轟け!乙女カバディ部
七瀬は今日も部活動訪問に力を入れていた。
「・・・・・ふぅ。」
いつものごとく、これといっていい部活は無い。
「今日はもうこれぐらいにしとこっかな・・・。」
・・・と、帰ろうとしたその時、
体育館の向こうから掛け声が聞こえた。
「乙女〜ファイ・オ〜ファイ・オ〜!!」
・・・・・・乙女!?
この単語に反応してしまう、かわいそうな少女は
声のする方向にいってしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・。
「こ、ここは・・・・。」
そこには、数十人の乙女達が輝く汗をタオルで
ぬぐっている光景があった。
「うふふふふ・・・・」
「やだ、K子ったらぁ・・・」
・・・・・・・・これだっ!!これぞ乙女運動部だ!
「あ、あのっ!すいません!!」
すると部長らしき縦ロールの乙女が振り返る
「え?なにかしら?」
「あの、えっと・・・入部したいんですけど・・・・。」
「うちの部は乙女しか入れないの・・・・・・・・
貴方、乙女を志す者なの?」
「は・・はい!!私は真の乙女にっ・・・」
そう言うと部長は口の端を微かに上げ言った
「うちは大変よ?」
「あ・・・はい!!頑張りますっ!」
その決意を確かめると、部長は手を叩く
「さぁ、休憩はおわり!はじめるわよ!」
「はい!!」
部員の声が重なる。
「ローテーションで!メグちゃんが中よ!」
「はい!」
一人が前に出る
「じゃあ、スタメン5人出て!」
「はい!!」
七瀬は邪魔にならないように隅で見ていた。
「はじめっ!!」
カバディ カバディ カバディ
カバディ カバディ カバディ
カバディ カバディ カバディ
カバディ カバディ カバディ
「はっ!!」
中の人が動く、
すると一斉に5人が飛びかかる
「ああああぁっ!」
ピ〜ッ!!
「終り!!もっと細かく!速く!!」
七瀬は思った、
(違う・・・・・違う!!
乙女じゃなーーーい!!)
「次!・・・・貴女やってみる?」
完全に目は乙女の輝きだ
「え・・・・でも・・・」
「ほら・・・・。」
ピーーーッ!!
「はじめっ!」
「うそーっ!!」
カバディ カバディ カバディ
カバディ カバディ カバディ
カバディ カバディ カバディ
カバディ カバディ カバディ
(え・・・・どうすれば・・・?)
「5人を抜けるのよ!」
バッ!!
一斉に5人がかかってくる
・・・・・はっ!!
「乙女移動!!」
ビカッ!!
・・・・・・・七瀬はスタメンを避け外に出ていた
「スタメンを・・・・・!」
「え・・・・あの・・私・・・」
「あなたがエースよ。」
・・・数日後
「いい!?この試合に勝てば優勝よ!!」
部長が言う、縦ロールも揺れる。
「・・・・七瀬さん!すべて貴女にかかっているわ!!」
「はい!!」
七瀬もすっかり溶け込んでいた
スタンドにはクラスメイトの姿もあった。
「七瀬さ〜ん!がんばって〜!!」
瑞佳。
「みゅ〜っ。」
繭。
「みゅ〜っ!」
浩平。
・・・・この声援があるから私は頑張れる
このスポーツ・・・・・
・・・・・・・・・・カバディをっ!!
ピイイーッ!!
カバディ カバディ!!
・・・・・・がばぁっ!!
ピィィーッ!!
カバディ!!!
・・・・・・結果は1ポイント差で負け。
しかし選手達の顔には充実感があふれていた。
・・・・・・ただ七瀬を除いて・・。
「・・・・・・・・・。」
部長が縦ロールを揺らし七瀬の隣にくる
「七瀬さん・・・・」
部長はあたたかく七瀬を見つめる。
「・・・・・カバディは、好き?」
うつむいていた七瀬は部長を見る
その顔は七瀬が追い求める「乙女」の顔だった
「・・・・・私・・・・わたしっ!!」
そして笑顔で・・・
「大好きですっ!!」
涙をこらえてそういった七瀬の顔は、
泥がついていたけど・・・
とても・・・・美しかった。
〜あっとがきのコーナー〜
う〜ん
なんかオリジナルに近い作品だあなぁ・・・・・