麻雀実戦講座1
役やちょっとしたアドバイスなどについてお話します。
代表的な役一覧。
平和
平和は麻雀の王道と言われる。もっとも作りやすく、そして他の役にからみやすいからだ。
たかが1ハンと馬鹿にするなかれ。複合役や一発・ツモを合わせれば簡単にハネ満になる。赤あり麻雀でやっている場合はそれが倍満にも届くようになるのだ。
また、かわし手としての平和の使い方もある。他家が大物手の雰囲気を出していたら、平和のみで流してしまえばよい。こういう時はたかが1ハンの本領発揮だ。
他の人の打ち方を観察していると、平和のみではリーチしない、という人が結構多い。その理由は、1000点の手でリーチ供託1000点を出すのは効率が悪いというものだ。たしかに効率が悪いかもしれない。しかし、私はリーチをかける事をおすすめしたい。25%の確率で3900点になるし、ツモれば5200点になるからだ。さらには、他家への威嚇というものもある。上手くいけば他家が降りてくれるかもしれない。なかんずく他家が向かってきても両面テンパイなら勝負になる。
ただし、ここで断って置きたいのは、平和のみリーチは順目が二桁に行かない前にかける事、だ。二桁に届いてしまうと、他家の手もかなり進んでいる。ここで怖いのが、ドラを複数枚保有している他家が向かってきた時だ。こういう場合は非常につらい。ゆえに、ドラの行方は常に追っておきたい。逆にドラが全部切れた場合など、順目が二桁行った後でもリーチに行きたい。例え15順目でもだ。
平和は攻守両面に渡って非常に扱いやすい役である。先制リーチがかかった際にも、何度でも手を生き返らせる事が出来る。麻雀の王道と言われるのも納得できる。
タンヤオ
タンヤオは平和と並んで、もっとも扱いやすい役の一つだ。私はほとんどの場合、この役を目指しながら打つ事にしている。つまり、俗に言う「内に寄せる」という打ち方だ。
何故このようなうち方をするのかと言うと、鳴いてもあがれるから(ルールによってはあがれない)だ。面前でも1ハン、鳴いても1ハン。それがタンヤオだ。鳴いても1ハンというのは、かわし手として非常に役に立つ。さらにドラが流れて来た時には、鳴いて手を進める事も出来る。
しかし、ただ単に「鳴けるから鳴く」という進め方はおすすめしない。基本は面前(私は良く古いタイプと言われる)だ。平和の項でも話したが、1000点の手で鳴くというのはかわし手以外ではあまりおすすめできない。他家が自分を恐れずに、手を進めて来るからだ。最低でも3900点は欲しい。そして、それを面前で進めていれば、5200点の上にリーチがかけられるという事も忘れてはいけないだろう。
また、どうしても鳴く場合は、鳴く牌に気をつけなければならない。「急所牌」と言われる牌だ。両面を鳴いて愚形が残るという鳴き方はしてはいけない。鳴く時は、その逆でなければならない。
タンヤオは非常に役に立つ役である。鳴いてかわす事も出来るし、リーチに行って攻撃する事も出来る。ただ、一つ弊害があり、先制リーチに対して安全牌が少ないという事だ。そのため、「内に寄せる」打ち方をするならば、他家の捨て牌をよく見て打たなければならない。出来れば他家全員分の安全牌を一枚は確保しながら(自分の手の中で使いながら)打ちたい。
一盃口
一盃口はあまり得な役とは言えない。平和やタンヤオのような他の1ハン役と比べると作るのが難しいからだ。さらに一盃口出来上がりでテンパイが入るという事が少ない。大抵の場合は一盃口が崩れたテンパイ形や、高め一盃口というようなテンパイが入ってしまう。また、確定してる場合でもカンチャンやペンチャン待ちになってしまってリーチに行きづらいという事もある。
そんな一盃口だが、だからと言って無視すべきではない。三色や一通といった2ハン役が3面子以上拘束されるのに対して一盃口なら2面子で役が完成する。例えば、ドラがアンコになっているがタンヤオに行けない、三色に行けない、リーチをかけるしか手が無い等という時に、一盃口を上手く使う事が出来ればダマで出あがりが可能である。また、平和やタンヤオに複合役として絡ませる事が出来れば点数が倍増する。
