今日、祐一がこの街に帰って来た。
7年ぶりに会う祐一は、まるで私の知らない人で……。
でも、確かに昔の面影も残っていた。
約束の時間に遅れちゃったけど、文句を言いながらも許してくれた。
そういうところ、ちっとも変わってないね。
私の好きな祐一のままだよ。
背が高くなって、髪型も変わったけど、祐一だってすぐに分かったよ。
そう………。
雪の舞う中、私たちはあの場所で再会した……。

祐一がこの街に来てからもう1週間と少しが経った。
その間に祐一は多くの女の子と仲良くなっている。
香里にあゆちゃんに栞ちゃん、真琴に川澄先輩、倉田先輩。
私が知る限りでは、この6人と特に仲がいいみたい……。
きっと、私は全員に祐一の『従兄妹』として紹介されていると思う……。
少なくとも香里、あゆちゃん、真琴には目の前で言われたし……。
ベランダへのドアを開け、冬の風を体に受けながら外に出た。
「でも……友達よりは、従兄妹の方が祐一に近いよね?」
誰に言うわけでもない。
あえて言うとすれば、お月様にむかってかな?
白い息を吐きながら、私はもうちょっとだけ、少し欠けているお月様を眺めた。
今日は寝ぼけて祐一のベットで眠っちゃったみたい。
起きたら祐一のベットで驚いちゃった。
裕一、私が眠っている間に何もしてないよね?
エッチなこととかされちゃっていたらどうしよう……。
……………。
う〜、顔が火照ってきたよ……。
お気に入りの猫柄の半纏を羽織り、今日も私はベランダに出る。
手を擦りながら、その手に息を吐きかける。
今思うとこの姿、祐一に見られちゃったんだね……。
見られるのは今日が初めてじゃないけど……。
今朝は恥ずかしくないって言ったけど、本当は恥ずかしいんだよ?
いくら従兄妹と言ったって、私だって年頃の女の子なんだから。
それに今夜は舞踏会だったね……。
本当のことを言うと少しだけ、誘って欲しかったけど……。
来年は……期待しても良いかな?
それくらい、私にだって思ってみても良いよね?
今はただの従兄弟でも、きっといつか……
いつか………そんな日が来るのかな?
どうなのかな、ねえお月様?
「クシュンッ!」
う〜、体が冷えてきたよ〜。
そろそろ中に入って寝ないとだね。
ベランダに通じるドアを閉め、鍵をかけてカーテンを閉める。
そしてベットの中に入って、目を瞑る。
「明日も……祐一起こしてくれるかな?」
でも、祐一にとって私は手間のかかる従兄妹でしかないんだよね……。
それでもいいんだ、今は祐一の一番側にいる女の子だから……。
そんなことを考えている内に私の意識は闇の中に溶け込んでいった。
窓の外の月は数日前と違い、満月に変わっていた。
さて、リハビリ用に書いてみたSSですがなんかヘタレだなぁ、と。(笑)
そう思いながらもUPする私も私なんですが……。
更新ネタ無いので……勘弁してください。(泣)
さて、今回は名雪の従兄妹としての心情を書いてみましたが……。
なんか上手く表現できない……。
ちなみに最後の月の描写は希望の光(月)が大きくなる、ということで。
う〜ん、もう少し真面目に書かないとマズイなぁ……。