〜、家に誰もいないとは当てが外れたぜ。
だからといって、多数の村民が集まっているであろう夜の地下の祭殿へ単身で潜り込むというのも無謀な話。
う〜む、それではどうしようか……?
しゃあない。盗むか。
結局、やるのはコソドロ家業。
家がもぬけの殻なのをいいことに、早速金目のものを物色することにしたわけだ。
「夜の間に盗んで、朝に村民が地下から出てくる前に村から出ればいいや」
俺は急きょ、今回の目的をそのように変更することにした。
よーし、そうと決まれば、盗むぜ盗むぜー。
「う〜ん、たいしたものはねえなあ。でも『盗む』にならないから、まあいいか」
そう、そこはさすが邪悪な村だ。
ここの家からアイテムを取っても、ただの「取る」であって「盗む」にならない。
つまりいくらこの村で盗んでも、衛兵に捕まったりはしないわけだ。
さぁ〜すが邪悪な村。話の分かるヤツだぜー。
とりあえず一軒目の物色が終わり、二軒目に突入。
二軒目の二階の物色が終わって、家から出ようと一階に下りてきたときだ。
「あれ? 村人が家にいる。しかも何人も……」
しまった! 俺はすぐに時計を確認した。
時刻は既に朝の6時を過ぎていた。
そう、俺は家の物色に熱中するあまり、時間の確認をすっかり忘れていたのだ。
その結果、忍び込んだ家の中で朝になり、村人達が地下から出てきてしまったというわけなのである。
くそぅ、なんたる不覚っ!
そしてその家に戻ってきた村民達は、手に武器を取り俺に向かって襲い掛かってきた。
なるほど、何せここは邪悪な村だからな。やることが直接的だぜ。
しかし何より予想外なのは、敵の数が思いのほか多いことだ。
村人が3人に半人半魔が3人といったところか。
ただそれも今見えているだけの敵の数であって、他にまだいるかもしれない。
くそー、そりゃ流石に多すぎだってのよ。
確かにここの半人半魔どもは以前に倒したことのある敵だ。
しかしそれはあくまで1対1で戦ったときの話。
複数を同時に相手にするというのは、明らかに不利な状況である。
そこで仕方なく道幅の狭い階段を利用し、さらに少しずつ後退しながら敵と戦った。
その戦法で敵を一人倒し、二人倒す。
しかしそれが限界だった。
いよいよ回復魔法が底を尽き、体力も限界を迎える。
「もうダメだ! ここは逃げるしかねえ!」
俺は強引に階段を降り出口に向かう。
途中で1、2発殴られるが、そんなのを気にしている場合ではない。
とにかく脱出。とにかく外へ。
この家から生きて脱出するんだー!
そして見事に外へ出ることが出来た。
やったー、これでもう安心。やっぱシャバの空気は旨いぜー。
……って、ええーーっ!!
敵が家の中から出てきて、追ってきてるーっ!
って、ちょっちょっと待てよ!
普通、家から出たら大丈夫だろうよ。
ダンジョンから抜け出たら普通外まで追ってこないのが、モンスターの礼儀なんじゃねえの?
しかしヤツらはお構いなしだ。
何せ邪悪な村だからな。
……って、邪悪って言ったら何をやっても許されると思ってんなよ、コンチクショー!
……しかしそんなことより、今はこのピンチを切り抜けるのが先決だ。
え〜っとそれじゃあ、この屋外の広さを利用して、ヒット&アウェイで戦ってみるとか?
……って、ゴメン無理! やっぱ無理!
一応やってみたけど、あんな大勢の敵、倒しきれるわけねーっての!
うおー!もうダメだ! やっぱ死ぬ!殺される!
何かここから助かる方法は無いのかーっ!!
……と、ここで俺は思い出す。
そう、このキャラを最初に作ったときのことだ。
実はこのゲームではキャラを作成する際に「星座」というのを選んで決めるのだ。
そしてその選んだキャラの星座によって、戦闘能力が上がったり、または魔法能力が上がったり。さらに一部の星座では特殊能力がもらえたりするのである。
そして俺がこのキャラに選んだ星座は「影座」。
この星座の特徴は、「60秒間姿を消す」という特殊能力がもらえることだったのだ。
これは一見かなり役に立ちそうに思えたのだが、何か一つでも行動を起こすと姿が見えるようになってしまうため盗みなどに使うことも出来ず、今までほとんど使われることのない能力だったのだ。
だが今だ! 今こそこの能力を使うべき時なのだー!
そう、敵から逃げるというこの状況こそ、この能力を使うべきまさに好機!
今こそ「影座」の能力発動だー!
そして俺は姿を消した。
その途端に敵の動きがピタリと止まる。
やった、見えてない。俺を完全に見失いやがった。
やったぜー! これでもう安全だぜー!
……って、いや違った!ちっとも安全なんかじゃねーって!
何せこの能力の効果時間は、わずか60秒。そう60秒しかないのだ。
この間に安全なところまで逃げねば、ちっとも安全とは言えねーのだぜ。
だがしかし、逃げ切れるか?
わずか60秒で安全なところに逃げれるか?
うおー!とりあえず今は走る! とにかく走るしかない!
……と、とにかく当てもなく走った俺の眼前に、何の偶然か?神の奇跡か?
村に馬が一頭いるのが発見できたのだ。
そうだ! 確かこの馬は道具屋の娘さんがこの村に来たときに乗っていたという馬だ!
これだっ! もう俺はこれに勝負をかけるしかねーぜ!
俺は馬に飛び乗った。
これは道具屋の娘さんの馬だから、また馬ドロボウになってしまうかもしれない。
だがしかし今はそんなことを考えている暇は無かった。
そう、生きてこそ! 生きて帰ってこそ馬ドロボウにだってなれるのだぜ。
だったら行くぜ! これで町まで走る!突っ走るぜーー!
……と、こうして俺は危機を脱することが出来た。
まさに九死に一生の薄氷の戦いだった。
……って、そもそもの原因が、暇つぶしに村の襲撃を計画し、それが出来なくてコソドロに計画変更し、挙句の果てに時間の確認を忘れて逃げそこなったという、しょーもない原因だったりするのだけどもね。
ともかく生き残った俺は、住み慣れた町に向けて馬を走らせていた。
ああ、朝日がまぶしいぜ。町に帰れば十分店も開いてる頃だろう。
こうして俺は見事一つの冒険を終えて、町に帰るのだった……。
例えばこんな夜と、こんな朝の物語。
ゲーム内のストーリーともクエストとも全く関係ない、そんな普通の夜と普通の朝。
そんな普通のときでさえも、ちょっとした気まぐれで一つの物語が出来てしまう、このバカバカしさよ。
でもそのバカバカしさがあるから、俺はこの世界が好きなんだよな。
またこの次の夜と次の朝も、俺はメインストーリーと全く関係のない物語を体験しているのかもしれない。
それでこそ、この世界で冒険している甲斐があるってものなんだ……。
……と、なに第一部最終話らしく話しをまとめようとしていますか、俺は?
え〜っとそれじゃあ、「俺たちの戦いはこれからだ!」ってことで。
ジャンプの打ち切りマンガっぽく終わりにしようと思います。
「オブリビオン日記」今まで長いことありがとうございました。
それでは、またいつの日か〜。