02/2/21 UP


みねこ:さて、最初の質問です。

竜牙兵おぅわッ い、いきなりですね?

みねこ:時間がおしてる……というわけではないんですが、時は金なりタイムイズマネー、書くべきテキストが溜まっているのは事実ですから。さぁ吐けすぐ答えろ。

竜牙兵:いや、吐けって言われても……ナニを?

みねこ:というわけで、最初のお葉書を。「男性でも腐女子的思考を行うことができるんですか?」という質問なんですが?

竜牙兵:あ〜……。うん、それはまぁ、なぁ。答え「エミュレータ―としてなら、可」

みねこ:エミュレータ―? WIN上でMacOSを動かす、ソフトプログラムのエミュですか?

竜牙兵:そ。そのエミュレータ―。つまり私は野郎なので、腐女子的な欲望を持つ事は出来ないけど、「腐女子的な欲望を仮想する事はできる」。また、それを斜に構えた視線で見ることで、おもしろがる事も出来る。

みねこ:何というか……救われないっていうか、屈折してるっていうか。

竜牙兵:ヲタクっていうものは基本的に性根捻じ曲がってるか腐ってるか両方だから(笑) もとはといえば、仮○ライダーク○ガを見てて、先輩達(当然野郎)がそーゆー視点で作品を観てるのを間近で見てたら、そーゆー視点でしか作品を見れなくなったのが最初。

みねこ:……(呆笑) く、苦労してるん……ですね。

竜牙兵:まぁ、多角視点はヲタクのデフォだから。最近はそうでもないみたいだけど。

みねこ:……。気を取り直していきましょう。さて。では今回のお題はそんなマスターが腐女子回路丸出しで捏ね繰り回したバンプレストの次代をになう佳作、「サモンナイト」とその続編「サモンナイト2」です。

竜牙兵:おいッ! 嘘を吐くなッ!

みねこ:それでは、いつものやつを。

竜牙兵:頼むから一人で話を進めるなよ……。

>>>CAUTION!!<<<
この文章はネタバレ文です。出来ればゲームをやった人、クリアーした人、やる気の無い人、別にネタバレでもいいやっ!て言う人以外には勧められません。気をつけてくださいね? 



カタリストの部屋W
     「サモンナイト・サモンナイト2 : DBと構築ユニット」」




>サモンナイト1

みねこ:さて、では最初はサモナイ1の方からはじめましょう。

竜牙兵:実はもともと、サモンナイトは注目していたソフトだったんだ。ただ、他にやりたいのも多かったし、また新品を買うほどの勇気も無かったんで、「中古で安くなったら買おう」と思っていたんだけど……。これがさっぱり安くならなくてねぇ(笑)

みねこ:じゃあ、何で買う気になったんですか?

竜牙兵:詳しくは覚えてないんだけど、やっぱり電撃PSのサモナイ2特集のせいだと思う。で、せっかくやるなら1からにしようと思って、しょうがないからヨドバシで新品買ってきて始めたんだ。

みねこ:なるほど。では本編のプレイスタイルの方を聞きましょうか?

竜牙兵:PCはハヤトでパートナーはクラレット。PCの名前はデフォのままだよ。最初に行ったEDはパートナーEDね。後で気がついたんだけど、この組み合わせってばかなり人気の無い組み合わせなのな(笑)

みねこ:そうみたいですねぇ。人気のある組み合わせというと、ナツミ×キールとか、トウヤ×カシスとか、トウヤ×ソルとか。そもそもハヤトとクラレットって人気無いんじゃないんですか?

竜牙兵:何故だッ! ハヤトはともかく(をい)何故クラレットまで人気がないんだぁぁぁッ!

みねこ:それはもちろん、アヤの方に人気が吸い取られてるからじゃ?

竜牙兵:う〜。そーゆー正論吐く人嫌いです。

みねこ:あぁもう拗ねない拗ねない。それじゃあ最初は「腐女子回路」が起動するようなことは無かったんですか?

