831 名前:1/4[sage] 投稿日:04/04/05 01:09 ID:5fjq5JMH
朝起きたら・・・


2月14日の朝の目覚めは、いつもの休日の朝と変わらない目覚めであった。
土曜日ということもあっていつまでも寝ていたい気持ちもあった。
だが、その、なんだ。生理現象を我慢するのはよくない。
トイレ。
頭に浮かんだ三文字を実行すべく、僕はずるりと布団から抜け出した。

ベッドから降りて、部屋の入り口のドアの鍵をあける。
自分の部屋の鍵は重要だ。
鍵とヘッドホン。
これは僕の幸せなエロゲライフを満喫するための必需品だ。
いつ飛び込んでくるかもしれぬ家族から身を守るため。
そしてまだ男の事情なんてわかりもしない(だろう)妹から身を守るため。
パンツを下げ、左手でマウス、右手でマイマウスを操作する姿を見られては一生のトラウマになる。
いやトラウマになるのは妹の方か。
この鍵はそんな僕の心の最終防衛ラインなのだ。

832 名前:2/4[sage] 投稿日:04/04/05 01:11 ID:5fjq5JMH
そう、僕には妹がいる。
まだ中学にあがってもうすぐ1年。わが妹ながら、かわいいと思う。
でも、そろそろ恋の噂話の一つも聞こえてきてもよさそうなものだが、そのような素振りはまったく見せない。
それは兄としてちょっと心配であり・・・・、ちょっと安心なことでもある。
いやまて、そういえば昨日の夜、こんなこと聞かれたな。
「お兄ちゃんは、好きな人に告白とか、プレゼントとかできる?」
「そこはフラグを・・・・・」
「フラグ?」
フラグなんて説明してどうする。
「好きな人が出来たら勇気を出して告白するさ。」
「ホント?」
「ああ。そりゃ勇気がいることだけど・・・・、何もしなければ、何も起きないエンドになるだけだし。」
ふふふ。ある時は保健室で、ある時は薬局の中で。
ありとあらゆるハッピーエンド(Hシーンあり)へのフラグが僕の頭には入っている。
もちろん告白シーンも僕の中では何度もシミュレーション済みだ。ただしリアルでは実行してないが・・・。
「そうだよねぇ。黙ってたら、相手に気持ちなんて伝わらないよね。」
「ああ、かってに自分を好きになってくれるような、そんな便利な人なんていないよ。」
すみません。最近はそういうシチュエーションばっか選んでます。
「だから、僕は告白するよ。」
嘘。
「すごいね。私もお兄ちゃんみたいになれるかなぁ?」
僕みたいにはならない方がいいぞ。
「まぁ、がんばれ。応援してやるぞ。」
「うん。ありがとう♪」
そっか、今日はバレンタインデーだっけ。だからだな。とうとう妹もそういうお年頃なのかぁ・・・。
僕は妹の今日一日が無事に終わってくれればと思った。

833 名前:3/4[sage] 投稿日:04/04/05 01:15 ID:5fjq5JMH
話がそれた。今はトイレに行きたいのだ。さっきより尿意が高まっている。さっさとすませようと僕は部屋の入り口のドアを開けた。
ガチャ
ガチャ
ドアを開けると同時に廊下をはさんで反対側のドアも開いた。反対側の部屋はそう、その妹の部屋である。
「あ、兄ちゃん・・・おはよう。」
「おう、おはよう。」
朝から黄色と青のパジャマがご挨拶。なんと微笑ましい光景なんでしょう。
だが僕と妹がお互い顔を見合わせたところで、お互いが気付く。

オマエもトイレか!!

かくして二人のスティールボールランレースは始まる。目的はトイレの占拠。ルールは早いもの勝ちだ。
コースを説明しよう。僕と妹の部屋は2階にあり、ゴールであるトイレは1階にしかない。
二人の部屋から階段までは廊下でつながっており、途中にあるT字路を曲がるとすぐに1階へ続く階段があるショートコースだ。

だっ!
妹が先に動いた。
「まじ?お兄ちゃんもトイレ!?」
「すぐ終わる!先にいいだろ!」
「だめっ。早いもの勝ち!」
先に動いた妹だが、僕は容赦なく追い掛ける。
第1関門のT字路で妹の腕をぐっと掴むと、妹をひっぱりよせながらカーブを曲がる。
そして階段には僕が先に飛び込んだ。
ドタタタタ。
階段で追い抜かれることはない。勝った!と思った瞬間。
うげっ
ぐいっと後ろにひっぱられる。妹が僕の青いパジャマをつかんだのだ!
「おいおい!」
さすがに階段でのラフプレーは危険だと言おうと振り向くと、妹はいきおいとまらず僕の胸に飛び込んでくるではないか。
「あぶっ!?あああああ!」
バランスを崩した僕はそのまま階段を妹ごと転げ落ちた。

