ジュウコー親方の操兵工房 −2−

ゴンドア大陸の操兵名鑑

 工業都市ライバの操兵工房。「操兵鍛冶師の神様」と称されるジュウコー親方の視線が、ミオお手製の目録に向けられる。
ジュウコー「全身図と仕様書、解説文か……」
ミオ「あのー親方、うちで扱ってない機体のスペックはさすがに載せられないんですが……」
ジュウコーたわけ者ォ!
ミオ「どひぃぃっっ!!(拳骨を食らった頭をさすりつつ)だ、だってソレ、各工房の秘伝じゃないですか、教えてくれませんよぉ〜」
ジュウコー「んなもんはな、駆動音や戦闘時の打撃音聞いてりゃ一発で分かるもんだ!!」
ミオ「(そりゃアンタだけだよおやっさん……)」

操兵整備目録 −2−

ファルメス・ロードレイ
ブルガイン
マリアローズ
ユニホーン・カムナ
ユニホーン・カムナU
リグバイン一式
リグバイン二式

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ファルメス・ロードレイ

型式:KRR−ST−X114C
種別:王室用操兵
建造:クメーラ王朝王室工房(素体)
   旧メーラ王国王室工房(改修)
機齢:推定約千年(休眠期間含む)
所属:王朝結社
操手:レオンナール・クメーラ・ロクセーア14世
頭頂高:1.93リート(7.72m)
待機重量:7.20グロー(8.64t)
機動重量:6.84グロー(8.20t)
装備:長剣、中型盾、面当て、外套、他
機体ランク:G
仮面ランク:H
機体耐久度:45
疑似精神耐久度:−
気闘法修正値:−
SPE値: 8
POW値: 5
ARM値: 6
BAL値: 5
 かつてのクメーラ王朝縁の地「メーラ王国」において秘蔵と去れていた王室専用操兵。整備、保全が十分に行き届いており、さすがに機齢が千年を越えた今ではかなり性能劣化しているものの、かなり高い水準で性能を維持しているという事実は驚嘆に値する。
 この操兵は一説によると、都市国家郡各地に伝わる伝説の「王家の操兵ファルメス・エンペラーゼ」の複製機と云われており、もし、それが事実であれば、この操兵の所有者であるメーラの王族はクメーラ王朝の王室に縁の者と云うことの証となるだろう。
 現在この操兵は、革命運動によってメーラ王家が追放された際に持ち出され、その後クメーラ王朝再興を掲げるテロリスト「王朝結社」の象徴として祭り上げられ、その首領にしてメーラ王国の最後の王族であるレオンナール・クメーラ・ロクセーア14世の乗機として使用されていた。


ブルガイン

型式:MRR−HBT−B12
種別:戦闘用重操兵
建造:バスティアル操兵工房
機齢:−
所属:−
操手:−
頭頂高:1.97リート(7.88m)
待機重量:8.12グロー(9.74t)
機動重量:7.71グロー(9.25t)
装備:武器類各種 その他(近衛隊仕様は主に剣類)
專用装備:(装備は各操手による)
機体ランク:H
仮面ランク:H
機体耐久度:40
疑似精神耐久度:−
気闘法修正値:−
SPE値: 5
POW値: 6
ARM値: 8
BAL値: 4
 伝統を重んじるバスティアル工房から数年前に販売された最新鋭重戦闘操兵。装甲と耐久力は他の操兵の追随を許さず、大型盾を併用した防御力は並大抵の攻撃を寄せ付けない。また、それでいて機動性もそれほど低下しておらず、決して装甲に頼っているだけではない傑作機として仕上がっている。
 だが、最新鋭ゆえにその価格、維持費用がかかり、現在この操兵を正式配備している国は少なく、ライバなどでも近衛隊などに十数機配備されている程度である。
 しかし近年ノウラ市において、極秘裏に配備されていたブルガイン型9機が王朝結社の大部隊に立ち向かい、これを打ち破った一件、そしてさらに都市国家郡最強と噂される「新造古操兵ファルメス・エルグラーテ」の母体となっていることで各国の評価が高まり、大量発注を検討しているところもあるという。
 だが、本来最新鋭であるはずのこの機体が渡世人や王朝結社などの非合法組織に使用されているのが目撃され、裏取引のルートが存在するのではないかとも言われている。


