迷惑掃除当番
亜無部小学校 校長室
こちゃ:あーあ、掃除当番めんどくさいなぁー。
あちゃ:くさいねー。
こちゃ:しかも校長室だよ。キレイにしないとうるさいからなぁ。
あちゃ:こちゃも大変だね。
こちゃ:ねえちゃんもだってば。
なんで姉弟二人で掃除当番なんだろうなぁー。
あちゃ:気がきいてるよね。
こちゃ:いや別に気はきいてないけど。
校長室って高価なものとかたくさんあるから嫌なんだよなぁ。
あちゃ:なんで?めったに見れないよ。
こちゃ:見るだけならいいんだけど、掃除すんだよ。緊張するじゃん。
あちゃ:あ、これ刀だね!
こちゃ:ああ、それは伝説の宝刀アギトだよ。レプリカだね、きっと。
あちゃ:カレーの王子様?
こちゃ:それはレトルトでしょ。「レ」しか合ってないじゃん。
あちゃ:レプリカってなに?
こちゃ:まぁ、簡単に言えばニセモノって事だよ。
あちゃ:しんけんしょうぶ〜!一本目!はじめ〜〜!
こちゃに向け刀を構えるあちゃ
こちゃ:わ、あぶないからやめなって!
あちゃ:だいじょうぶ!ニセモノだから斬れないでしょ。
えーーい!
こちゃに向かってアギトを振り下ろすあちゃ。
紙一重でかわすこちゃ
こちゃ:うわ!あぶなっ!!
あちゃ:むむ、やるなー!これはどうだーー!!
えーーい!!
こちゃ:ひぃぃぃ
こちゃは必死で第2撃をかわす。空を斬った刀が校長の銅像に当たった
ポキーン!
真っ二つに折れた刀身が宙に舞う
あちゃ:あ
こちゃ:うあ!
あちゃ:お、おれちゃった・・・。
こちゃ:な、なんてことを・・・、レプリカって言ったってかなり高価なんだよ、アギトは・・・。
あちゃ:あーぁ、こちゃがよけるから。
こちゃ:よけるってば!
あちゃ:さ、掃除しよっか。
こちゃ:都合よくやる気出すなっ!
ど、どうすんのさーー。メチャクチャ怒られるよーー!
あちゃ:うーーん
先生:やぁ、二人とも頑張ってるかい?
こちゃ:ドキッ!!!!
あちゃ:あ、先生!見て見て!折れちゃった〜!
先生:うお!!お前それがなんだかわかってるのか!?
こちゃ:ヤ、ヤン先生か・・・。
先生:なんて事したんだぁぁ!
あちゃ:ボクはやめろって言ったのに、こちゃが・・・。
こちゃ:違う!!逆です、逆!
先生:・・・・や、やばいぞ、これは校長が命の次に大切にしていた刀だ。
あちゃ:先生クビだね。
先生:俺かよ!
こちゃ:管理者の責任でしょうねぇ。
先生:ひぃぃぃ、絶対クビだぁぁぁー!!
あちゃ:あははははは
先生:笑うなぁぁぁぁー!!
校長先生:き、き、き、きみたち!
先生:うお!校長!
校長先生:なんてことをしてくれたんだっ!!
あちゃ:そーだそーだ!
先生:お前だっ!!
校長先生:ふ、封印が・・・!!!
校長は天井を見て震えている
先生:封印?
ふと天井を見ると、煙がもくもくと集まっていた
校長先生:や、やはり出てきてしまったか!!
こちゃ:なんなんですか?あれ。
煙がだんだん人の形に変わっていった
校長先生:せ、世界の終わりだ・・・
た、助けてくれぇぇーー!!
先生:あ!校長!
校長先生はあわてて逃げていった
こちゃ:一体なんなんでしょう?
先生:だいぶあわてていたみたいだが。
あちゃ:とりあえず一件落着だね。
先生:無理矢理終わらすな。
こちゃ:それにしてもあの煙・・・あ!
煙がだんだん実体化し、大男の形になっていった
???:ぐっふっふ、ついに出られたぞ・・・
煙が完全に実体化し、なんともエジプトちっくな大男が現れた
先生:でかい!な、なんだ、こいつは!?
こちゃ:煙が人に・・・・。
???:ぐっふっふ、俺様を出してくれたのはキサマらか?
先生:お前は一体何者だ?
