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会場レポート 〜貞本義行の仕事展を観覧せし男の言葉〜 序章 旅立ち 11月3日(日)文化の日、私(光軍人)は愛知県高浜市にある“高浜市やきものの里 かわら美術館”で開催中の「新世紀エヴァンゲリオンのクリエーター 貞本義行の仕事展」を観覧しに行って参りました。 先ず、このことを私がどのようにして知ったのかを説明します。それは10月の頭のことです。私が自室でテレビを見ていると、「貞本義行の仕事展」のCMが流れてきたのです。その時私は、「どうせ、東京か大阪でしょ。ここら辺でやるとしたら名古屋市内でしょ。」とか思いながら見ていたら、「高浜市やきものの里かわら美術館で開催」のナレーションと文字が!正直な話、「なんでこんな片田舎で開催するんだ?」と疑問を持った私は、かわら美術館のHPにアクセスしてみると、そこには「高浜市在住」「高浜市を生活の拠点とする」という表現が。更にそこで11月3日に貞本義行氏と川崎市市民ミュージアム漫画担当学芸員・細萱 敦(ほそがや あつし)氏の対談が午後2時から催されることを知り、赴くに至ったわけです。ついでに言うと、私の家からさほど遠くはなかったからというのと『少年A』で連載中のエヴァのコミック版を少し見る程度でしたが、貞本氏の絵に心惹かれる何かがあったから足を運んだわけです。 第1章 いきなりファーストアタックを取られた感じ さて、ここからが本題の会場レポートでございます。 対談は2時からなので、ギリギリの時間で行ったのでは対談が行なわれる会場(3階談義室)で席を確保するのが難しかろうと、1時に着くように自転車を走らせ、途中でちょっと道を間違えて美術館に着いたのがほぼ予測通りの1時ごろ。対談が始まる10分ぐらい前までに展示された物たちが見終えるだろうと考えながら、美術館に入ろうとすると、扉には1枚の張り紙が。彼は私に悲しい事実を告げた、「談義室(80席)は満席」。更に1階にある対談内容が視聴できる大型モニターの設置された部屋(40席)も満席の告知。残るは1階ロビーに設置されたモニター2台のみ。泣く泣く私はそのモニターで対談を見ることにあいなった。到着時間は道を間違えることも含めて予想通りの運びとなったが、ファンの情熱を考慮していなかった私でありました。ちなみに対談の中で触れられていたのだが、会場一番乗りの人物は午前2時から待っていたそうな。会場時間(ちなみに午前9時〜午後5時)の2時間前ではない、対談が開かれる12時間前の午前2時である。一番乗りの方以外にも徹夜組がいたかどうかは不明だが、彼らの健康状態は大丈夫だろうか。情熱の前にはそんなこと関係ないだろうが、身体を壊してしまっては元も子もないだろう。何気に東京からやって来たとかだったらどうしよう。GAINAXの公式サイトにも告知が載ってたから可能性は0じゃないよね?何とも天晴れな心意気だね。真似したくはないが(笑) 第2章 知らなかった歴史を垣間見た瞬間 残念ながらモニターを通してでしか対談が聴けなくなったので、当初の予定通り先に展示物の観覧をすることにした。1回の展示室に入ろうとしたがチケットを販売しているブースが見あたらない。周りを見渡すとモニターの前の人だかりが先ず目に付いたが、よく見るとモニターの後ろにも人がいる。どうもしなくてもそこが観覧券を販売している場所であった。そういや、入って直ぐに観覧券は奥の階段の横で販売とか書いてあったっけ、とか思いつつ其処へ移動。きっとパンフレットのようなものがあるだろうと売店前を見渡すと本が4冊ほど。よく見ると劇場版エヴァンゲリオンの原画集等が売られている。買おうかと思ったが、4冊とも勝ったら1万円を越すので諦めた私、でも良く見るとちゃんと「新世紀エヴァンゲリオンのクリエーター 貞元義行の仕事展」と書かれた小冊子が置いてある。価格は千円。これなら入場料(高校生以上)600円と足しても充分に安いから買っておいて損はないだろう。こういう場所にきたらパンフレットは買って当然なのだから、迷わず購入。 生で貞本氏と細萱氏を見えなくなったことにもめげず、無事観覧券を入手した私、美術館職員にチケットを渡し、私は1階展示室内にゆっくりと突入を果たす。先ず入って目に付いたのは小型のモニターが数個設置されたボード。ここにはGAINAX作品と.hack//感染拡大vol.1(多分)のゲーム画面が映し出されていた。しかし、中には私の知らない作品もあった。