竜牙兵:まぁ、取説読んでて、男×男も組めるんだ、すごいなぁ、とは思ったんだけどね。どっちかと言うとサイジェント騎士団の三角関係のほうがおもしろかったなぁ。

みねこ:あ〜、やっぱりそういう方向に思考が行くんですね(笑)

竜牙兵:いや、行くだろやっぱり!?(笑) ま、主人公近辺でそういう発想は無かったから、あんまり斜に構えてプレイした訳ではないなぁ。だから、サモナイ1の感想は「王道な作品」だったんだ。

みねこ:なるほど。だから1ではモナティにこけるような、ある意味至極真っ当なプレイだったんですね?

竜牙兵:……なんか言葉に刺があるような気がするけど……まぁ、そうだよ。



>サモンナイト2

みねこ:では、サモナイ2のほうに話を進めましょう。2でのプレイスタイルは?

竜牙兵:こっちも1とそれほど変わらないよ。主人公はマグナで護衛獣はハサハ、最初のEDはパートナーED(アメル)だ。

みねこ:あ〜、なんというか、至極真っ当な選択ですね。おもしろくないなぁ。

竜牙兵:何を期待してるのよ?(笑) こっちも脇を固めるキャラクターに緑川光や桑島法子、鶴ひろみ、ゆかな、置鮎龍太郎、井上和彦、草尾毅と上手くて癖のある声優を当ててるのを見て、さすがバンダイ傘下のメーカーだと感心したりしたのが最初の感想。

みねこ:そっか。バンプレストといえば「スーパーロボット大戦」のメーカーですもんね。

竜牙兵:最初に感じたのは「緑川さん、演技の幅が広がったなぁ」だったからねぇ。ちょうどサモナイ2のプレイを前後して、緑川さんが出演しているキャラがかぶらない作品を多数見ていたから、余計感じたんだろうけど。

みねこ:確かにネスティのキャラクター的深みを与える一つの要因に、緑川さんの演技技巧があるのは間違いないでしょうからね。

竜牙兵:で、話を進めていくと、どうにもネスティがマグナにつきっきりなのが妙に気に成り出してくる。誓約者ルートをトリスでやったときにはそれほど気にかからなかったんだけどねぇ(笑)

みねこ:サモナイ2はトリスを前提にテキストが書かれている、と言う説もありますからね。

竜牙兵:これがさらに話を進めていくと、ネスティが弱音を吐いたりネスティが突っかかったりネスティが前線であっさり死んだりして(笑)、あれ、これはおかしい、どう見てもヒロインを食ってるぞ、と。

みねこ:ははぁ。

竜牙兵:で、はたと気がついたんだ。このマグナ・ネスティ・アメルの組み合わせってク○ガだぞ、と(笑)

みねこ:は?

竜牙兵ラブラブカップルのマグネスに横恋慕するアメル、つー構図。

みねこ:……その構図を念頭において、アメルEDに行ったんですか?

竜牙兵:いや、まぁ視点の一つというか。でも、これを頭に置いとくと、ラストバトル後のシーンに深み……というか隠喩というか、まぁ邪念?(笑)が出てきておもしろい。

みねこ:どんなシーンでしたっけ?

竜牙兵:崩壊しながら最後っ屁をするメルギトス。その呪いを防ぐために自らを省みず立ち向かうアメル。マグナはアメルを止めようとするが、ネスティが彼を抑える、というシーン。

みねこ:それが?

竜牙兵マグナを男にとられてやけっぱちになったアメル。とりあえず止めようとする(優柔不断なギャルゲー主人公の)マグナ。これ幸いと彼を引き止めるネスティ。

みねこ:あ〜、そういう思考しかできないんですか!?(笑)

竜牙兵:失礼なこと言うなぁ。言っとくけどごくごく普通にシナリオ消化もしてるんだよ。むしろそっちがメインだけど。

みねこ:今更説得力が欠けますって(笑)

竜牙兵:う……まぁ、否定はしないよ。あと、EDシーンだと、どうやらハサハがマグネスと一緒に暮らしてるみたいだから、ネスティの「チッ!」とか言う声が聞こえてきそう、ぐらいに思ったりね。

みねこ:(この人、こっち的にもダメだったんだ……)



>サモナイ萌え話

みねこ:そう言えば、上ではあんなネタばかり言ってましたが、ごくごく普通な、デフォの「萌え」はどうだったんですか? 今回は「先輩」も「眼鏡」も「メイド」も居ますよ?

