713 名前:名無しさん@初回限定[sage萌えなんて書けないよ、春] 投稿日:04/04/01 23:52 ID:IFDcQ6KS
朝起きたら妹に、



新しい制服をお披露目された。

くるんっ。
「どうっ?似合うかな?」
そう、くるっとまわっておにゅーの服を見てもらう、う○☆や○らとか80年代後半のアニメで
アニメーターがスケジュールも省みず、枚数いっぱい使って動かしてたアレですよ!

肩のところで切り揃えたちょっと栗色がかった柔らかな髪の毛が体の回転に一瞬遅れてふわっと回るところや
最近ではちょっと珍しい濃紺のスタンダードなセーラーの制服が揚力を得てふうわりとあがり可愛いおへそが見えちゃったり
幾重に入ったプリーツが遠心力を得てふうわりと広がり日焼けの跡一つ無い最近女らしい曲線を描き始めた輝くような太腿とその上の魅惑的なブルーのぱんつ(!)がちらり
それらのコンボに僕の反応を窺う様に期待するかのようにはにかむそんな上目遣いの笑顔がこちらを射抜いた日にゃああーたふをおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

といった心象風景ははおくびにも出さず
テーブルの上に用意してあったカップチーノを一口飲む。
「別に、学校で見慣れてるし」
「あー酷いなぁ。せっかく梨佳の最初の制服姿、見せてあげたのにー」
この四月から、僕と同じ学園に通う事になった、梨佳は二つ年下の妹だ。
ちょっと口を尖らせて、こちらを睨んっでるが、新しい制服に袖を通した嬉しさに目元は下がっている。

714 名前:名無しさん@初回限定[sage萌えなんて書けないよ、春] 投稿日:04/04/01 23:55 ID:IFDcQ6KS
あぁ、その子供っぽい仕草もたまらないよもしも俺に絵を描く才能があったらその表情必ず絵にしてみせるのにそう150号ぐらいにね
♪だけどぼくにはイーゼルが無い君に見せられる腕も無い心はいつでも空回りふふふ〜んふふ〜んふ〜ふふふ〜ん歌詞知らないんなら
替え歌にしなきゃ良いのに――あ、梨佳がなにかしゃべってるので現実に帰らなければならない時間ですね
「今日のコーヒーはどう?昨日よりちょっと濃いめにしてみたんだけど」
「……まぁまぁかな」
まじうまいよおまえはコーヒー入れる天才だよお前の入れてくれたカップチーノを飲むと心はフィレンチェの朝のバールに飛ぶよ
お前の入れてくれたラッテ・マッキアートを飲むと心はミラノの昼下がりのバールに飛ぶよイタリアばかり出てくるのは何故なんだろうね
きっと梨佳がイタリア料理が好きでよく作ったりするので影響受けて自分もイタリア好きに――あ、梨佳がなにかしゃべってるので現実に帰らなければならない時間ですね
「もう、自分では何にも出来ないのに、口だけは達者なんだから―」
「ゴメンゴメン、梨佳の入れてくれるカップチーのは最高だよ」
「ふふ、よろしい」
あぁ腰に手を当ててふんぞり返る梨佳なんて愛らしいんだそんなにふんぞり返るとちょっと小ぶりだけど形のいい胸が強調されて制服を押し上げてるよ
そんなポーズ俺を誘ってるのかなんてハシタナイすぐやめなさいっていやいややっぱりやめないでだけど人前でやっちゃ駄目僕の前だけにするんだよ
への字になってる口元だけどりっぷを付けなくても桜色に輝く唇はやっぱり若さかないやいやこれはやっぱり僕の可愛い梨佳だから特別に神様が(略


715 名前:名無しさん@初回限定[sage萌えなんて書けないよ、春] 投稿日:04/04/01 23:56 ID:IFDcQ6KS
……そう、僕は梨佳を愛してる。
肉親としてではない、一人の女性として誰よりも大切に思っている。
だから、妹を紹介してくれというクラスメート達の催促も
自分に対する異性の告白も、全て断ってきた。
強引な手段で妹に近づいてくる輩は、堀部師範直伝の骨法で血の海に沈めてきた。
(ブックオフで買った漫画だが、結構使えた)

だが梨佳は正真正銘、血のつながりのある妹だ。
ギャルゲのように、実は義理の妹!なんて夢は今まで37回見ている。
そのたびに狂喜して跳ね起き、告白に向かおうとして慌てて机の引出しにしまわれた
戸籍謄本を確認し、がっくりと肩を落とす……そんな目覚めを37回もしている。


僕が梨佳のことを「女性」として意識したのはいつからだろう?
本当に小さな頃は、何処に遊びに行くにもついてくるこの小さな妹に、
苛立ちしか擁いていなかった。
そう、ちっちゃな妹を邪険にする、そんな何処にでもある関係だった。
今な気持ちに変わった、それがどうしても僕には思い出せないでいる……