あいつはエヴァだ、こいつはナディアだ。あれは.hackのゲーム画面だ、これは.hack//SIGNだ。あれ、じゃあこれは何だ?と、会場内を見渡すと初めて見るタイトルがそこにはあった。「王立宇宙軍 オネアミスの翼」。これが見知らぬ映像の正体に違いない。「トップをねらえ!」は(やったことはないが)ゲームの「エヴァと愉快な仲間たち」等で見た記憶があるので、この「オネアミスの翼」しかない。謎が解けた私は、まず貞本氏の仕事展開催によせてのコメントを読んだ後、「オネアミスの翼」のセル画から順番に見て廻ることにした。私はこの作品がGAINAXの記念すべき第1回作品であることを始めて知った。また、貞本氏の初キャラクターデザインを手掛けた作品ということも。ちなみに後にも触れますが、これ以前に既に漫画家デビューを果たしている貞本氏が始めて制作に参加したアニメは「超時空要塞マクロス」(この時はアルバイトだったそうです)で、その当時は芸大に通う大学生であったそうです。 劇場公開作品であった「オネアミスの翼」の次なる作品はOVA「トップをねらえ!」(原画・作画監督・設定)とあるが、これのセル画って展示されてなかったような?出品リストにも載ってませんし・・・。でも、映像そのものはありました。 他にも貞本氏が「オネアミスの翼」と「トップをねらえ!」の間に制作に参加した作品もあるのですが、残念ながらそれらは出品されていない模様です。私が気付かなかっただけで映像onlyの出品かもしれませんが。ちなみにその作品は「天使のたまご」「ロボットカーニバル 明治からくり文明奇譚 〜赤毛人襲来之巻〜」「源氏物語(劇場用アニメーション)」です。 で、次なる作品は「ふしぎの海のナディア」です。こちらではキャラクターデザインを担当されているわけですね。しかし、この「ナディア」に関して特筆すべきことは企画書のことでしょう。対談内で触れられていたことなのですが、光る石のペンダントを首から下げた少女を、海賊の老婆とその息子たちが狙うという、どこかで聞いたことのあるお話。実は宮崎駿氏が出した企画だったとのこと。流石にそのまんまじゃ某天空の城になっちゃうから、いろいろと変更がなされて現在の知られる形になったわけです。他にも厳しいNHKの制約の中で色々なことを試した「ナディア」ですが、当初は苦い顔していたNHKも人気が出てきたら文句とかは無くなったというお話です。 さて、次はいよいよタイトルにも使われている「新世紀エヴァンゲリオン」です。流石にエヴァンゲリオンに関するものは多く、企画書や原画、動画、セル画。漫画原稿や単行本表紙や単行本口絵等等(漫画原稿と単行本表紙&口絵は2階展示室)、等身大(?)レイフィギュアとアスカフィギュア、流石に等身大は無理ですが初号機の大型フィギュアなんかも。そんな中でも特筆すべきはやっぱり各キャラの企画段階の姿でしょう。アスカはそばかすがあって髪の長さも決定稿よりも短い、セミロング。レイはシャギーが入ってないし、瞳も赤色ではない。私が見た感じでは血色が決定稿よりも(若干だが)良いし、無表情なんだけど決定稿ほど無表情ではないように見えます。さらには、名前も違ったんですね、「YUI ICHJO」。そういやシンジ君のお母さんがユイだったから、名前そのものは後でも使われたんですね。シンジ君とミサトさん、リツコさんはとりわけ書くことがないけど、ゲンドウ氏について一言。企画書の段階で書かれていた彼のセリフとポーズ(KOFの草薙京の大蛇薙のタメ中のポーズに似ている)、「立て!エヴァンゲリオン」だけ見ていると、いかにも平和を守る組織のボスって感じです。知らない人が見たらそんな誤解を受けそうな碇ゲンドウ(CV/立木文彦)でした。 エヴァで言えば市販されているキャラクターグッズの一部も展示されておりました。UFOキャッチャーのぬいぐるみとかガレージキット(?)とか。 他にも「フリクリ」があるわけですが、セル画で書かれていたのはエヴァンゲリオンまでなので「フリクリ」はセル画がないわけです。パッケージイラストだったり、ポスターだったりです。作中に出てきた「カンチ」というキャラクター(? 私はフリクリ見たことないんで分からない)のフィギュア(昔の潜水服とか宇宙服みたいな感じ)もあったよ、レイとアスカ同様に等身大っぽい奴が。そういや対談内でなんかまた等身大フィギュア作るとか言ってたけど、どのキャラクターだろう?綾波レイかな?仲間達と作るようなことも言ってたけど?