キャンペーン・リプレイ

第 七 話 「 逆 襲 の マ デ ィ 」  平成10年6月21日(日)

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 ノウラの街中の人々に見送られて出発した一行とウラノ商会は、雨の中で街道を進んでいた。すると、街道が途中で封鎖されている。聞くところによると、この先の崖が土砂崩れを起こしたのだそうだ。この雨では復旧も儘ならない。ちなみに原因は分かっていないそうだ。
 仕方なく一行は街道を避け、遠回りだが崩れた崖を迂回できるリベの山を越えるルートに進んだ。この山沿いの道は旧街道で、今でもこの山の奥のほうにある集落との行き来に使われている。だが、この道は雨の日などは崖崩れの危険もあり、通るに当たっては注意が必要だ。一行がゆっくりと馬車を進めていると、前方の方からどこの宗派かはわからないが修験者らしい集団がこちらに向かって歩いてくるのに出会う。さらに、その集団から少し離れた後ろには一機の三本腕の四脚操兵が、やはりこちらに向かって歩いてくる。
 修験者は一行に会釈をしながらすれ違う。ところが、一行が修験者に完全に背を向けたとき、一行の後ろから刀を一斉に抜く音が聞こえる。見ると修験者は、手に手に仕込み杖を構えて一行に迫ってくるではないか。そしてそれと同時に四脚操兵も作業腕を振り上げて、一行に襲いかかってきた!。
「また会ったな、クサナギ!あの方のため、そして失われた私の名誉のために今度こそ死んでもらうぞ!」
 その操兵の操手は、あのマディだった。マディは復讐の鬼と化してクサナギに襲いかかる。クサナギもグラーテを四脚操兵に向けて迎え撃つ。
 商隊の荷車を守るべくセフィロス、イーリス、ファルスは修験者集団に向かって行く。馬車の中にはウラノをはじめとする商隊の人々と、今頃になって食べすぎで腹痛を起こし倒れてしまったゼロが乗っていた。ミオもギルダームを操り修験者に突っ込ませて連中を混乱に陥れた。
 マディと戦っているクサナギとアリスは予想外の苦戦を強いられていた。相手の操兵[バグ・カーペンタ]は、改造が加えられているとはいえ、本来作業用の機体で決して強いとはいえない。だが、度重なる戦闘で損傷のひどいグラーテと、操手としての腕の差が開いていたカムナでは今のマディを止めることは出来ない。後ろに回り込んで攻撃を繰り出すカムナの攻撃を軽くかわし、グラーテに迫る。クサナギは爆砕槍を放とうとするが、それに気づいたマディはバグ・カーペンタをグラーテにのしかからせて押さえ込み、これを阻止する。絶体絶命!
 一方、修験者をあらかた片付けた三人の前に、連中の隊長格と思われる派手な美形の男が立ちふさがる。男は[蛇使いウィープ]と名乗り、その名の由来と思われる蛇の模様のついた長い鞭を振り回し、イーリスの腕に巻きつけた!。
 と、その時、突如頭上の山肌が轟音を立てて土砂崩れを起こした!イーリス、セフィロス、ファルスはこの場からの避難を試みるが、いまいち届かず。ウラノは荷車を動かそうとするが間に合わない。ミオもギルダームで脱出を計るがやはり間に合わなかった。そしてクサナギとアリスも……。うまくこの場から脱出したマディとウィープが冷ややかに見つめる中、一行は押し寄せる土砂に飲み込まれていった……。