ある考古学者兄妹の手記

ワールドガイド

 とある遺跡の奥。物々しい石板の前で、若き考古学者が興奮した声を上げた。
アルバート「をを!これは?!」
メリア「どうしたのです?お兄さま」
アルバート「メリア、我が妹よ。どうやら私は大変な発見をしてしまったようだ!」
メリア「発見?その煤ぼけた石板がですの?」
アルバート「よく見たまえ妹よ。この石板には古の聖刻文字で

 天の理(システム)
  ・ダイスの表記
  ・プレイヤーキャラクター
  ・技能と行為判定
  ・LUC値の効果
  ・操兵とは
  ・ハウスルール

 地の理(キャンペーンの世界観)
  ・地理
  ・歴史
  ・宗教     が記されているようなのだ!」
メリア「素晴らしい発見ね、お兄さま!これでもう、金持ちのボンボンの腐れ道楽呼ばわりされなくて済みますわ!」
アルバート「・・・お前とは一度じっくり話し合う必要がありそうだね。」



天の理(システム)

ワースブレイドTRPGの世界は、剣と魔法、そして人の5倍強の大きさの人型兵器が闊歩するファンタジー世界です。イメージとしては「中世ヨーロッパに似た世界に”聖刻(ワース)”と呼ばれる力を秘めた宝石がある。その力を引き出す術法「練法」、その力を動力とする巨大ロボット「操兵」、その力を忌避する神々が信者に授けた僧侶魔法「気功法・招霊衡法」が存在し、聖刻をめぐる活劇が繰り広げられる」といった感じでいいと思います。

・ダイスの表記

ワースブレイドTRPGでは10面ダイス(サイコロ)だけを使用します。
ゲーム中でダイスを振る必要が出た場合、以下のような表記が用いられます。
 2D10:これは10面体のダイスを2個ふって、その出目の合計を出すという意味です。1個しか振らない場合は先頭の1を省略してD10などと呼ぶこともあります。
 3D5+10:10面体のダイス3個を振り、其々の出目の1/2(端数切り上げ)とボーナス+10を合計するという意味です。

・プレイヤーキャラクター(以下PC)

職業区分:4つの区分があり、それぞれに特典があります。
 戦士・・・戦闘を生業とするもの。
 練法師・・・練法(この世界の魔法)を操る術師。
 聖職者・・・神々の奇跡の技の行使者。
 俗業・・・それ以外の職種すべて。職能に応じた特典があります。

6つの能力値:「3〜15」の数値で表されます。常人の数値は8〜9ぐらいです。
 SEN値・・・感知力。3(植物)〜15(野獣並)。
 AGI値・・・器用さ、敏捷さ。3(不器用)〜15(名ピアニスト並)。
 WIL値・・・精神的な耐久力。3(意志薄弱)〜15(鋼の意志)。
 CON値・・・肉体的な耐久力。3(病人)〜15(タフネス)。
 CHA値・・・容姿やカリスマ。3(浮浪者)〜15(王侯貴族)。
 LUC値・・・幸運度。3(薄幸)〜15(幸運の申し子)。

技能:レベルで表わされ、数値が高いほど習熟していることを示します。
 武器技能・・・「長剣」「弓」「防御」等種別に区分されています。
 冒険者技能・・・「乗馬」「創作」「体術」等使用頻度の高い技能です。
 術法技能・・・「練法」「気功法」「招霊衡法」等、特殊な訓練や素養が無いと習得不能な技能です。
 専門技能・・・「天文学」「鞍作り」等の職業的な専門技能です。



・技能と行為判定(ロール)

ワースブレイドTRPGにおける行為判定は、 能力基本値(能力値の1/3(端数切捨て))+技能レベル+D10 で求めた達成値が、GM(ゲームマスター)指示の難易度以上となれば成功となります。
この時D10の出目が10で成功だった場合、「完全成功」となって劇的な効果が出ます。逆に出目が1だった場合、「絶対失敗」となって(たとえ達成値が難易度以上でも)行為失敗になります。

・LUC値の効果

判定時にLUC値を消費した数だけD10が振り足せる為、PCは(凶悪な難易度の)英雄的行為に挑戦できます。

・操兵とは

素焼きの仮面に埋め込まれた64個の聖刻石の力で稼動する、2リート(約8メートル)前後の鋼の巨人。それに乗込み、操縦することができるのは、仮面と同調する「操手」技能を会得した者のみ・・・。

機種:主に4つの区分があります。
 狩猟機・・・高性能、高価、操縦難度も高い高級機種。
 従兵機・・・簡易型、安値で性能は凡百。
 呪操兵・・・練法行使用の特殊機。ほとんど伝説の存在。
 秘操兵・・・上記全てを超越した怪物。ワースブレイドのセッションではラスボスかPCの切札として登場?

