「Di Gi Charat サマーホリデーどきどきSP(笑)」

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「うぅ・・・暑いにょ〜」


ここはゲーマーズ秋葉原店の店内・・・そこで一人の可憐(?)な少女がミイラになりかかっていた。


「あぁ・・・あついにょ・・・このままだと脱水症状で死んじゃうにょ〜」


脱水症状なんて言葉を、すかぽんたんな彼女が知っていた事は驚きだがこの際無視しよう。

今年の夏は熱帯高気圧の影響で、日本中で記録的な猛暑になっている。

もちろん秋葉原も例外でなく、ここ数日は異常なまでの暑さを記録していた。現在の外気温・・・52℃

場所によっては道路のアスファルトで泳げるらしい。まぁ、できたところでしないだろうけど・・・

そんなこんなで、「店内冷房中☆」などと書かれたゲーマーズ内も熱気ムンムン、ムレムレの状況になっていた。

現在の室温・・・34℃、本当に冷房が動いてるのかツッコミを入れたくなるような温度である。

今のところ、店内に客の姿は無い。ってゆーか、普通の人はこんな日にわざわざ買い物に来ない。

と、いうわけで店内にはゲーマーズのアイドル(自称)兼従業員の三人が、客がいないのをいい事にウダウダしていた。



レジのカウンターでのびているのがでじこ。さっきから愚痴っている張本人である。

ゲマが横ででっかいうちわを扇いでくれているが、生ぬるい風しかこないので本人はエラく不愉快そうだ。

トレカ・コーナーの隅では、ラ・ビ・アン・ローズ(以降うさだ)が隠れて体の汗を拭いている。


「胸の谷間って汗かきやすいのよねぇ〜・・・ほんと嫌んなっちゃう」


十四歳と思えぬナイス・バディが汗で濡れ濡れ・・・これはこれで萌えるシュチュエーションだ。

更にその奥で寝ているのは、我らがぷちこちゃん

冷凍庫でカチンコチンに凍らしたほっけみりんを抱いて、気持ち良さそうに眠っている。

その愛らしい寝顔を見ていると、思わずテイクアウトしようとしたあのお兄さんの気持ちが分かります。

しかし、ぷちこちゃん。いくら使い魔だからって凍らすのはあんまりかと・・・


「・・・スー・・・スー・・・にゅ・・・(寝息&寝言)」


許す!!君なら何をしてもO.Kだ!!



それにしても、この店内の暑さは尋常ではない。


「うにょー・・・あちいにょ〜・・・・喉がからからにょ・・・ゲマ!水!」


とうとう暑さに耐えかねたでじこが、ゲマに傍若無人な命令を下した。


「はいはい、水ゲマね・・・はいゲマ!」


奥へ行ってコップに水を汲んできたゲマがそれをでじこに手渡す。

ゲマが持ってきたコップの水を・・・水?一気に飲み干そうとしたでじこの目がある異変を捉えた。

コップから湯気が立ってる・・・


「ゲマ!これはどういう事にょ!?でじこにお湯を飲ませるつもりだったのかにょ?」

「そ、そんなゲマ!ゲマはちゃんと水道の水を持ってきたゲマ〜!」


慌ててゲマが言い訳をするが、怒れる猫耳娘には通じず・・・


「目からビィィィィィィィィム!!」

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


哀れ黒焦げとなって墜落・・・合掌




そんないつもの騒ぎが一段落した頃、奥からうさだが顔を出した。


「ちょっと、あんた達!お店の中でそんなに騒がないでくれない?ただでさえ暑いのに、余計暑くなるじゃない!」

「ふん!うさだこそそんなでっかい声で騒いでうるさいにょ!」

「きーーーっ!何ですってぇ!?」


更に一悶着起きようかというデンジャーな雰囲気になりかけた時、のほほんとした声が二人に割って入った。


「はぁーい、皆さーん。暑いから気が立ってるのは分かりますが、皆さん仲良くしましょうねぇ〜」


言うまでもなく、ゲーマーズ秋葉原店の店長さん(通称:店長さん)だ。

見た目は”指”だが、人のいい性格をしているので周りの人間からの評判はすこぶる良い。

しかし、影で何か悪い事をしてるという裏情報もあったりする、謎の多き人物である。


「あっ、店長さん!」


普段は誰にでも傍若無人なでじことうさだも、店長さんには頭が上がらないのだ。何か弱みでも握られてるのか?


「あんまり騒いでると、二人ともお仕置きですよぉ〜」


ニッコリと微笑みながら言ったその一言に、二人の顔色がサーッと変わる。


「て、店長さんのお仕置きはハンパじゃないにょ・・・でじこにそんな大きいのムリにょ・・・」

「・・・嫌・・・暗いのは嫌・・・痛いのも嫌・・・熱いのも嫌・・・みんな嫌・・・」


うさだなんか、完全に自閉症モードに入ってるぞ!?店長さん、あんた何したんだ一体!?

どうやら黒い噂はほんとのようである。


「まぁ、冗談はおいといて・・・」


店長さんがさりげなく話題を変える。


「・・・ほんとに最近は暑いですねぇ。そのおかげで、お客さんも誰も来てくれませんしねぇ。」


実際ここ数日の売上はゼロに等しい。三日前にぶきみコンビが店に来て、その帰り道に日射病で病院送りになってからお客はゼロだ。

そういえば、あの拓郎コンビの顔もしばらく見ていない。


「このままだと、このお店もヤバいにょ!ゲーマーズの危機にょ!」


いつのまにか目を覚ましたぷちこがツッコミを入れる。


「この店・・・潰れるにゅ?」

「ぷしゅ〜〜・・・」


ぷちこの一言がきいたのか、店長さんが真っ白になってしぼんだ。


「店長さん!わたし何でもやりますから、がんばりましょう!」


そう言いながら店長さんを抱き起こすうさだの耳に、「じゃあ、脱げ・・・」という店長さんの声が聞こえたような気が・・・


「この店潰れたら、ぷちこも部屋を追い出されるにゅ?」

「いいや!そんな事はないよ、ぷちこちゃん!」


その声と共に一人の男がゲーマーズの店内に入ってきた。


「だ、誰にょ!?」


それは派手なアロハシャツを着た、茶髪アフロの黒人のにーちゃんである。

いや・・・よく見たらムラタクだった。





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