竜牙兵:先輩眼鏡って……そっか、ミモザさんはまさにそれだったね。……あ。

みねこ:あ?

竜牙兵先輩眼鏡って、ネスはまさにそれじゃないかッ!

みねこ:ていっ!

竜牙兵:へ? って……ぐわぁぁぁぁっ!


ドンガラガッシャン


みねこ:は〜い、そのネタから離れましょうね〜。

竜牙兵:あ〜、う〜。

みねこ:で、どのキャラがお気に入り、あるいは「萌えキャラ」なんですか?

竜牙兵:笑顔で脅迫すんなよ……。そうだねぇ、あえて言うならモナティ、ミニス、ハサハあたりかなぁ。特にこれといった「萌えキャラ」がサモナイには無いから。

みねこ:なるほど。つまりロリ属性が再燃、と言うことですね?

竜牙兵:さ、再燃って何時燃やしたよ、何時!?

みねこ:え? だって以前、「ヲタクは大なり小なりロリコン持ちだ」って。

竜牙兵:いや、それは否定しないけど……それ言ったら、キャラデザの飯塚さんの絵ってロリ系の絵だから、大概そうなっちゃうよ?

みねこ:それにしたって、あえて選んだキャラがみんなロリ系だというのはどうも。

竜牙兵:(素直に「クラレットに萌えだッ!」って言っときゃ良かったのか)う〜ん、きっと私も大人になったのだよ、妹キャラの良さが分かったと言うことで。

みねこ:つまり、より深みに達した、と言うことですね?

竜牙兵:だから言ったろ? 多角視点はヲタクのデフォだと(笑)



>サモナイテーマ話

竜牙兵:それじゃあここらで話を少しまともな方向に戻そう。本来的なサモンナイトのテーマについてって事で。

みねこ:サモナイのテーマ、ですか?

竜牙兵:製作スタッフのインタビューによると、サモナイで表現したかったテーマは「帰る所」なんだそうだ。1は最初からフラットとその仲間たちという「帰る所」を最初に設定しておき、冒険が、あるいは1エピソードが終わったらそこに帰ることでその意義を確認している。夜会話も「帰る所」で行う事でそれを強調する意味を持っているし、作品自体が小品だから、明確にそのコンセプトを打ち出してると思う。

みねこ:なるほど。では2の方はどう分析するんですか?

竜牙兵:こっちも製作スタッフのインタビューから引用なんだけど、2では「帰る所」を作る、あるいはその過程を描いた物語なんだそうだ。1では最初から「帰る所」が設定されているけど、2はまず主人公が放逐される所から始まる。また次々と入ってくる仲間も母集団として機能するような大所帯の面子はいないし、物語途中で当初の拠点(ギブソン・ミモザ邸)を失ってしまう。

みねこ:ふんふん。

竜牙兵:またメインキャラの3人が全員孤児、あるいは近親者がいないと設定されているのも「帰る所」を持たない事を強調している。そんな状況の中で、「帰る所」が生まれるのを描いたのがサモンナイト2という物語だと言えるんじゃないかな。

みねこ:なるほど、上手くまとめましたね?

竜牙兵:なんか不穏当な発言だなぁ。そんなに変な事を言って欲しかったのか?

みねこ:それこそ深読みのしすぎですよ。他に特記することは?

竜牙兵:そうだねぇ。……ここ数年のゲームとしては、非常に純粋な「ライトファンタジー」の世界観を描いた作品だ、と言うのが感想かな?

みねこ:ライトファンタジー?

竜牙兵:90年代初頭から中期にかけて流行った「ファンタジー風味」の作品群の事さ。角川スニーカーや富士見ファンタジアが得意とした……「スレイヤーズ」みたいな世界観だと思いねい。

みねこ:それが?