4つの能力値:「1〜10前後」の数値で表されます。従兵機で1〜5、狩猟機・呪操兵で4〜9ぐらいでしょうか?秘操兵は(GMによっては)20前後になるかも?。
 SPE値・・・敏捷力。操兵戦闘は「先手を取って確実に当てる」のがセオリーなので、極めて重要な数値です。
 POW値・・・パワー。武器のダメージに上乗せられる他、積載可能重量も左右します。
 ARM値・・・装甲値。ある程度硬くないと一撃で粉砕されることも・・・
 BAL値・・・安定性。一番ないがしろにされる能力値ですが、バランスを崩した時に頼れるのはこの数値だけです。

その他の機種仕様値:
 仮面ランク・・・操兵の命である仮面の格。J→Aの向きで格が上がり、格上ほど機体性能を向上させてくれますが、その分プライドか高く、仮面を手懐けるのが大変に・・・。
 機体ランク・・・機体自体の格。J→Aの向きで格が上がり、格上ほど能力値が高く、耐久度も高いのですが、操縦の難易度も上がってしまいます。
 機体耐久度・・・文字通り機体の耐久度。これが0になると・・・
 疑似精神力・・・操縦する術者が練法を使う際の精神力消費を肩代わりしてくれます。当然、呪操兵専用(もしかしたら秘操兵もあり?)の機能です。


・ハウスルール(オフィシャル・システムとの相違点)

 操兵・・・従兵機が発展・普及しており、狩猟機は古代に作られた「古操兵」として時たま発掘されるものがあるだけです。操兵部品を寄せ集めて組み上げた「再生機」なる操兵(ランクK)が存在します。
 火薬の存在・・・火薬が普及していることにして銃器を設定し、飛び道具のルールを強化しています。


「地の理」(キャンペーンの世界観)

オフィシャル設定(アハーン大陸)とは別の大陸、ゴンドア・・・中南米の高原地帯に似た広大な荒野に、都市国家が点在しています。

・地理

 都市国家郡・・・大陸中央の広大な荒野に点在する都市国家たち。かつてクメーラ王朝と呼ばれた大帝国の衛星都市でした。キャンペーンの主な舞台です。
 トランバキア帝国・・・大陸東部の強国が周辺の都市国家全てを(永世中立のハズの工房都市すらも)吸収して誕生した大帝国。
 羅・諸国連合・・・大陸西部で最古の技術を有する工房都市の長が神聖皇帝を名乗り、西の都市国家群の宗教的統合を行った巨大国家。
 工房都市・・・過去の天災以前の技術(主に操兵製造)を不完全ながら継承している都市たち。中立・非干渉を唄い、技術供与はしても国家間の紛争には関与しないハズ・・・。
 樹界・・・大陸各地に点在する、樹齢万年の巨大樹が林立する大森林。その奥には巨大な蟲、巨獣の主、角ある巨人「御仁」といった他のTRPGの神々に相当する存在が生息し、正気の人間なら足を踏み入れることのない異界の地です。

・歴史

 3000年前:後世にプレ・クメーラ先史文明と呼ばれる高度文明が天変地異によって消滅し、文明レベルは極端に後退しました。
 1800年前:長い年月を経て復興し始めた社会を統合し、クメーラ王朝が誕生します。
 1000年前:再度の天災により弱体化したクメーラ王朝が滅亡。完全な文明崩壊には到らず、クメーラ王朝期の各都市毎に国家を名乗り、独自の復興を始めました。
 そして現在:各都市国家毎に再建された文明は、産業革命初期ごろにまで発展し、火薬や蒸気機関が試作され始めています。


・宗教

この大陸では「過去の大災害時に神が何もしてくれなかった」との意識が強く、宗教への依存心は低く、宗教勢力は小さなものです。
それでも「神頼み」する者が皆無ではなく、以下のような勢力ある宗教も存在します。
 リダーヤ正教・・・「救世主による救済を受ける為、人は(教義に従って)正しく生きなければならない」と唱える教条主義。人以外の存在(獣人、亜人、御仁等)を魔物と呼んで排斥しようとします。
クメーラ王朝期の国教でしたが、王朝崩壊後に権威を失いました。「招霊衡法」という僧侶系術法を(多少)使えます。
 リダーヤ凡教・・・クメーラ王朝中期に、権力に寄生したリダーヤ正教から衆生救済を唱えて分裂した一派です。王朝崩壊後も復興に尽力したので民間に人気があります。「気功法」という修道士系術法を使えます。

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