マリアローズ

型式:ORR−NC−V17
種別:特別注文操兵
建造:ダクーバ ヴィクトーバ操兵工房
機齢:約3年
所属:リナラ近衛隊(通称3剣士)
操手:メリエンヌ・リン・リクティアード
頭頂高:1.67リート(6.68m)
待機重量:6.21グロー(7.45t)
機動重量:5.89グロー(7.06t)
装備:長剣 中型盾 投光器 赤外線視覚装置 外套 その他
專用装備:重面甲
機体ランク:H
仮面ランク:I
機体耐久度:38
疑似精神耐久度:−
気闘法修正値:−
SPE値: 6
POW値: 4
ARM値: 5
BAL値: 5
 工房都市ダクーバにあるヴィクトーバ操兵工房がリナラ近衛隊の注文を受け、「リナラ三剣士」の一人メリエンヌ専用機として製作した特注機。貴族出身の騎士専用機として優雅な作りの機体に仕上がっている。
 だが、それでいて性能のほうも決して疎かにされていない。見た目よりも装甲が多少貧弱ではあるものの、逆に軽量さを活かした機動性はその欠点を補って余りあるものとなっており、他の標準的な操兵の追随を許さないものとなっている。
 ただし、この機体はその分操手の操縦技術を必要とする。これほどの性能をもちながらも「ライバ操兵武闘本会」においてはメリエンヌの経験が浅いことが影響し、クサナギヒコの駆る「操兵ファルメス・グラーテ改」の前に一太刀も浴びせられずに大敗してしまう。
 その後彼女はこの機体で再びクサナギヒコと相対するが、「新造古操兵ファルメス・エルグラーテ」の前にまたも破れることになってしまった。現在この二つの戦閾がメリエンヌにとって唯一の黒星となっている。


ユニホーン・カムナ

型式:KRR−ST−X121
種別:戦闘用操兵
建造:旧クメーラ王朝時代の某国
機齢:約700年(休眠期間含む)
所属:−
操手:アリス・ココナ
頭頂高:1.83リート(7.34m)
待機重量:5.80グロー(6.76t)
機動重量:5.51グロー(6.61t)
専用装備:四連装型蒸気式撃射弩弓2基
機体ランク:I
仮面ランク:I
機体耐久度:31
疑似精神耐久度:−
気闘法修正値:−
SPE値: 4
POW値: 4
ARM値: 3
BAL値: 4
キャンペーン初期値
 旅の踊り子アリス・ココナが、一座の座長である父から受け継いだ操兵。
 旧クメーラ王朝時代の墳墓から発掘された機体を、かつて戦士であったアリスの父が改修した物で、華奢で優美な体格が特徴であるが、当時の保存状態がひどいためにその性能は維持されておらず、今は標準機並みの能力しか有していない。
 両肩部に装備されている蒸気兵装[撃射弩弓]は、機体の蒸気を利用して金属の矢を撃ち出すという強力なもので、機体を改修した際に新たな攻撃手段として装備されたと思われる。
 だが、それでも戦闘能力の低さ、特に耐久力と膂力の低さは否めず、高度な戦闘にはよほどの操縦技術を必要とされるのも事実である。
 しかし、機体自体は構造的にまだまだ改良できるだけの余裕を残しており、改造の仕方によっては、さらなる性能強化も図れるはずである。
 この操兵は、一座が旅の途中に野盗の襲撃を受けた際に奪われてしまうが、後にアリスがクサナギヒコとともに奪回を果たし、それ以降は彼女の乗機として使用された。


ユニホーン・カムナU

型式:KRR−ST−X121C
種別:戦闘用操兵
建造:旧クメーラ王朝時代の某国(素体)
   ミオ=ポルカ=ホルベイテ(改修)
機齢:約700年(休眠期間含む)
所属:−
操手:アリス・ココナ
頭頂高:1.91リート(7.64m)
待機重量:6.60グロー(7.92t)
機動重量:6.27グロー(7.52t)
専用装備:四連装型蒸気式撃射弩弓2基
機体ランク:I
仮面ランク:I
機体耐久度:40
疑似精神耐久度:−
気闘法修正値:−
SPE値: 6
POW値: 5
ARM値: 5
BAL値: 4

