霞 〜第一章〜
森の中、いつもどおりの静寂が私達の周りをおおっている・・・
小太刀と刀との戦い・・・私に勝ち目があるとするならば・・・接近戦しかない
瞑っていた目を開き、霞に覚悟が出来た事を知らせる。霞は木刀を軽くもち、・・・
そのままなんの構えもとらない・・・霞はいつもそうなのだ・・・
いつも自分の身を守る事を考えていないんじゃないかと思うくらいに隙だらけなのだ。
これだから・・・霞は私が守らなきゃ・・・
「いらっしゃい・・・夏初・・・」
いつも通りの少しハスキーな声・・・戦いの前なのにそれをそれを楽しむかのような微笑・・・
「今日こそ霞に勝つからね!」
精一杯の虚勢・・・それもまた霞は笑顔で返してくる・・・
確かに私はまだ霞に勝てたこと無いけど・・・・
「たあぁぁぁー!」
私と霞との距離を一気に詰める。そしてしっかりと重心を落としての下からの斬撃。
「だから・・・小太刀はそうやって使うものじゃないの・・・・」
ほんの少し・・・霞が体を後ろに移動させるだけの行動で私の攻撃はかわされた。
「分かってる!」
今度は乱撃・・・刀よりも短い分その速度は上げられる。
その全てを最小の動きで弾かれ、返されていく。
「どうせなら二刀流にしてごらん。もっと攻撃パターンを増やす事が出来ますから・・・」。
その瞬間私の手から木で出来た小太刀が飛んだ・・・
私の負けが決定したのだ・・・・
「悔しいの?」
霞の手が私の頭をなでる。
「夏初はいつでも一生懸命だから・・・それはちゃんと私が知っていますから・・」
霞の白い綺麗な手が私の頬に触れる・・・そしてそれはそのまま目許まで上がってくる・・・
「だから泣かないで・・・」
「か・・・かすみぃ・・・」
そう・・私は泣いていた・・・どこまでやってもちっとも追いつかない霞の背中を感じて・・・
それに追いつけない自分が悔しくて・・・その事が悲しくて・・・
霞は・・・そんな私をそっと抱きしめて・・・・ずっと背中を撫でてくれていた
後書き?
えっと・・・霞の章のはずですが・・・こう言う書き方に成ってます・・・
多少・・思うところがありまして・・・
あと・・・この話は霞と夏初の幼い頃への回想に入る前の前置きです・・・
短く短く・・とおもって書きましたが・・・う〜ん・・・まぁ・・・
他の文が短いんで・・・あまり変わらないですね・・・(反省)