鬼は来年の話をすると笑うと言う。

来年の話とは何だろう。

私は来年とは未来の事を表しているのではないかと思っていた。

夢や希望などの事だ。

しかし、先日ある本と出会った。

時の帝の命により土蜘蛛を退治する話だった。

そして土蜘蛛の腹より出てくる990の髑髏の話だった。

更にそれから日本文学の授業を思い出した。

スサノオとヤマタノオロチの物語だった。

いつの時代でも、新たな支配者が出てくる時に、

先住民達は、その身を獣やそれ以下の物として追い払われていく。

アメリカにこのような伝説があるのかどうか、興味深いところだ。

何故なら彼の国はまだ新しく、

先住民として追い払われかけたインディアン達は未だ存在しているのだから・・・。

さて、ここで鬼の話に戻ろう。

今までのことで分かるように (分からない?・・うん・・そう言う事もある)

私は昔から言われている鬼の存在を、帝に仕立て上げられた物の怪と言う事にしている。

では、鬼達は来年の話を笑うのか。

恐らく・・・笑ったのだろう。

来年(近未来)この土地を支配すると言った帝の命に対して。

あまりに理不尽なその言いつけに対して。





もしくは鬼はいたのかもしれない。

人とされていた貴族達の中に・・・

嘘をついていたのかもしれない。

人でありながら人として認識されなかった都(みやこ)に住めなかった者達に。

鬼とされて殺された者達、その悲しみは来年(希望ある未来)の話をすることを嫌うだろう。

それがまた朝廷にまつわる話であれば・・・そうあるほどに。

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