「yelling」
俺たちゃ いつでも
過去のつまらない騒音に悩まされている
眠れない夜 暗闇に上映される
出鱈目な過去のモンタージュは
がなりたてるばかりで
何を言ってんのか ちっとも理解できやしねえ
生きても 死んでも 違いのねえ
こんな糞みたいな人生で
意味もわからねえまま
ついつい次の一歩を運んじまうのは
忌々しくも脳味噌にからみつく
そんな騒音が欝陶しくてだ
踏み出す一足ごとに
辿ってきた道程は書き替えられて
過去はどんどんインチキ臭くなっていきやがる
もう なにが事実だったのかもわかりやしねえ
それでも がなり声は相変わらずだ
昔は そいつが何を言っているのか
真剣に耳を傾けたこともあったんだけどな
今じゃ すっかり諦めちまった
どうせ 奴らにゃ
言いてえことなんてありゃしねえんだ
ただ がなって
とっと歩きやがれと
俺にはっぱをかけてるだけなのさ
とっとと道を急かせて
突然 道が切れた断崖で
さっさと突き落としちまおうって寸法だ
ふん 勝手に好きなだけ がなりゃあい
俺も 奴ら手にのって
せいぜい 行けるとこまで 行ってみるさ
運良く 老いぼれるまで 歩き通せりゃ
どんづまりで惚けた頭に
アスファルトも泥土も犬の糞も
八月の光に輝きだして
奴らの忌々しいがなり声まで
賛美歌に響かねえとは限らねえしな
戻る