竜牙兵:いや、私って根がそっちの人間だから(笑) 特にサモナイ1では「世界を殺伐とさせない」ために、あえてリィンバウム野負の側面を如実に描かなかったとあるし。リィンバウムは世界観の情報が最小限度しかないから(それでもきっちり「リィンバウムらしい」世界観を感じられるのはたいしたものだが)、TRPGの世界観にぴったりだよ(笑)



>サモナイとユーザー視点の話

竜牙兵:で、こっからは少し論考文を。テーマは「多角的視野と内臓DB」って事で。

みねこ:最近DB論がお気に入りなんですね? なんだかの一つ覚えみたいです。

竜牙兵:だってこの論法って分かりやすいんだもの(笑) 世界の認識法としては実存論や現象学を基礎とする私に受け入れやすいし。つー訳で、話を進めるよ?

みねこ:はぁ、ちゃっちゃとやってください。

竜牙兵:うん。テーマ話でしたように、「本来的には」サモナイは別に男性向け萌えを目指したわけではないし、女性向け萌え(腐女子萌え含む)を目指した訳でもない。わりとごくごく真っ当な作品だと思う。

みねこ:なんか、今更そんな風に言われると、ものすごく違和感があるんですけど……。

竜牙兵:(無視)ところが、サモンナイトは上記のテキストで見てきたように、男性である私が男性的萌えでは無く、仮想腐女子萌えをさせてしまうような作品となっている(ただし、男性向け萌えが発生する事を否定する訳ではないが)。だが、これはサモンナイトのテーマ性から見た場合、「幻想水滸伝2」などのように構造的に「腐女子萌え」があるとは思えない。

みねこ:はい、一つ質問です。

竜牙兵:どぞ。

みねこ:「幻想水滸伝2」は腐女子萌えを前提としている作品と考えているんですか?

竜牙兵:作品自体がそうなのかを判断するのは難しいけれど、マーケティングの観点からそうだと言う事ができると思うよ。……続けるよ?

みねこ:はい。

竜牙兵:だとした場合、サモンナイトには「構造的な」腐女子要素があるのではなく、腐女子回路を駆動させるような「情報片」が内蔵されていると考えるべきだと思う。幻水2がサーキット(回路)的な作品だとすれば、サモナイはDB的な作品だと言えるだろう。

みねこ:そうすると、サモナイには「腐女子的な」情報や「男性向け的な」情報が蓄積されていると言う事ですか?

竜牙兵:そうだね。でもこれら情報は「蓄積」されているだけで、表には出てこない情報なんだ。そのため、これらを検索し、再構築するためのツールが必要となる。それがヲタクの「多角的視野」ではないか、と言うのが私の考え。作品世界を自身の中で作り上げ、解釈するのが「多角的視野」の能力だからね。

みねこ:つまり、サモナイは作品としての罪は無く、それを腐女子向けに見たり、男性向け萌えを発生させてもけもけするのはユーザー(視野の保有者)のせいである、と言うことですね?

竜牙兵:そういうこと。ついでに言うと、「世界を解釈する」この「多角的視野」を同時に励起させるのが「真・ヲタク」ではないかと思うんだが……。

みねこ:それってただの倒錯者ですよ。

竜牙兵:うっせい。



>結

竜牙兵:以上見てきたとおり、サモナイは珍しく、パンピーにも逸般人にも進められる良作、と言うのが私の意見だ。作品自体に重苦しいテーマがない、エンターテイメントに徹しているのもそれに拍車をかけているかな。

みねこ:逸般人……ねぇ。じゃあ最後に質問を一つ。

竜牙兵:おう、どんとこい。

みねこ:結局、どのキャラにはまったんですか?

竜牙兵:へ? いや、だからはまったキャラなんかいないって……。

みねこ:うそですね。聞きましたよ。「一粒に二度美味しいハサハはいいなぁ」って。

竜牙兵:な……一体どこからそんな話をッ!

みねこ:ほほう、そんなに慌てる所をみると、脈あり、いや、「ロリ属性再燃」という話もあながち嘘じゃなさそうですねぇ(ニヤリ

竜牙兵:いや、だから、その、これは……うきぃぃぃぃぃぃっ!

……Fade out……
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