けろぴーが来る!!後編


・・・・夜、ここからが本題だ。

謎の声のために、名雪は祐一の部屋で寝る。

「寝られるかな・・・?」

 「寝れるって、なんなら俺が添い寝を・・・。」

 「・・・・・・。」

 「すいません。」


  ・・・・深夜2時

カチッ、カチッ、カチッ・・・・

  時計の針の音がやたらと耳につく。

 「俺も寝るか・・・。」

  名雪はもうすっかり寝ている。

  ・・・・その時

   ガゴッ!!

  名雪の部屋のほうだ

  バタン!!

  ドアが開く音がする

 「な、なんだ。」

  と、その声が聞こえたのか、ズリズリと言う音は

確実に祐一の部屋に近づいていた。

 「・・・・!!」

  ガンガンガンガン!!

 「うおっ!!」

  突如ドアを叩く音。

  ガンッ!

 「・・・・!!」

  ドアが開く。

 「あ、あれは・・・。」


・・・・・・けろぴー。

  愛らしいけろぴーの面影は全くと言っていいほど無く、歪んでいた。

 「会いたかったぜ、祐一ぃ・・・・!」

 「そ、その声・・・・まさか・・・・!」

 「そうだよ、君の知ってるひとだよぉ・・・」

 「き、北川!・・・北川かっ!!」

 「きゃははは!!北川君、だろうがぁ〜!!」

  突然けろぴー、いや北川は隠し持っていたナイフを取り出す。

 「なっ!!」

  ブン!! 北川は間髪入れずにそれを投げる。

 「あぶないっ!!祐一!!」

  サクッ・・・

 「な、名雪ぃ!!」

 「ゆ、祐一・・・。私、うれし・・かったよ・・。

  この小汚い・・汗臭いベットで寝れて・・うれしかった・・よ。」

 「・・・一言多いんだよ・・馬鹿野郎・・!!」

 「ほ、本当・・・だってばよ・・・・」

  ガクッ!

  ナ○ト!?

 「な、名雪ーっ!!」

ワンテンポ遅れて叫んだ祐一は、刺さって落ちたと思われる

  ナイフを手に取る。

 「てめぇの血は何色だー!!」

 「綿。」

  質問と食い違っている事に祐一さらに逆上。

    「だああぁぁぁっ!!」

  祐一は無我夢中だった、

  けろぴーを手に持ったかと思うと、ばらばらに引き裂いていた。

  それが人形だと知りながら・・・・。

  「はぁ・・・はぁ・・・。」

  けろぴーの言葉通り、そこらじゅうに綿が散っていた。

 「くそっ!・・・くそぉっ!!」

  祐一は寝息ひとつたてない名雪を見る。

 「・・・・・・・・うにゅ。」

  ごろん

 「!・・・・・のんきな顔しやがって・・。」

  祐一は手に持ったナイフを見る

 「・・・あっ、これ刺したら引っ込むやつだ。てへっ!」

 「う・・・ん、けろぴー・・そっちは敵ゴールだよ〜・・」

 「・・・・。」

 「なんで?なんでけろぴーフランス語なの?」

 「・・・・。」

 「・・うにゅ。」

 「このがき・・・!!」

 ・・・・しかし、あれは間違いなく北川だ・・・

 やつは何のために俺の前に現れたのか、一体あいつは・・・



    翌朝

 「名雪いそげっ!!」

 「うにゅ〜・・・トルシエジャパン、サ〜ムラ〜イ・・・。」

 「はやくしろっ!!」

・・・・・・・・

 名雪と祐一はいつものように走っていた。

 まだ寒い雪のない世界で・・・・。

 「あっ、ねこ、ねこー!ねこーっ!」

 「いくぞ!」

 「あー、あ〜っ!」

  そのねこは、ずっと祐一達を見ていた

  特に

  祐一を。



「会いたかったぜぇ・・・祐一!!」

 そう言ってねこは目を光らせた。