PBM OF A YEAR WAR



世界背景




人類が 

その増えすぎた人口を、宇宙に移民させるようになって 

すでに半世紀 

人々は月と地球の間の軌道に、

数百の「サイド」と呼ばれるスペース・コロニーを配置した

人はそこで子を産み、育て

そこを第2の故郷としていた





UC(ユニバーサル・センチュリー)0079年1月3日 

地球からもっとも遠い宇宙都市サイド3は、ジオン公国を名乗り 

地球連邦政府に対し、独立戦争を挑んできた 



こうして、人類史上初めての宇宙間戦争が、ここに幕をあげた 





同1月3日 

ギレン・ザビ総帥の宣戦布告と同時に 

待機していたジオン軍の宇宙艦隊が

サイド1・2・4に奇襲攻撃を敢行、BC兵器、熱核兵器により 

30億人もの死者を出した



この時、ジオン軍は初めてモビルスーツ(MS)と呼ばれる人型機動兵器を投入 

その高い作業能力を生かし、コロニー内へのガス注入作業や 

平行して行われた「ブリティッシュ作戦」においては 

コロニーへの熱核ロケットの設置などを行った 





同1月4日 

この日、ジオン軍の本来の目的であった

「ブリティッシュ作戦」が敢行された 

サイド2のコロニー1基を、熱核ロケットによりラグランジェポイントから離し 

地球南米に位置する連邦軍指令本部ジャブローに向けて落下させた 

だが大気圏突入時にコロニーの軌道がそれ、オーストラリアのシドニーに落下、 

オーストラリア大陸の3分の1が

また落下中に分離したコロニーの破片により、北米大陸の4分の1が壊滅した

第1次被害による死傷者、行方不明者は3億2千万人、 

気象変動などの第2次被害者は20億人に至った 





1月3日から10日までの「1週間戦争」において総人口のほぼ5割にあたる 

55億人が死亡した 



同1月15日 

前作戦の失敗を挽回すべく、サイド5(ルウム)宙域にジオン軍が集結 

「第2次ブリティッシュ作戦」の開始である

だが連邦軍も遅れをとることなくルウムに集結

そして、今大戦最大の宇宙艦隊戦が行われた

連邦軍のマゼラン級戦艦12隻 サラミス級巡洋艦61隻 補給艦他中小艦艇201に対し、 

ジオン軍は、グワジン級戦艦3隻 ティベ級重巡洋艦12隻 ムサイ級軽巡洋艦39隻  

ドロス級空母1隻 中小艦艇87隻と

その戦力差は歴然であった





しかし 公国軍にはMS−05(ザクT)とMS−06(ザクU)からなるモビルスーツ部隊があった 

ミノフスキー粒子下においての、有視界戦闘用に開発されたモビルスーツは 

連邦軍の艦艇の弾幕を、容易にかいくぐるだけの運動性を有していた 

さらにモビルスーツの武装には、核弾頭装備のバズーカ砲が携帯されており 

その威力は、1発でマゼラン級戦艦を撃沈するものであった 

このモビルスーツの多大なる戦果により、数で勝る連邦軍艦隊は壊滅状態となり 

艦隊総司令のレビル将軍が捕虜となった 





だが勝利を治めた公国軍も、多くの艦艇とモビルスーツを失い 

もとより物資に乏しいため

次に予定されていた連邦軍唯一の宇宙基地「ルナU」攻略を見送らざるを得なかった 



このルウム戦役の勝利によって ジオン軍は制宙権を掌握した 

そして無傷であったサイド6は、連邦政府に対する信頼を失い 

同1月17日に連邦軍、ジオン軍双方に対し中立宣言を行った 





同2月7日 

レビル将軍の救出により、不本意に終わった南極条約調印の1週間後

ジオン軍は地球侵攻作戦を開始した 

ムサイ級軽巡洋艦から離脱したHLV(大気圏降下用カプセル)が 

北米、ヨーロッパ、アフリカ、東アジアなど 

世界各地の主要都市、連邦軍基地に降下した 

HLVから出現したのは、ルウム戦役で活躍した「モビルスーツ」だった 

南極条約によって核は使用出来なかったが、ミノフスキー粒子の大量散布により 

連邦軍のレーダーシステムは沈黙し

通信もままならない状況下で連邦の迎撃も 

各個に潰されていった



モビルスーツは移動力こそ低かったが 

その攻撃力と防衛力は連邦軍の在来兵器を凌駕した 

このモビルスーツを主軸とした第1次降下部隊の活躍により 

同2月18日には地球侵攻の本体である第2次降下部隊が

難なく地球に降り立つ事が出来た 

第2次降下部隊は、モビルスーツ部隊に加え

ガウ攻撃空母を主力とする航空部隊、ユーコン級潜水艦を主力とする海洋部隊

ダブデ陸戦艇、マゼラ・アタック型戦車を主力とした陸上部隊を地球に降ろした 





地球侵攻からわずか1ヶ月半の間にジオン軍は、

全大陸の3分の2を勢力下に治めた



しかし、この早急な侵攻作戦によってジオン軍の消耗も著しく 

伸びきった補給経路を維持するのもやっとであった 

ここにおいて戦局は膠着状態となる



モビルスーツの働きが、数で劣るジオン軍に勝利をもたらしたことは

紛れもない事実である

そして、その姿に震え恐怖に怯えた連邦軍もまた、モビルスーツの開発に着手するのである

静かに、だが着実に反旗を翻す機会を伺いながら





戦局は新たな局面を迎えつつあった

「V作戦」

「ニュータイプ」

人の革新が、そう導くかのように






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