もしかして野々村秀樹先生らと作るのかな? あと、1階展示室にあったのはゲーム.hack//感染拡大vol.1のキャラクターデザイン画と看板(とでも言えばいいのかな?)、『ニュータイプ』の表紙に使われたブラックローズのイラスト、それとゲームの実物。3台モニターとPS2が設置されておりました。実際にプレイしている人が数人いたけど、私はやっておりません。 最後に1階展示室には大型モニターには「エヴァ」、「ナディア」、「フリクリ」等のGAINAX作品のオープニング等が映し出されておりました。ここには、『彼氏彼女の事情』も流れておりました。『彼氏〜』だけで言えばフィルムも展示されておりました。機材があってハンドルを回すとちゃんとアニメーションになるというものです。 第3章 漫画家、イラストレーター 1階展示室がアニメ、ゲームの資料が多かったことに対し、2階展示室では貞本氏が手掛けた漫画原稿が多数置かれており、貞本氏のデビュー作『週刊少年チャンピオン』第16回新人まんが賞入選作である『FINAL STRETCH 最後の疾走』の扉絵原稿や同誌で4話連載された『18R(ヘアピン)の鷹』の各話扉絵原稿や、奥さんである たかはまこ先生原作・貞本先生作画の漫画「孤島の鬼」(角川書店刊『月刊ニュータイプ』に2話連載)や「DIRTY WORK」(イーストプレス刊『コミック・キュー』掲載)、「SYSTEM of ROMANCE」(『コミック・キュー』掲載)の原稿や、エヴァの漫画原稿や表紙原稿、他にも「Route20」(『月刊ニュータイプ』に4話連載)の原稿なども。他には制作されず企画段階で終了した作品のイラストなんかも展示されています。ナディアのイラストやエヴァのイラスト、オネアミスの翼などの1階にもあった作品たちも。それと私は名前しか知らないんですけど「ルナル・サーガ」も貞本先生がキャラクターデザインをした作品で、それらのイラストも展示されております。 1階にもありました「オネアミスの翼」。こいつで特筆すべきことは、主人公の声優が森本レオさんで音楽を手掛けたのが坂本龍一さん。対談内でも触れられていたのですが、坂本さんは「風の谷のナウシカ」を見て感動した後だったので、快く話を受けてくれたそうです。あと、企画段階で終わった作品のひとつ「蒼きウル」がこの「王立宇宙軍 オネアミスの翼」の続編だったと言う話で、これのキャラクターデザインやイメージイラストなんかも展示されております。もうひとつ、企画段階で終わり制作されなかった作品に「オリンピア」というものがありまして、これもイメージイラストなどが展示されておりました。こういった多くの人の目に晒されなかった作品が見られるのは何とも得した気分ですね。 夫人のたかはまこ先生と「DIRTY WORK」では夫人の出身地で現在暮らしている愛知県高浜市に実際にある養鶏場の風景が作品内に登場します。 ちょっと変わったものだと、貞本氏が学生時代に描いた油絵、貞本氏がデザインを依頼されたエリック・クラプトンのCD「ピルグリム」のジャケットイラスト(これは原画がE・クラプトンの手元にあるため、残念ながら原画ではなかった)とムーンライダースのCDジャケット、そしてオリジナルイラスト2点。他には絵の具や筆、エアーブラシなどの道具(本人が実際に使用しているものではありませんが)なんかも展示されておりました。それと、過去に『ニュータイプ』に掲載されたイラストの製作過程を順次追った写真も展示されておりました。ちなみに作られていた作品は展示されていた「オリンピア」のイメージイラストでした。 第4章 対談 対談に関しましては、私が気になった点を挙げてみようと思います。漫画家デビュー作についてですが、私は正直な話、この展覧会まで知りませんでした。上記でも触れていますが、週刊少年チャンピオンに掲載された漫画、第16回新人まんが賞入選作品だそうです。で、カーレースを題材にした作品で、その後に4話連載された「18R(ヘアピン)の鷹」ではバイクが登場する作品です。こちらはレースではなく、日常の中のバイクだそうです。細萱氏はリアルタイムでこれらの漫画家・貞本義行の初期作品を読んだことがあるそうで、バイクをリアルに描ける、バイクに乗った時の疾走感が表現できるスゴイ漫画家がいるな、という感想を抱いたそうです。ちなみに、「18Rの鷹」の方は編集者から自分が今好きなもの、興味のあるものを書くように言われて描いたそうです。