炎天下の中
水の入ったペットボトルと
ナイフと銃を持って
エネミーラインへ出かける
日をよけるマントも忘れずに
続く爆弾投下で水分は消し飛んだ
建物も殆どふっとんだ
お陰で日陰がない普通のカッコでいったら熱中症でやられる
最近救援物資も医療ボランティアもあまりこなくなった
脱水で簡単に死んでしまう自分の身は自分で守らなければいけない
ここでは生きていけないまず始めにねっころがる
少しずつ水を飲みながら待つ
獲物がかかるのを待つ
何時間か経った
太陽の位置が違う
影の方向も変わった。車の音が聞こえた
ここはエネミーライン
敵国の車だ
運転手が降りてくる前に
空のペットボトルを車の下に投げる
気付かれない用に
兵士が二人降りてきた
何故こんなところに子供が…
オイ見ろ!脱水症状を起こしかけているぞ!
かかった
担がれて車に乗せられた
どうやら看護してくれる気らしい
前に仕入れた情報通り
戦争はこっちが有利
子供一人位匿える程ベッドに寝かせられた
真白いシーツの上
そこで奴らはやっと気付く
…見ろよ
コイツ敵国の歩兵じゃないか
腕にナンバーが入ってる
本当だ…これはいいモンを拾ったな
意識が回復しだい軽く拷問を掛けてみよう
作戦内容までは行かないが移動先くらいは割れるだろ
まだ歩兵が残っていたんだな
歩兵は全滅しているよ
今は冷戦状態じゃないか
しっかし今時腕にナンバーなんか掘って…
そうそう
ちょっと宗教的な処
あるんだよな
俺の
国
しかし馬鹿な奴らだ
身体チェックもなしだと
平和ボケし過ぎなんだそう
だから俺の国も負けるんだ
ここは医療室か?
八方白い壁
防犯カメラはない
見張りは一人
夜まで待つ
窓のある部屋に入れたのが大きな間違えだったな
外の光で時間がわかる夜がふけた
そろそろ動くよ
見張りの無線がなる
異常無しだ
まだ意識がはっきりしてない
交代?
ああ頼む
好機
無線に注意が向く
スイッチを切る
その瞬間ベットから飛び掛かる
忍ばせていたナイフを右手に
見張りの口を左手で塞ぐ
血が壁に向かって噴射する
首をかっ切ったから当たり前
まだ暴れてる
早く死ねよ
肩甲骨の下に一回
腹に二回
横から首をまた一回
刺した処でやっと動かなくなった
これからが本番
随分手が汚れた
シーツで手を拭こう
死体の持物をを漁ってみる
出てきたのは手帳
カギ
硬貨数枚
無線機ロクなモン入ってないな
カギは形状からしてロッカーか何かだろう
小さいし凹凸が単純だ
手帳は…なんだコレ
軍のイロハが書いてある
学校みたいな事してやがる平和ボケし過ぎなんだどの国も
マニュアル通りやって犠牲が出ないんだったら
誰も泣かない
こんなだから
下らないこの戦争もいつまでも終わらないんだ
後から一人来た
そいつも片付けた
やっぱり大したものは持ってなかった
胡散臭かったけど
手帳とやらに目を通しといよかった
無線等の私用厳禁
尚、無線は本部を中継地として
使用履歴が残るので言葉遣いには注意すること
こうなると余り失敗できない
無線を使われないようにしなければ
一回でも使われたらアウトだ別に大量殺戮に来た訳じゃない
大暴れする気なんてない
中継基地をぶっ壊しに
なんて大層なこと考えちゃいない自国の為に死ぬ気なんてない
しばらく走った
人の声がする部屋を見つけた仮眠室じゃないな
声の種類は3
単純に2ケタも人間はいないノックをする
入れ
と声が聞こえた
大体目線より10センチ強のトコロに狙いを定めて
構える
ドアの前で待つ不審に思った奴が様子を見にくる
ドアが開いた瞬間
撃つ
眉間に一発
的中だ
血と脳漿が舞う
死体が倒れてくる前に中へ入る
3人
楽勝だ30秒ほどで片付いた
つけっぱなしのパソコン
つけっぱなしの冷房
4つの死体三階にはもう人が居る部屋が無い
でも銃を使ったから誰かが来るかもしれない
防犯カメラがなくて助かった
かといって手ぶらのまま出るのはただ銃の無駄遣い
少量でも情報は戴くあーあデスクトップに名簿なんかおいとくなよ
馬鹿かこいつら
目を通しながら近くにあったFDに入れる
此処に居るのは30人ちょっと
さっき6人殺ったからあと20人強居る訳だ
なんか全員片付けられそうな数だなフロッピーが焼き終わった
もうこのパソコンには大した情報は入ってないな次に行こう
屋上で細工
ああ、あったあった
遠目からバレないように
あまり明るく無い光の赤い軍事用の電灯もさっき見つけたあと一息
仮眠室
武器庫
救護室
食料庫あとなんだか分からない部屋は3つ
一つは人が居なかったから
あと二つのの内どっちかあ
なんか騒がしくなった
バレたか
当たり前だけどはやくしねーと
全部部屋に鍵付いてねーんだよな
多分全員出入りするからだろーが
同じ様なんばっかだしめんどくせーな下か上か
勘に頼る
何人居るかわからないけど頑張るよ
死んでたまるもんか
開いたドアの中
居たのは2人
あ そうか
俺を捜しに皆散ったのか
考えながら銃をぶっ放す
倒れる人型
ノート2台
デスク1台
ショボイなーやべぇ
弾貫通して一台壊れたよ
人が来る
時間が無い鍵の掛かった机の棚
銃で鍵を壊してあける
当たりだ
FDとRomの山
全部掴んでから
弾の補充も忘れずに
部屋を出るいつもこの時は
心臓が叫び出す部屋を出た
同時に
いたぞ
と大声
キチガイのような
裏返った走る
走る
走るこの瞬間がダイスキだ
死に物狂いで追い掛けて来るテキ
本気で死にたくない
と
思える 時間ふりむき際
取って置きの手榴弾
爆風にちょっと足をとられた
突き当たりに窓
飛び降りる
2階ぐらいなら死にゃしない
追っ手は来なかった何人死んだかは知らない
タスケテ!
停まってる車
右側から
窓を叩いて呼んでみた
どうした
窓を開けてくれた
お人よしだね
銃口眉間にあててみた
固まった
オモシレェ
こうゆう時小柄で良かったと思うよ
窓から難せず入れるからね頑張って俺に気付かれない様に無線触ってたけど
屋上にあった中継機なら壊したよ
て言ったら
涙ぐんでた国境まで送って貰ったよ
ありがとう
じゃあ
おやすみなさい
政府やら軍隊やらに商売しに行く子供なんて俺ぐらいだと思う
X12−5S地点付近の基地から盗って来た品
ニマンでどう?
苦い顔してた
そろそろ金も尽きて来たか
結局1万7千まで削られちゃったよま
いっか早く帰ろう
帰って寝るんだ起きたら
水を買って
ぜいたくに甘い物も買って
皆にあげるんだそれから
それから。