- 355 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:04/03/10 11:07 ID:nOMgO+et
- 「お兄ちゃん、朝だよ!」
不快、いや深い眠りから俺は目覚める。
「御飯冷めるから早く来てねー」
トタトタとかけ足で妹はその場を走って行く。
何も変わらない日常。世間が描いてる妄想の様な生活。
でも俺は、その幸せな生活がいつか淡い雪の様に溶けて
しまうのではないかといつも思う。妹が成長して大人になり
俺の知らない女性へと成熟していく事が恐かったのだ。
「朝から何考えてるんだ俺は・・・」
難しい事は心の隅の引き出しに閉まって、俺は洗面所に向かい
身支度をして居間に向かった。
「守君おはよう」
「うぃーす」
・・・ん?激しい違和感を感じて、俺は挨拶をした人物を凝視する。
「ごんぞーさん、うちで朝御飯食うのやめてもらえませんか・・・」
このおじさん(ごんぞーさん)は隣のアパートに住んでる40代の
サラリーマンのおっさんだ。先月嫁に逃げられたとかなんとか
言って最近俺の家で飯を食ってる。
「そんな事言わないでよ守くぅ〜ん」
「俺はお前を絶対に認めない!決して認めないからな!」
「お兄ちゃんうるさいよ」
俺は納得がいかなかったが、しぶしぶと食卓の席に座る。
「それでは仲良く3人で食べましょーね♪」
演技の入った妹の声で、食卓に座った3人の妖しげな食事
が、今始まろうとしていた!
- 356 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:04/03/10 11:08 ID:nOMgO+et
- 今日は何かが起きるそんな予感があった。
なーんて面白い事を空想していたら・・・ん?なにぃ!!
「てめぇーごんぞー!」
「守君どうしたんだい? そんなに必死な顔で」
「お兄ちゃんうるさいよぉ」
落ち着け俺。(1秒経過) あー無理ぽ。
「なんでてめぇの足とスリッパの間に鏡が挟まってんだよ!!」
「ご 誤解だよ、まもるくぅ〜ん」
「なにが誤解なんだよ!!それで妹のパ パ・・・」
「私のパンツ?」
「そーだよ!それ見ようとしてたんだろ!てめーは中学生かよ!!」
落ち着けって俺。もしかして、たまたまかもしれないし・・・
んなことあるかー!!つーか俺だって最近見てねーのによ!!
「とにかくてめぇの鏡は俺が没収するからな!」
「くっ、ベタだがシンプルかつ最短最速な作戦のはずがぁ・・・」
やっぱりこいつは変態だ、しかもロリコンだ。前からこいつの妹を見る
目が尋常じゃなかったのは気づいていた。ついに戦闘開始って所か。
ああ妹よ!お兄ちゃんはお前を必ず守ってみせるぞ!
「とか言いながらお兄ちゃん自分のスリッパに鏡挟むのやめてよ!」
「ち・・・ち ちげーよ!俺はお前を思ってだな!あんな中年男にパ パ・・・」
「妹のパンツですか?」
「そーだよ!それ見ようとしてたんだよ!ってごんぞー!てめーが
突っ込むな!」
「お兄ちゃんの変態!シスコン!」
「だからちげーっての!」
あかん・・・痴漢あかん!つーか男性車両って何だよ!お前ら男が全員
変態だとでも思ってんのか?いや・・・今はそんな事よりこの場が大切だ。
「そもそもおまえがそんな短いスカート着てるのがいけねーんだよ!」
あー何言ってるんだ俺。くぅ〜その方がいいのに〜
- 357 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:04/03/10 11:08 ID:nOMgO+et
- 「えー短い方が可愛いじゃん!」
その通りですよお姉さん。
「そーですよね〜」
「てめぇが言うなやコラァ!」
くそっ!何で俺がドッジボールで最初に狙われるような
仲間外れになってるんだ?俺はお前を愛してるからこそ
こんな必死になってカバーリングしてるっつーのに。
「美奈ちゃん今度映画でも行きませんか?あっ遊園地の方が
いいかな?」
美奈ちゃんと映画ねー・・・40代の中年サラリーマンについて
行く奴がいるかよ。プッ ん?美奈って俺の妹じゃねーかYO!
いつも名前で呼ばないから危うくスルーする所だったぜ・・・
「どーしようかなぁ〜♪」
ちげーだろ!そこは「あんたみたいなフニャちん○の男なんか
と行きたくもない!」とかなんとか言うべきだろ!
「お金ならたくさんあるし、別に下心とかもないから
いっしょに行きましょ〜よ」
「氏ね!死ね!お前は死ね!てめーみたいなのがいるから
世の中おかしくなるんだよ!家帰ってマスでもかいてろや!!」
落ち着けって俺。さすがに言いすぎだろ。(0.1秒経過)
あひゃひゃひゃ俺の妹に手ぇ出すなんて宇宙にコロニーができる
くらい早すぎなんだよ!!!
「お兄ちゃん!!」
「はい、なんでしょう可愛い妹よ」
「今のはイケナイと思います!」
「ごめんなさい・・・」
やっぱ俺の妹可愛いよ。怒ってる所がまたすげぇーイイ!
あーちんピクぎみかも。・・・いかんいかん。これでは俺が
変態になってしまう。あーやっぱ変態でもいいや。
が・・・まさかごんぞーが帰ったその後にこんな展開が待っているとは!
- 358 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:04/03/10 11:10 ID:nOMgO+et
- 「待っているとは?何お兄ちゃん?」
「よぉーく考えよぉーお金は大事だよぉー」
「お兄ちゃん頭大丈夫?たまにおかしくなるよね」
「大丈夫だよ。ごめんな、こんなお兄ちゃんで」
ハッスルしすぎだったな俺。自分で制御できるようにしないと
社会で差別されちまうかもしれない・・・がんばれ俺!
「でも・・・そんなお兄ちゃんが私は好きだよ♪」
やばいやばいやばいやばいやばい
逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだぁ!
「そ・・・そんな事言っても俺はうれしくないけどな」
ハァハァ最高っす。俺はお前の為に生きている!
「ふ〜んだ別にいいもんね!」
いかん。このままだと萌えつきそうふぁあphjdshs
あーもう!いつも通りの俺にスイッチ切り替えするか・・・
「所で最近学校はどうだ?」
やべー俺ってば普通すぎるだろ!小学生の小説並のセリフ言っちまった・・・
「人のプライベートに口出ししないでよ!」
え・・・?なんだこの展開?なんか無理矢理じゃないか?
「お兄ちゃんは私の事全然分かってない!全然分かってないよ!」
「いや・・・お兄ちゃんはお前の事をイラクの人よりもだな・・・」
「そんなお兄ちゃん私は嫌い!嫌い!大っ嫌い!」
「いや俺はお前の為なら人間の盾にでもなれるぞ・・・」
なんで?どうしてよ?何がイケナイのよ?
やっぱり昨日ビデオ屋で借りてきた『お兄ちゃんと逃避行in竹島』
がまずかったのか?それとも、昨日本屋で買ってきた
『妹を彼女にする方法100%』がバレちまったのか・・・
「だってお兄ちゃん・・・」
ゴクッ・・・ 自分の唾を飲み込む音、感触が俺の感覚が
研ぎ澄まされていくのを教えてくれる。だってお兄ちゃん・・
・
なんだ?いったいなんなんだ?
まさかその言葉の続きにこんな奇想天外な結末が待っていようとは!