−前書き−

 一応ALLエンド後です。
 祐一たちは3年で、舞と佐祐理さんは卒業しています。
 栞は何故か2年に進級し、真琴は2年生です。
 あゆは3年です。「あゆの学力で入れるのか?」とかは無視してください。
 では、始めます〜。
 
 
 
 
 
 
 

「花火大会?」

「ええ、今夜あるみたいですよ」

 雪国とはいえ、やはり夏はとても暑い。
 『雪国=夏は涼しい』という事はやはり無いようである。
 毎日強い日差しが照り付けている。
 昼食を終えた祐一と名雪はクーラーの効いたリビングで涼んでいると秋子さんに声をかけられた。
 秋子さんは、『第25回町内花火大会』と書かれたビラを持っていた。
 


花火を観に行こう!!
                                    by Lathi=AM−LARM

「縁日もあるんですか?」

「残念ながら縁日は無いんだよ」

 最近は縁日というものが行われなくなってきている。
 この町でも昔はあったようだが、最近は花火大会の時に出店が少しあるだけらしい。
 とはいえ、元々大のイベント好きな祐一が参加しない訳が無い。

「それじゃ、皆で観に行きますか?」

「そうですね。では、今日は少し早く夕飯にしましょう」

「うん。今年は浴衣着て行こうかな」

 祐一は自分では気付いていないが、多くの少女から好意を持たれている事を名雪は気付いていた。
 あゆ、真琴、栞、舞が祐一に好意を持っているのは名雪が気付かない訳がなかった。
 何故なら自分も祐一の事が好きだからだ。
 最近では香里の祐一の見る目が変わってきたような気がするし、美汐や佐祐理さんもやたらと祐一と一緒にいたがるし油断できないのだ。
 そんな訳で少しでも祐一の気を引きたいと思っているのだ。
 もっとも他の少女たちも同じ事を考えているのだが・・・
 

 そんな訳で祐一たち水瀬家一行は何時もより少し早く夕食を済まし、少し早く花火の良く観える場所へ向かった。
 途中でお約束のようにあゆに襲われ、もとい会った。
 そこの周辺は水田が多く、花火を観るには障害物が無く最高の場所と言える。
 丁度近くに川があり、土手になっている。
 そこは元々人気の場所である為、早く来たのも関わらず多くの人でごったがいしていた。 

「ぐは、何て人だ・・・」

「うん。凄い人だね祐一君」

 感心したように言うあゆ。
 祐一は人込みというのがちょっと苦手だったりする。
 とはいえ祐一の存在は学園でも注目の的であり、学内でも祐一の周囲には何時も多くの人がいる。
 その多くは少女、しかも美少女と言って良い女の子である。
 言うまでも無く、その筆頭は例の少女たちである。

「あぅー。祐一だぁ」

 ・・・筆頭少女その1、真琴だ。
 真琴は今、天野美汐の家で居候している。
 始めは秋子さんが家に来るように勧めたのだが、真琴は美汐と一緒に居たいと言って結局美汐の家に居候したのだ。
 今では家族のように暮らしている。

「こんばんは、相沢さん」

 半分真琴の保護者と化している天野美汐である。

「こんばんは真琴、美汐ちゃん」

「こんばんは」 

 秋子さんと名雪が挨拶を交わしている。
 真琴と美汐は共に浴衣を着ている。
 着ている理由は、名雪と同じである。
 周りでは浴衣を着ている人は殆ど居ない。
 その為結構目立っていたりする。
 真琴が祐一たちを見つけられたのもその為である。

「祐一さ〜ん」

 真琴同様、祐一を見つけた栞が手を振っていた。
 一緒にいる香里は少し恥かしそうだが、栞は気付く事無く手を振っている。

「あっ、祐一さんだ!」

 さらに佐祐理さんと舞も祐一を見つけたようだ。
 結局何時も通り、大所帯となってしまった。
 何時までもそこにいると邪魔になるので、適当に座れそうな場所を探す事にした。

「何だ、皆浴衣着てきたんだ」

 彼女たちの真意も知らずに言う祐一。

「あぅ、祐一似合うかな?」

「似合いますか? 祐一さん」

「似合うかな、祐一君」

「馬子にも衣装だな」

「あぅ〜〜」

「そんなこと言う人嫌いです」

「うぐぅ」

「冗談だ。皆似合っているぞ」

 それは嘘ではなく、皆実に似合っていた。

「あははー。良かったねー、舞」

 ぽかっ

「何だ、照れてるのか?」

 ぽかっ

「さっきまで、祐一さんを探してたのにね〜」

 ぽかっ

 舞は真っ赤になりながら、佐祐理さんと祐一を交互にチョップをしている。
 元々舞は和風と言うか、着物の類が良く似合う。
 それは浴衣も例外ではなく、おそらくこの中で一番似合っているかもしれない。

「はぁ、相沢君も大変ね」

「どういう意味だ?」

「言葉通りよ」

 祐一の頭の上に7つくらいハテナマークが浮かんでいた。

 

 何とか手頃な場所が有り座る事にしたのだが、何分10人座るには少々小さかったようだ。

「ちょっと狭いわね」

「・・・・・・狭い」

「う〜、狭いよ」

「あははー」

 何となく香里、舞、名雪、佐祐理さんの4人は機嫌が悪い。
 狭いので詰めて座っている為に、祐一の周りに座れば当然くっ付く形になる。
 つまり、4人は祐一の傍に座れなかった為に機嫌が悪いのだ。
 当の祐一はそんな事に気付くはずも無い。
 だから余計に機嫌が悪いのだが・・・

「くそ、これじゃ出店で何も買えないぞ」

 実は、祐一は出店を回るのを楽しみにしていた。

 花火に興味が無い訳ではないが、この手のイベントで楽しみと言えばやはり出店回りだろう。
 定番で行けば、わたあめに金魚すくいに杏飴に型抜きにたこ焼きと言った所だろうか?
 兎に角出店が少しで出る限り、行かないと楽しみが半分になると思っている。
 もっとも、周りから見れば祐一の状況の方が羨ましく感じると思うが・・・

「出店は花火が終わった後も、暫くやっていますから大丈夫ですよ」

 祐一は秋子さんからそれを聞き、幾分気合を入れているように見える。
 祐一のそんな所がとても子供のように見えた。
 

 ドーン

 遂に花火が始まった。
 町内とはいえ結構大きな花火大会らしく、赤、青、黄色といろんな色の光が夜空を飾る。
 至る所で「おお〜」と歓声が上がる。
 祐一たちは暫く無言で花火を見入っていた。

 その後、祐一は出店周りに精を出していたのは言うまでも無い。

 Fin

−後書き−

 この前、花火大会があってそれで思い付いた話です。
 やっぱ、ALL CASTは文章力皆無の私にはキツイです。
 トコトン自分のヘッポコさが分かります・・・
 駄文ですが、最後まで付き合って貰って恐縮です。
 感想なんぞ無いかもしれませんが、感想貰えると嬉しいです。
 んでは〜。

2001年8月19日著
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