デビュー作はレーサーが主人公で「18Rの鷹」では普通の高校生がバイクに乗るという違いがありますが、共通しているのがメカ(車とバイク)が登場するということだそうです。実際の話、貞本氏の作品の多くにメカが登場します。子供の頃は松本零士先生の「宇宙戦艦ヤマト」や石ノ森章太郎先生の「人造人間キカイダ―」などのSF作品を好きになるなど、とにかくメカとは切っても切れない環境にいた貞本先生。大学生であり漫画家であった先生、後輩に誘われマクロス制作に(アルバイトだったが)参加しアニメの道へ進む、漫画を一時中断して。細萱氏はこの時リアルなバイクが描ける漫画家がいなくなり、気がついたらアニメの世界にいた、とか言ってました。ちなみに貞本先生自身は漫画家を一時休業していましたが、大学で漫研に所属していたから、会誌には漫画を描いていたそうです。でも、アニメ制作に出会ってからはアニメの方が楽しくなったそうです。4畳半の部屋でしこしこ漫画を描くよりもスタジオでアニメを作る方が楽しかったんだそうです。で、大学在学中にマクロス制作に誘ってくれた後輩からテレコムアニメーションフィルムに誘われたそうです、「宮崎っていうスゴいアニメーターがいる」って。ちなみに、そのスゴいアニメーターの宮崎さんとは宮崎 駿監督のことです。他にも「ルパン三世」などの動画を手掛けた大塚康生氏もおられたそうです。実はルパンも好きな貞本先生。(ここでも興味を惹かれたのはやっぱりメカだったとか。)で、貞本先生はその後輩に誘われてテレコムの入社試験を受けて本人の予想とは逆で受かってしまったそうです。でも、大学生だった先生に対し、大塚氏は「直ぐ来い」みたいなことを言い、宮崎氏は「ちゃんと卒業してから来なさい」と言われ、ちゃんと卒業してから入ったらもう宮崎さんは会社にいなかったという。もしかしたら宮崎監督から動画などのアニメーターとしての技術を習っていたら、GAINAXではなくスタジオジブリにいたかもしれませんね。(でも、ジブリの森美術館で上映されている短編アニメーションの制作には参加されたそうです。)実際には大塚氏から動画を習い、氏からはかなりの評価を受けていたそうです。現在は動きを押さえるのがアニメの主流なのですが、大塚氏は多くの枚数の動画を、動く作品を作られる方なのです。そして、大塚氏はアクションを追求してきた自分の後継者の1人に貞本義行氏の名を挙げていたそうな。ちなみにその時点で貞本氏はテレコムを退社し庵野秀明氏・山賀博之氏らに誘われGAINAX設立に参加していました。そして、GAINAX初の作品、劇場公開作品「王立宇宙軍 オネアミスの翼」にキャラクターデザインとして参加するわけです。実はチャンピオンに漫画を連載していた頃も、このオネアミスの翼を作っていた頃も貞本先生は女性キャラクターを描くのが苦手だったそうです。でも、永井豪先生の「キューティハニー」は描けたそうです。私にとって貞本先生と言うとどうしても「綾波レイ」のイメージが強いため、これは驚きました。で、先生が女性を描くことに慣れたのは美樹本晴彦先生のおかげとのこと。OVA「トップをねらえ!」の制作で女性キャラを描くのに慣れたんだそうです。美樹本先生は「トップをねらえ!」のキャラクター原案を担当されています。 で、GAINAX所属のアニメーターとなった貞本氏でございますが、貞本氏は他のアニメーターと大きく異なる点があったそうです。ただ絵が描ける人、線が描ける人というわけではなく、ストーリーボードの描ける人物。作品の全体像があって制作する人だったそうです。ほとんどの方が監督なりディレクター、プロデューサーなどの作品全体のイメージをもつ人から「こういう風にして」と言われて描く人なんだそうです。数少ない例外は宮崎駿監督ぐらいだそうです。その為か、キャラクターデザインというのは大抵その企画の発案者から、こういうイメージのキャラクターをと言って、幾つかのイメージ、情報しか与えられない訳です。例えば、「綾波レイ」ならば、「14歳の少女」「無表情」だとかいうイメージ、情報が伝えられてデザインするわけですが、そうした場合だと発案者、仮に庵野監督が頭に描いた「綾波レイ」とキャラクターデザイン、貞本氏が描いた「綾波レイ」とが合わないことが多々起こります。でも、貞本氏はもっと詳しく訊くそうです。デザインだけでなく設定までも訊きます。監督と同じだけのシミュレーションが出来ないと、(デザインが)出来ないんだそうです。エヴァのキャラクターたちは庵野監督と貞本先生が話し合ってデザインが、また設定が決まっていったキャラクターたちなのです。 