ムゥゲ:俺様は魔人ムゥゲ。このアギトに封印されていたのだ。
あちゃ:わーい!願い事は3つまで?
ムゥゲ:ランプの精じゃねえ。
世界を破滅させるために生まれた最強の魔人だ。ぐっふっふ。
こちゃ:その魔人がなんでアギトに?
ムゥゲ:その昔、いまいましいサムライが俺様を封じ込めやがったんだ。
あちゃ:最強なのに?
ムゥゲ:う、うるさい!ちょっと油断したのだ。
こちゃ:その刀がなんで校長室に・・?
先生:校長は無類の刀マニアだ。魔人が封印されていると知りながらつい手に入れてしまったんだろう。
こちゃ:特に手元において管理してたわけですね。
ムゥゲ:ぐっふっふ、復讐として世界を破滅させてやろう。
「ピロリロリン」
先生:む、校長からメールだ。
「魔人を再封印できたら全ての罪は許す」
先生:おおう!全て許してくれるのか!
あちゃ:じゃあ、先生の給食に落としちゃったパンを入れたのも、先生のメガネにボール当てて割っちゃったのも許してくれるんだ〜。
先生:許すかっ!そんなことしてたのか!
こちゃ:でもまぁ、良かったじゃないですか。許してくれるって言ってるんだし。
先生:そうだな、あせって損したな。ははははは。
あちゃ:これからは気をつけるのよ、先生。
先生:うんうん。っておい。
こちゃ:今度から校長室の掃除はナシにしましょうよ。
先生:確かに。危険すぎるからなぁ、ははは。
ムゥゲ:ぐぉぉぉぉ!俺様を無視するなぁぁぁー!!
先生:あ
ムゥゲ:あ、じゃねえぇぇぇ!
先生:こっちは片付いたからもう帰っていいぞ。
ムゥゲ:キサマ・・、俺様の恐ろしさが全然わかっとらんな!!
あちゃ:面白さはわかるんだけどね。
こちゃ:そろそろ飽きてきたけど。
ムゥゲ:面白さなどかもし出してねえ!
バカにしやがってぇ!俺様がその気になれば、こんな学校など一瞬でふっとばしてやるぞ。
先生:その手の脅しには免疫ができてるなぁ。
こちゃ:もっと恐ろしいのが身近にいますからね。
先生:大抵のことでは驚かんな。
あちゃ:おなかへったねぇ。
こちゃ:今日の給食はイマイチだったからね。
先生:なんだと!?イカメシをバカにするやつは許さん。
ムゥゲ:話がそれてるんだよぉぉぉ!!!
先生:今忙しいんだから今度にしたまえ。
ムゥゲ:このヤロウゥゥゥ!!バカにしやがってぇぇぇ!!
あちゃ:ねえねえ、おっさん。
願い事を無限にして下さい、っていうのはやっぱダメかな?
ムゥゲ:だからランプの精じゃないっつぅぅーーの!!
先生:おい魔人、あまりイライラすると血圧があがるぞ。
ムゥゲ:はぁはぁ、お前らが緊迫感なさすぎなんだっ!俺様が恐くないのか!
こちゃ:恐がらせようとしてるんですね。
先生:今時魔人なんて、ある意味コワイな。
ムゥゲ:うう・・・
あちゃ:ウツボのおじさん達の方が面白かったね。
ムゥゲ:うわぁぁぁん!おかあちゃ〜〜ん!
ムゥゲは窓から飛んでいってしまった。
先生:なんなんだ、アイツは。
こちゃ:封印、しなくていいんですかね・・。
先生:封印したということにしとこう。
こちゃ:ていうか、むしろ世に解き放ってますが。
先生:まぁ、バレはせんだろう。
こちゃ:一応、めでたしめでたしですかね。
あちゃ:あ、このツボかわいい!!
先生:こら!さわるなっ!
ガシャン
あちゃ:あ
先生:うお!
あちゃ:もう、大きな声ださないでよ、先生〜!
先生:俺のせいかぁぁ〜!
こちゃ:・・・・先生、上、上
天井にモクモク煙が立ち込めていた
先生:見なかったことにしような。
こちゃ:そうですね。
あちゃ:かえろう、かえろう〜!
こうして校長室の掃除は無事終わったようです。
おわり
その後、なぜか校長先生は新しい人に変わってしまいました。
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