 王朝結社(新生クメーラ帝国)との最終決戦の準備に追われるノウラにおいて、アリスの希望でミオがユニホーン・カムナに改修を施した機体。
 改修にあたっては、ウィンの谷から運び込まれた「巨大操兵ギガスメイア」及び「聖剣売り隊」が鹵獲した王朝結社の主力操兵「リグ・アーイン」の部品が使用され、また装甲や骨格を大幅に手直しすることによって改修前の弱点であった耐久性と膂力を中心に全体的な強化が図られた。それに伴って機体の外観も大きく変更されているのが特徴である。
 この機体を駆ってアリスは「ライバ開放作戦」に参加、王朝結社の軍師リナールが乗る「アルシュバリエ」と対決した。無辜の市民をかばうために相手のロケット弾を全身に浴びたものの、仲間の援護を受けて見事敵操兵を打ち倒した。そしてこの活躍は「クサナギヒコとレオンナールの一騎打ち」と並ぶ開放作戦の武勇伝の一つとして語り継がれている。


リグバイン一式

型式:MRR−ST−G11−B
種別:改良強化型量産機
建造:ジェネルダ・リーデ社各工房
機齢:−
所属:ザクネーン傭兵派遣事務所、他
操手:ルイーザ・ロイル、他
頭頂高:1.36リート(5.44m)
待機重量:6.87グロー(8.24t)
機動重量:6.53グロー(7.84t)
専用装備:各操手の好みで改装
装備:武器類、探知装置類各種
機体ランク:H
仮面ランク:I
機体耐久度:34
疑似精神耐久度:−
気闘法修正値:−
SPE値: 5
POW値: 5
ARM値: 6
BAL値: 4
キャンペーン初期値
 旧リグバインの後継機として製作された[リグバイン二式]の発注が伸び悩み、ユーザーからの要望もあってジェネルダ社が旧型の旧式化した部分を中心に再設計、改良を施した機体。主に[二式]との部隊編成に耐えられるように仕上げられたこの操兵は、新たに[一式]と呼称することで旧来型と区別された。
 基の旧型が非常に安定した性能を持つものであったため、それほど極端に手直しされた部分は無く、また外観も変化してはいないため、一見すると旧型と殆ど違いは感じられない。
 この機体は、改良が施されたにもかかわらず価格が控えめに設定されたため、リグバイン型を採用している国、団体から歓迎され、現在ではその殆どが[二式]を隊長機としてこの[一式]の部隊を新たに編成している。
 これは余談だが、このリグバインの外観は、[工房都市組合]が最も初期に開発した本格実用操兵[マークTリュードロボット]の形状を模したものと言われている。


リグバイン二式

型式:MRR−AT−G12
種別:戦闘用突撃操兵
建造:ジェネルダ・リーデ社各工房
機齢:−
所属:ザクネーン傭兵派遣事務所、他
操手:ザクネーン・ロイル、他
頭頂高:1.85リート(7.40m)
待機重量:7.32グロー(8.78t)
機動重量:6.95グロー(8.34t)
専用装備:ガトリングガン一基
装備:武器類、探知装置類各種
機体ランク:H
仮面ランク:H
機体耐久度:38
疑似精神耐久度:−
気闘法修正値:−
SPE値: 6
POW値: 5
ARM値: 6
BAL値: 5
キャンペーン初期値
 操兵工房としてはかなりの規模を誇るジェネルダ・リーデ社が、旧式化した自社操兵[リグバイン][の後継機として、かつバスティアル操兵工房の重操兵[ブルガイン]の対抗機として開発した新型機。さすがに耐久性、装甲は[ブルガイン]に若干及ばないものの、他の操兵とは比較にならない性能を誇る。
 また、その外観は、常に実用本位を追求するジェネルダ社の特徴を表しており、防御効果のみを追及した飾り気の無い無骨なものとなっている。さらに、この機体は種別こそ突撃操兵となっているが、数多くのオプションによって高い汎用性を持ち、運用次第では様々な戦局や用途での使用が可能である。
 だが、価格の割には傑作だった旧式との間に決定的な差が見られず、どこの国も大量購入には二の足を踏んでいる。購入してもリグバイン部隊隊長機として使用するなどの少数配備のみとなっている。
 右図は、ザクネーン傭兵派遣事務所の隊長機仕様の機体であり、左腕に破砕鎚を装備したもの。


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