〜執念〜

 
 ・・・・・カシャアッ!!
  
 「ほ〜らぁ!起きなさいよ浩平!!」

 がばっ!

 瑞佳は布団をはぎ取る、が・・・・・・

 「ま、またいない・・・。」

 浩平が寝ているはずのベットには毛布がまるめてある。

 ・・・・ベットの下?  ・・・違う。

 ・・机の下?   ・・・・これも。

 「クローゼット!」

 ガチャッ!

 「こ、これ・・・・・」

 「これは・・・浩平1/1フィギア!!」

 ここにもいなかった・・・・。

 「・・・・手の込んだ真似を・・・」

 瑞佳はフィギアをかかえ階段を下りる

 ダダダダダダ・・・・!!

 ・・・・台所・・・・トイレ・・・・・リビング!!

 ・・・・・・・・・・

 8時20分。

 「私・・・もう知らないよ!!行っちゃうからね!?」

 ダダダ・・・・・・・。

 ・・・・・・ダダダ。

 「もぉー!!浩平、出てきてよー!!」

 ・・・・・しーん。

 「・・・もう、本当に行くよ!行っちゃうよ!」

 ダダダ・・・バタン!!

 ・・・バタン!!ダダダ・・・!

 「こうへーーーーい!!」 

     瑞佳、遅刻。

 
  キーンコーン・・・・

 「うおおおおっ!!」

 七瀬は今までになく走っていた。

 ・・・・なぜなら完全遅刻だからだ。

 「乙女ダッシュ!!」

 その時だ、

 「あ、キャッ!」

 ドン!!

  ピューッ・・・・・バキッ!!

 「あが、あがが・・・・ぐふっ!」

 七瀬留美 病院へ

 「七瀬さん・・・・あなたの事は一生忘れないわ・・・。」

 ・・・・家を出ていた瑞佳は、ある結論に達していた。

 (先に行ってるだけじゃないか?)という。

 ・・・・・・

 学校に着いた瑞佳は、教室に入るなり窓側を見る。

 しかし・・・・そこに浩平の姿は無かった・・・・。

 「浩平・・・・。」

 

 ・・・・浩平は風呂にいた。

 大量の酸素を用意し水の中で寝ていた。

 その中で気付く・・・瑞佳を好きだということを・・・

 シュコー・・・・・シュコー・・・・・・

 「えいえんはあるよ。」

 「ここに・・・あるよ。」

 


 ・・・・・・

 皆、浩平の話をしなくなった。

 ・・・・いや、覚えていなかった・・。

 ただ一人瑞佳を除いては・・。

 「はやく・・・・・はやく帰ってきてよ・・・。」

 教室の騒がしい音の中、瑞佳は懐かしい音を聞いた

 ガララッ!!

 乱暴に開けられる扉・・・・瑞佳は顔を上げる。

 ・・・・・浩平だった。

 「こ・・・・・こうへい・・?」

 「よう、長森。」

 「・・・・浩平。」

 「なんで一年も起こしてくんねえんだ!!」

 「・・・・え?」

 「おかげで手の皮とかふにゃふにゃだぞ!!」

 「・・・・・どこにいたの?」

 「風呂の中。」

 「・・・・・・。」

 「まさか俺を沈めようとしているとは・・・・。」

 「し、しらないよっ!!」

 「ただいま・・」

 「・・・・・」

 「ただいま、長森。」

 「・・・・おかえり、浩平」


                         (なぜ?)    終



   〜あとがき〜

由紀子さんは風呂にはいらないのか?と言う質問がありますが・・・・・


入りません! 以上!

あと七瀬ファンの方々、すいません!

村椿でしたっ!!