ノン・プレイヤーキャラクター紹介

義理堅い帝国軍人(ゾルダート)
オーデル
「わ、ワタシ達にグレーターデーモン退治をしろと?」
悩み事相談のお姉さん賢者(ウィザード)
クレア
「いたいけな少年少女を救うのに否はないけど……」
貧乏くじを引いた吟遊詩人(ヴァグランツ)
グリーン
「そーゆー荒仕事は自分でやれ!と僕は言いたい」
手より先に口が出る魔物狩り士(ハンター)
ケン
「いや確か、グレーターデーモンって雷が効かなかったよな。自分じゃ勝てないから……」

「じゃかましいわぃ!くっちゃべってないで、さっさとボコにしてこいやぁ!」

”雷龍”ドレスベルグ


 ある辺境の神殿を護っている巨大なサンダードラゴン。
 この神殿は、大昔に奈落(注1)から現れた魔神を封じたもので、当時の神官と契約を交わしたドレスベルグは外敵から神殿を護っていた。しかし20年前に真帝国(注2)の「クエスター(注3)狩り」に(折悪く神殿から遠出していた)神官が捕まり、処刑されてしまい……以来、彼は管理者のいない神殿を護る羽目に。神殿近くの村の村長は神官の血を引く家系で、最近生まれた村長の双子の孫が成長すれば、神官としての自覚と力に目覚める筈だったのだが。
 なんと正式な神官がいないために封印が緩み、神殿に封じた魔神が目覚めてしまったのだ。封印の完全破壊を目論む魔神の策謀(召喚したグレーターデーモンに村を襲わせ、不思議な(まだ制御不可の)力を持つ双子に責任をなすりつける)により、次代の神官の筈の双子が闇に取込まれそうになってしまう。だが契約に縛られて神殿から離れられないドレスベルグは歯噛みして傍観するしかなかった。
 そこに現れたのが、各々の事情で村を訪れたPC(プレイヤーキャラクター)達、

 グレーターデーモン退治を(一人で)押し付けられたハンター「コウヅキ・ケン」
 双子のことを教授に託された駆け出しウィザード「クレア・マキシマム」
 亡命王子の命令で村人を鼓舞しに来たヴァグランツ「ブリリアント・グリーン」
 真帝国の竜将軍にドレスベルグの相談相手を頼まれたゾルダート「オーデル」

 であった。彼らの来訪を知り、「渡りに船」とばかりに事態の収拾を押し付けるドレスベルグだったが……

注1:このゲームの世界「ミッドガルド」を侵蝕していく謎の異空間。邪悪な存在の巣になっているらしい。
注2:カバラと呼ばれる魔道科学を駆使して侵略戦争を続ける大国。このゲーム中では敵役になることが多いが、今回は味方?
注3::旧き神々の力の欠片「シャード」を身に帯び、その加護を得る存在で、このゲームのPCは皆クエスターになる。シャードからは途方も無いエネルギーが得られるので、帝国は目の色を変えてその所持者を狩り出しているらしい。

ドレスベルグ
システム:アルシャード
性別:多分、雄年齢:?歳
キャラクタークラスドラゴン?レベル
能力値不明
特技サンダーブレス、他
 このキャラは、あるTRPGコンベンションで他のGM(ゲームマスター)さんが使われたシナリオを、許可を頂いて借用・改悪した際に登場したNPC(ノン・プレイヤーキャラクター)です。元のシナリオでは「かなり高位のエンシェント・ドラゴンで理知的な態度をとる」筈だったのですが、私の趣味で「本来暴れん坊のサンダードラゴンだが、契約に縛られて嫌々守護者になっている。べらんめぇ口調」にしてしまいました。
 その人間臭さが功を奏したか、ドラゴンと意気投合したPC達は文句を言いつつも無茶な依頼を引き受けて奮闘し……最後には(大昔は封印するしか手が無かった)魔神をも滅ぼしてくれました。用を成さなくなった神殿も崩壊し、ドレスベルグは大喜びでPC達に礼を言うと何処かに飛び去っていきます……が。
 その後、事後の報告に戻ったハンターを、ハンターズギルドの女支部長が満面の笑みで迎えて開口一番。
「グレーターデーモン退治できたって?さすがねー!で、その腕を見込んで次の仕事も受けといたからヨロシクね!!西の街で「数百年ぶりに舞い戻った雷龍が大暴れしてる」って……」
[初出:平成14年11月23日「魔に魅入られた村」]