愛と紅葉 〜第一章〜






「紅葉?・・・どうしたの・・?」

私の呼びかけにも答えずにじっと山の方に見入っている紅葉

「紅葉?紅葉!」



「あ・・・い・・?」

・・・最近の紅葉はずっとこうだ。山の方に向かってボーっとしている事が多くなった。

「ほら・・・もう風も冷たくなるし・・・家の中にいらっしゃい・・・」

「もう・・すこしだけ・・・」

仕方ない・・こう言う時の紅葉が実は結構手ごわい事を私は知っている。

「仕方ないわね・・・」

だから私の方から近づく・・・・

「山に帰りたいの?」

ふるふる・・・

「もみじは・・・・あいのそばにいる。」

そう・・・か。

「良い子ね・・・」

そう言って頭をなでてやる・・・するとくすぐったそうに・・・

そしてほんの少しだけうれしそうに目を細める・・

私よりもまだ身長の低い紅葉・・・

それでもこの子が生きてきた期間は私よりもずっと長い。

「何を置いてきたのかしらね・・・あなたは・・・」

「あい・・・?」

「どうしたの?紅葉??」

「ねむくなった・・・いい?」

自分のやりたい事をして、そうしていてこの子は言うのだ・・・

くすっ・・・こう言った仕種はあの頃と変わらない・・・

「もう・・・仕方が無いわね。いいから・・・もう家に戻るわよ?」

こくん・・・素直にうなずく・・・表情の無い妖弧・・・

ただ・・・昔はこうではなかったような気がする・・・

「今日も私のおひざが良いの?」

こくん・・・・

はぁ・・・私はこの顔に弱いのだろう・・・昔のこの子はもっときつい目をしていたから・・・

他者を寄せ付けない・・・厳しい視線・・・それは他の人間に対しては変わらないという・・・

「それじゃあ・・・お家に帰りましょう。でもお夕飯までには目を覚まして頂戴ね。」

「・・・うん。」





後書き

う〜ん・・・まだ・・・掴めてませんね・・
取り合えず・・続き物です・・・