「父さん」
シンジの目の前には黒いサングラスをした男がいた。
自分で持ってきたのか背もたれつきの椅子にすわってさらに自分で持ってきたのか机の上に肘をついて座っていた。
その男こそ、数年前にシンジを捨てた父親『ゲンドウ』だった。
「よく来たなシンジ」
固まっているシンジを無視してゲンドウは喋り出した。
「今すぐこの中に入って奥にある部屋の赤いスイッチを押して来い」
急な話だった。しかも簡単な面白味の無い内容だった。
「なんだよそれ、そんなのできるわけ無いよ」
できるだろ!
「大体父さんは僕がいらなくて捨てたんじゃないの?!」
「用があったから呼んだまでだ・・・」
別に呼んでませんけど流れです。
「・・・それができないなら帰れ!」
ゲンドウは冷たく言い放った。
「僕は初号機パイロット・・・怒りシンジです!」(名台詞)
しかし使う場所まちがっとるだろ。
言うと同時に足元の地面が入り口に向かってシンジをふっ飛ばした。
先程のシンジの足よりも速くシンジは飛んでいってしまった。
またまたどのくらいかと言うとヒエイの残像になったときの速度ぐらいだった。(見えない速さ)
しかもシンジが入ると同時に扉が閉じてしまった。

数分後、シンジは目を覚ました。
どうやらしばらく気を失っていたらしかった。
ひとまず置きあがって先程の事を思い出す。
(奥の部屋の赤いスイッチ)
ひとまず他に何もすることが無いので奥に行くことにした。
(しっかし硬い地面だな)
歩くたびにカンカンと音がする。シンジにはそれは雑音でしかなかった。
すぐに奥の部屋までついた。そこにつくまで何も無かった。
奥の部屋は緑色の光りを放っていた。
正確には真中にある変な水槽のようなものの中の水が緑の光りを放っていた。
中には変な生物のようなものが入っていて
水槽には『アダム』と書かれていた。
その下に『押しちゃ駄目よ』と書かれた赤いスイッチがあった。
(押しちゃあ駄目なんだ)
そう思ってシンジは帰ろうとした。
ここで駄目と言われると押すのが普通だろうが(?)シンジは普通ではなかった。
しかし偶然にもシンジの足元にはビニール袋が落ちていた。
『整備不届きだ!』とか『誰が置いたんだ!』とかいう事はこの際無視をする。
しかもさらに偶然にも滑った先にあったスイッチに頭突きをくらわせてしまった。
微妙にバナナの皮では無くビニール袋なのが現実的だった。
ウイィィィィィン
機械的な音が辺りに響いて、水槽がさらに光を放った。
ウイィィィィィ・・・・・・・・・・・・・・・・・
ウイィィィィィ・・・・・・・・・・・・・・・・・
ウイィィィィィ・・・しつけぇぇぇ!
そのまま数分間、シンジはそろそろだるくなってきた。
(そろそろ帰ろうかな)などと思ったその時だった。
パリィィィン!
「初めまして」
水槽が割れて中から一人の女性が現れた。
やっとかぐや姫っぽくなってきました(?)