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- 皆月さん家のクリスマス過ごし方 -
  「ケーキはこれでいいでありますかっ?!」

  「いいんじゃないかにゃ〜。オレはこういうの好きだけど。」

  「のえる、ケーキ食べると太りますよ?」

  「フン。別腹だもん。」



  こういうやり取りの喧騒の中、俺は眺めて酒を飲んでいた。

  たまたま友人、同居人を巻き込んでパーティーをやろう、と言ったのは、二日ほど前。

  それでここにこれだけ集まったのだから、そこそこ成功というものだろう。









  ―――コンコン。









  ドアをノックする音がする。

  「あ、私が出マス!」

  白木蓮が、ドアを開ける。

  「おー。盛り上がってる!いいなぁ!」

  そこに居たのは凱延だった。

  「よー。義兄。どうだ?一杯。」

  俺も視線と今日空けたワインを見せるが、

  「いや、俺は今日は約束があるんだ。想もメリークリスマス。楽しく過ごせよ。」

  そう笑顔で返事する。



  ―――と・・・!



  ドゴォォォー!

  「何事でありまするかっ?!」

  「えっ?!」

  「にょあー」

  と、そこでは何故か眼鏡が怪しく光る凱延。

  「貴様らーー!この状態でクリスマスを楽しむだとぉ!?」

  何故かハイテンション。

  「まず、この部屋の殺風景さはなんだ?!」

  見回しながら言う凱延。むしろ、害炎じゃないのかというほどのハイテンション。

  俺の、「うるせぇよ。ぶっ殺すぞ?」という小言に一瞬だけ怯みながらも続ける。

  「ツリーもない。そこのツリー代わりもなんだ?盆栽か?」

  確かに、イルミネーションもない。

  「そして部屋の飾りつけの無さ!こんなものでクリスマスが祝えると・・・!」

  途端に鈍い音をあげて、倒れる凱延。

  俺は咄嗟にボディを入れて意識を刈り取っていた。

  「さぁ、続けようか。」

  と、なかったことにして。









  ―――コンコン。









  「今度は誰だ・・・。」

  俺が訝しげに言うと、

  「では、今回は私が。」

  itが席を立って、ドアを開ける。

  そこに立っていたのは、キリテバンドール。

  「よ。キリテさんも。メリークリスマス。」

  皆からメリークリスマスの声を聞き、少し嬉しそうな表情をする。

  「皆さん、メリークリスマスです。」

  ぺこり、とお辞儀をして、

  「では、つまらないものですが・・・・。」

  そう言って、包みを取り出した。

  「にゅ〜・・・なんだろ・・・」

  一番最初に包みを開けたのはノエル。

  瞬間、



  バシン!



  「ぁーあ。入った。」

  誰かが呑気なことを言って、ノエルは気絶してしまった。

  「ぇーっと、キリテさん?これは?」

  俺はちょっとハメられたような気分で言うと

  「あ・・・・!これ凱延さに渡す分の包みだった!」

  などと、まぁ、物騒なことを言っていたキリテバンドール。

  「では、お後がよろしいようで。」

  あまりにもその笑顔がさりげないので、全員素直に見送ってしまったじゃねぇか。









  「えとえと・・・!ノエル様は大丈夫でしょうか!?」

  エトだけは気にしていたようで、

  「えぇ。ではそこのソファにでも寝かせておきましょう。」

  これまた、少しほろ酔いのリュセラがそう答えた。

  「今日は珍しく来客が多いですネ。」









  白木蓮は珍しそうに目を開いて言う。

  「そうですね。」と同意するリュセラ。

  「うん。まぁ、今日はクリスマスだしな。世間はパーティーばっかなのに、こういうこともあるもんだ。」

  そう告げて、ケーキをカット。今回は全員に皿に分けて、<

  「さぁ、食べよう・・・・!」

  といった瞬間。









  ―――コンコン









  またも来客。

  「あぁ、今度は俺が行こう。」

  俺は気だるげにドアを開けた。

  「うーぃ。想ちゃん。こんばんはー。」

  立っていたのは雷壱。

  「よ。どうした?・・・あぁ、メリークリスマス。」

  さりげなく言って、中に招こうとする。

  けれど

  「いや、いいぞ。俺ァ。洋風の祝い事なんざ、似合わネェ。ンで、まぁ、これ。」

  少し恥ずかしげに出した、それを見ると、何故かちらし寿司。

  「・・・どうしてちらし寿司なのですか?」

  後ろから覗き込んだらしく、不思議そうに問うリュセラ。

  「うん。どうしてだ。」

  俺もわからない。

  全員の不思議そうな視線の中。

  ノエルが目を開いた。









  そして、まず、鼻で匂いに反応。









  雷壱さんの手の中の寿司を確認。









  ロックオン。









  「いただきまーす!」









  襲い掛かるノエル。

  「待てや。嬢ちゃん。」

  声と手が同時に飛ぶ。

  「んが・・・・。マズイ。」

  ノエルのそんなうめき声がする。

  見れば雷壱が寿司桶のフタでノエルの噛み付きを防いでいる。

  「想ちゃん、まぁ、これ食ってくれや。作りすぎたンだ。」

  その後の、「あンの石男の野郎・・・!」と言ったのはスルーしておこう。

  しれっと、俺も



  「あぁ、有難う。じゃ、よいお年を。」

  さりげなく答えると、雷壱も同じことを告げて帰っていった。

  「ノエル、大丈夫ですか?」

  今度はitが看病をする。

  うわごとのように、ノエルが「お寿司、お寿司」と言ってるのは聞こえないフリ・・・。









  「さて、寿司も食べるか。」

  俺が笑顔で言うと、皆に入れ分け、その寿司を食った。









  ―――ほとぼりが冷めた頃だろう。









  皆が寝静まり、エトとノエルにプレゼントを置いた後。









  「しかし、疲れたな。」

  俺はソファでくつろぐ。

  「えぇ。でも楽しかったですよ。今年は。」

  隣で宙を見つめるリュセラ。

  「そういや、言ってなかったな。」

  「え?何をです?」









   ―――『メリークリスマス』―――









おわり。
  a to ga ki
スイマセン。スイマセン。ごめんなさい。許してください。
まぁ、なんていうか、ネタに使いました。ハイ。
こういうのもアリかな、と。