しかし、他に役が見えないというような場合を除いて、あまり一盃口に固執する必要はないだろう。私があまり重視していない役の一つだ。
三色
麻雀の戦術書を読むと、必ず出てくるのが三色だ。古いタイプの麻雀打ちには好まれる役なのだろう。昔の麻雀打ちは、河に迷彩をまいたりしながら麻雀を打っていたという。その場合に、各色を均等に使う三色という役が迷彩をまくのに便利だったというわけだ。
現在のスピード麻雀において、迷彩という技術は廃れてしまった。にもかかわらず、未だに戦術書には三色に固執しろ、というような事が書いてある。
三色に固執しすぎてはいけない。例えば、リーチ宣言牌において三色に取るか、待ちを両面に取るかという選択があったとする。この場合、リーチをかけて3900点以上が確定している場合は、両面に取ってリーチをかけた方が効率が良い。よくこの場面において、待ちを狭く取って三色に固執する人を見るが、おすすめ出来ない。
また、三色に固執するあまり3,4枚目の三色目の牌が出ると、思わず鳴いてしまう人も多い。さらには、テンパイ形が片上がりになっている場合もある。こういう人に共通しているのは、三色しか手牌の最終形が見えていない事だ。三色が出来なかった場合に、自分の手がどのように変化していくかという事を常に考えながら打ちたいところだ。
七対子
強い麻雀打ちは、例外なく七対子を作るのが上手い。七対子を作るためには、山にいる牌を推測しなければならないからだ。つまり、他の3人の手牌を読み、そして山の牌を予測しなければならない。これは上級者でないとなかなか上手くいかない。私自身、七対子を上手く作る事は出来ない。せいぜい字牌や端牌をとっておいて、トイツになるのを待つぐらいだ。
七対子を作るためには、いつ七対子へ手牌を移行していくのかという見極めも大事だ。基本的に、配牌をもらってトイツが多く平和にもタンヤオにも行けそうになかったら、七対子を狙ってみるべきだ。この場合素直に手を作って行っても時間がかかりすぎる上に、大抵安い。途中でドラをツモって来ても対処出来る七対子を視野に入れておくのが良いだろう。
七対子には攻撃的な七対子と守備的な七対子がある。これは平和の所で書いた事と同じだ。先制リーチが入った場合に、どうしても切れない牌を掴んでしまった場合は、平和で回るのも手だが、手牌にトイツが多ければ七対子を狙いながら回ってみるのもおもしろいだろう。攻撃的な七対子の場合は、リーチのかけ時が少々難しい。ドラ無し七対子の場合には、ドラをツモって来るまで待とうかどうしようかと考えてしまうし、字牌単騎待ちでも次順もっと出やすい字牌をツモって来るかもしれない。
迷ってしまった時には、「七対子は今来た牌で待て」という格言を実践してみるのもおもしろい。最近は少なくなってしまったが、牌の吸い込み口が一つしか無い全自動卓は、山が偏っている事も珍しくない。今ツモって来た安全そうに見える牌でリーチをかければ、一発であがれる事も多い。試してみる価値はあるだろう。
一気通貫
三色と並んで代表的な2ハン役が、この一気通貫、通称一通だ。ただし三色と比べると今ひとつ知名度が低い。それは一通を作ると必ずタンヤオが付かなくなるからだ。三色を作ると倍満まで届く事も珍しくないが、一通だとハネ満止まりになってしまうケースが多い。また、同じ色で三面子作らなければならないため、河に特徴が出てしまう場合が多い。
では、一通はどのような時に作るべきなのか。二つほどあると思う。一つ目は、平和形の手牌のある色で1面子、もう一つの色で2面子出来そうな場合だ。この場合には、2面子出来そうな色で、一通を狙ってみたい。二つ目は、ある色がカン・ペンチャンだらけで、ごつごつしている場合だ。このような手牌の場合は、ツモが良くないと最終的な待ちがカン・ペンチャンになってしまい、出あがりが効かなくなる時が多い。それならば、一通にきめ打ちしてみて、出あがりを効かせてみたい。