で、対談でもうひとつ面白かったのがOVA「フリクリ」の演出について、実の所私は見たことが無いので展覧会で放映されている映像で確認したんですけど、貞本先生らはエヴァ終了後に演劇を見る機会が多数あり、劇中で使われていた演出、エレキギターにアルミホイルを巻きつけて最強の銃として使うという演出、どう見てもただのギターなんだけど、実は武器という演出が気に入り、「フリクリ」内で実際にギターを武器にして戦っているシーンがあります。「フリクリ」は演劇からヒントを受けて制作された作品だそうです。実際に演劇(舞台)を中心に活躍されている役者さんが声優として参加もされている作品だそうです。他には、キャラクターは安野モヨコ先生の絵柄を意識して描かれたそうです。貞本先生の奥さん、たかはまこ先生と安野モヨコ先生の担当者が同じで、庵野監督とお会いしたがっていた安野モヨコ先生を監督に紹介されたら後に2人は結婚なされたとか。恋のキューピッドな貞本先生&たかはまこ先生夫妻。 GAINAXは元々が映画制作(「王立宇宙軍 オネアミスの翼」)のために集められたプロジェクトチームでありました。何かしらのプロジェクト終了後は長いこと活動しなかったりすることもあるそうです。そして、GAINAXは新しい企画を行なう際には新しい刺激を入れるそうです、新しい演出方法だったり、新しい人材だったり、漫画原作だったり。そして、基本的にGAINAXは売れる売れないよりも作りたいもの、好きなものを作る会社だそうです。(でも、やっぱり売上という問題はあります。で、それを考えるのはディレクターの仕事だそうです。)あと、GAINAXは制作できる体力がないためにブレインとして制作に参加する会社とのこと。そう言えばエヴァって制作はガイナックスとタツノコプロでしたし、彼氏彼女の事情はJ・Cスタッフとでしたもんね。あと、会社運営のために作品作りをしたくない、やりたい時に人を集めて作るチームだそうです。 貞本先生は現在ガイナックスに顔を出すのは月に数回だそうです。月の半分は東京に有るスタジオで漫画を描き、半分は高浜市(奥さんの「たかはまこ」先生の実家があります。実はマスオさんな貞本先生)で過ごすそうです。 漫画からアニメに、再び漫画を描くようになったのは「アニメじゃ喰っていけない」と感じたからだそうです。アニメはどれだけ売れても貰えるお金と言うのは大差が無く、どれだけの作品を描いたかで収入が決まるそうです。でも、漫画だったら売れればその分収入が増えるから、奥様の言葉もあったのも漫画家としての再出発だそうです。あと、アニメは集団で作るからウけなかったら、俺のデザインが悪かったのかな?とかのプレッシャーがかかるからというのも理由だそうです。でも、先生自体はアニメも好きなので、現在の漫画家とアニメーターを両立していくことでしょう。先生自身もクリエーターとして両方できるのは最高、と言ってましたしね。他には漫画なら喰えるけどアニメの方が楽しい仕事だとも言ってました。 他には漫画家の役得は有名人、アイドルと対談できることとがんばり次第で所得が変わる所だそうです。 少し話が前後しますが、キャラクターデザインで言うと、最近のものだと.hackが思い浮かびます。先に述べたように本来は世界観などの設定を深く訊いてからキャラクターデザインをする先生ですが、ゲームに関しては設定を訊いても理解できないかもしれないので、深くまで訊かなかったそうです。先生自身はあまりゲームをしない方で、2時間やったら飽きてしまうそうです。恋愛ゲームをやっても2時間ぐらいしか出来ないから女の子とキスも出来ないうちに「もういい」と捨ててしまうそうです。でも、ソフトはたくさん持っているという先生。ドラクエにも乗り遅れ、曲を聴いて「これってこういう場面で使われるんだよね」って友人に尋ねても「違う」と言われたとか。あと、人気のゲーム、対談内ではデッド・オア・アライブを例に挙げていました、を上手い人にやってもらってそれを後ろから一晩見て、「よし分かった」とか言ってるそうです。 最終章 まとめ 非常に面白いものを拝見、拝聴できましたね。よい時間を過ごせました。ただ残念なのは直に対談を見れなかったことと、私が訊きたかった質問と同じものが出なかったことでしょうか。会場で手に入れたチケットの半券とチラシ、パンフレットは大切に保管していくことにします。あとは、いづれ.hack//感染拡大vol.1から順にやっていこうかと思います。 いい経験ができました。 |