- 688 名前:ナントナク 1/3[sage] 投稿日:04/04/01 04:28 ID:J5eGdrxh
目覚ましが鳴る前に目を覚ます。
頭がガンガン…というよりギュウギュウに締め付けられる感じだ。
昨日はゼミの奴らとハメを外しすぎたらしい。
「やっぱバーボンのイッキはきつかったか…」
誰もいない自分の部屋で一人つぶやく。
窓の外からはチュン、チュンと小鳥の鳴き声。
カーテンの隙間から差し込む眩しい日差し。
自分の体調と反比例するが如く気持ちのいい朝だ…
うん、ここまでのシチュエーションは凄く渋い感じでカッコイイ。
自分のダンディーレベルが上がったことを確信しつつ、威勢よくベッドから出る。
ダンッ!
威勢よくベッドから出た…いや、落ちたのは部屋にいるはずのない妹だった…
- 689 名前:ナントナク 2/3[sage] 投稿日:04/04/01 04:30 ID:J5eGdrxh
チッチッチッ…
妹がベッドから落下して早30秒。
俺、妹共々いまだ微動だにしていない。
それとも、落ちた時に体に巻きついたシーツで身動きが取れないのか?
そう思いちょっと近づいてみると、妹はいまだスースーと可愛く寝息を立てていやがります。
この図太い神経をした妹は俺と年が1○才近く離れているせいか、凄く可愛く感じる。
実際、容姿も某シャンプーのCMの子とタメはれるくらいと思っている。
うわっ、何か妹に可愛いとかスゲー恥ずかしいこと考えてるよ、俺。
さて、では本日の起こし方は…
『優しくキスをして目覚めさせる』
or
『手作りの愛情ハリセンで叩き起こす』
か、さぁDOTCH!?
チャラチャラチャー♪
パネラー達が一斉に…あっ、一人遅出ししやがった。
全員のパネルがあがり結果を確認すると…
4−3でキスの勝利〜。
喜ぶ白髪の初老。ガックシする釜飯の男。
「はい、撤収〜」
白髪がニタァと笑いながらそう言うと、釜飯は唇を尖らせながらハリセンを片付け…
って、毎回代わり栄えしない対決番組で現実逃避してる場合じゃなくて!
どう考えても実の兄妹でキスは駄目でしょうに!
- 690 名前:ナントナク 3/3[sage] 投稿日:04/04/01 04:33 ID:J5eGdrxh
「うーん…」
目を覚ますと目の前には一人頭を抱えながら笑顔(?)で云々唸る変質者もとい、お兄ちゃんがいた。
また妄想世界に旅立っているみたい。
うん、でも見てるだけで結構面白い。
昔あったフラワーロックみたいに頭を左右に振りながら、ダーとかガーとか言ってる。
さすがにいつまでもほうっておくわけにもいかないので、お兄ちゃんを現実世界に引き戻すために、私は必殺の呪文を唱える。
「お兄ちゃんの好きな江○マキコが脱税だって!」
「脱税じゃねぇ!アレは国民年金、しかも手違いだ!」
…単純。
お兄ちゃんはあっという間に現実に戻ってきてくれた。
うん、成功成功♪
「お兄ちゃん、おはよー」
「あっ、うん。おはよ。」
朝どこの家庭でも行われているであろう挨拶を交わす。
「って、おはよーじゃなくて!」
「何でお前が俺の部屋で寝ているわけ?」
お兄ちゃんはすっかり昨日の出来事を忘れてるみたい。
うーん、酔っていたとはいえ、ちょっとショック…。
でも、言葉で説明するのは私でもちょっと…
うん、そうだ!
折角だし思い出して貰うついでに、お兄ちゃんの驚く顔も拝見しちゃおう。
私は(恐らくベッドから落とされた時に)体に巻きついたシーツを取った。