もっとも、一つ目のケースは平和形だという事を忘れてはならない。この場合、一通にきめ打ちしてしまって、平和のテンパイを逃す事になるくらいならば、平和のテンパイを入れておいた方が良いだろう。
チャンタ
この項は純チャンも兼ねてます。
チャンタ及び純チャンを作るために必要なのは、ずばり我慢、これである。連続していない数牌を使うために面子が作りにくく、どうしても鳴きたくなってしまうが、鳴いてはいけない。鳴いてチャンタのみ、純チャンのみであがるくらいならば、最初からタンヤオに持って行ったほうが良い。赤5入りで打っている時ならなおさらだ。
それでもどうしても鳴きたい場合があるだろう。鳴いても7700点以上が確定している場合だ。この場合だけは鳴いても良い。ただ、チャンタで7700点以上を確定させるのは非常に難しいため、純チャンの場合に限られてしまうだろう。
チャンタをやっていると、中牌が捨て牌に出てしまうため、下家に鳴かれてしまう事が多い。今下家が何をやっているのか、ドラは固まっていそうか、等を考えながらあまり深追いしないで、いつでも降りられるように打つのが望ましい所だ。
対々和
対々和については、皆さんもいろいろ思い出があるだろう。麻雀を覚えて最初に覚える役といっても良いのではないだろうか。私が最初に覚えた役も、この対々和だった。同じ牌を3枚もしくは2枚そろえてポンすればいいのだから簡単である。このため、初心者はトイツが2組という所からよくポンをしてしまったりする。
対々和の話をすると、いろいろと思い出話などで長くなってしまうので、要点だけ述べたい。
1、鳴いて5200点以上が期待出来ないのならトイトイするな。
2、456牌のトイツが二組あったらトイトイするな。
3、手牌が4センチになるまでトイトイするな。
4、前の項目にひっかかるようなら七対子をやれ。
以上。
三暗刻
三暗刻については、私個人としてはあまり語る事は無い。個人的な考えでは、たまたま暗刻が二つあって、最終的な待ちがシャボになった、というような考えだからだ。よく、三暗刻にきめ打ちをしてしまって、テンパイを逃している人を見かけるが、個人的にはおすすめしない。これには色々と反論もあるだろう。
こんな考えで打ってはいるが、三暗刻でリーチをかけた時ほど、ツモってくる手に力が入る事も無い。ツモれば満貫確定だが、出あがればテンパネという格差の激しい役だからだ。ツモの力を発揮出来る役、それが三暗刻だ。
混一色
この項は清一色も兼ねてます。
混一色・清一色は、綺麗な役だけに好まれる役だ。しかし、河にはあきらかにそれとわかる捨て牌が出てしまう。さらには、テンパイ時期までがほぼ悟られてしまうのである。綺麗な役ではあるが、同時にかなり危険な役だという事も認識しておいて欲しい。
3900点とあからさまに分かってしまった場合には、他家もかなり突っ込んで来る事も予想しておいた方が良い。7700点以上とわかった場合は、他家が回ってくれるのでまだいいのだが、それも出あがりがほぼ期待出来ない状況になってしまう。ただ、赤5入りで打っている場合はその限りではない。3900点が7700点になったり、清一色では満貫がハネ満になったりするので、赤5の本領が発揮できるとでも言うべき所だろうか。
基本的には配牌時に同じ色が8枚以上(字牌はトイツで2枚)ある場合に染めても良いと言われている。だがそれも臨機応変に応じて行きたい。8枚以上の牌が好形で、他の色もつながりそうだという場合には、欲張らずに平和手などを目指してみるべきだ。なんでもかんでも染めてみる、というのは慎みたい。逆に7枚しか無くても、他に役が見えそうに無い、面前では行けそうにないという場合などは、染めてみるのも良いだろう。ただし、いつでも降りられるようにはしておきたい。
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