834 名前:4/4[sage] 投稿日:04/04/05 01:17 ID:5fjq5JMH
あいたたた。
そんなに長くない階段なのにずいぶん転げ落ちた気がする。
目を開けるとそこには俺の姿が。あれ、こんなとこに鏡なんてあったか。
えっと妹の姿はどこだ。見当たらない。階段の途中につかえたか。まったく無茶しやがって。
はやくトイレに行きたいとこなのに・・・・。
ここで股間に手をやったところで僕は初めて気が付いた!
はぁ?ない!僕のナニのアレがない!ないないない!
まて!僕のナニは着脱式のロケットチ○ポだったのか!?
それとも俺の過酷なシゴキに耐えかねて一人旅に出たのか?
いや違う!
うろたえた僕が立ち上がってさらに理解した!
僕の手、僕のパジャマは間違いなく妹のものだ!そうだ妹にナニはなかったはずだ!!いや、ないだろ!
さっき見た僕の姿は鏡ではなく、本物の僕の体!
ということは・・・・
「ううん・・・・・、お兄ちゃん大丈・・・・・、あれ?私がいる・・・・・。えっ、えっ!」
「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
僕の身体である人は僕を探して「お兄ちゃん」と言った。
つまり、目の前にいる僕は妹だ。
僕が妹で、妹が僕で。
僕は、朝起きると・・・・、妹になっていた・・・・・・。

846 名前:1/2[sage] 投稿日:04/04/05 23:56 ID:5fjq5JMH
>>831から>>834の続きです。

階段から転げ落ちたら妹と人格が入れ替わるなんて・・・・
確かに王道です。ベタです。
そんなお話、ガキの頃にTVでやってた映画で見たよ。
だからって、今、僕と妹との間でそんなことが起きるなんて!!
「落ち着け。まずは落ち着け。いいから質問に答えるんだ。自分の名前は?生年月日は?家族の名前は?」
「う・・・うん、えっと。」
お互い名前を確認しあう。うう、やっぱり目の前の僕の身体ははっきりと妹の名前を答えた。その他の質問も全問正解です。うう、妹よこんな姿になっちまって・・・。
しかし、それはボクにとっても同じだ。今ボクは妹の身体になっている。身体・・・・。これが妹の身体、妹の身体、妹の身体・・・。
気付けば自然にボクの右手は左の胸に、左手は股間へとのびる。こ・・・ここはどうなっているんだ・・・。
「お兄ちゃん。」
「ハッ、いや、ゴ・・・ゴメン!?」
「お兄ちゃん、どうやって我慢したらいいの!?」
「!?」
なんですと!妹よ!僕の身体になった途端に男の欲情に目覚めたのか!!やめろ、ボクたちは兄妹だ!う・・受けはいやだ!!


847 名前:2/2[sage] 投稿日:04/04/05 23:58 ID:5fjq5JMH
いきなり僕の身体の妹に「我慢できない」なんて言われたボク。
ああ、ここでボクは妹の代わりに女になってしまうのか・・・・・。
「トイレ・・・、我慢の仕方がわかんないの。」
トイレ?ああ。あ〜あ〜あ〜あ〜あ〜。そういうことか。
我慢できないってのは小の方のことだな。ボクはトイレに行こうとしてたんだから。
「そんなの、きゅっと力を入れて締めるんだ。」
わかんないって。
妹は今初めて男の身体になったんだ。男には男の尿道括約筋の使い方があるのだ。(医学的根拠無し)
「あ、もうダメ・・・・・・・・。」
あ〜、ボクの身体で情けないこと言うな。
「こら!ボクの身体でもらすな!つかんで止めろ!」
「そ、そんなことできるわけないじゃん!」
「ええい!じれったい!」
ボクは僕の身体の妹のパジャマのズボンに手をかけ、僕のナニを露出させた。
いつもの見慣れた・・・、いや視点が違うとボクのじゃないみたいだな。これがフェラチオ視点・・・。
アホ、今はそんなことん言ってる場合ではない。ボクは妹のものだったかわいい右手で、ナニをつかみなれた角度から一気につかんだ。
「あん・・・。」
廊下で妹にナニをつかまれている兄の図。あまりに駄目な光景だ。親に見つかったら何と申したらいいものか。
いかん、はやくトイレに入ろう。
ちょうどこの妹の身体も尿意がどんどん高まっている。ボクはいったいどこをつかんで我慢しろというんだ。
「ほら、トイレに入るぞ。」
「お兄ちゃんと!?」
「ボクがつかんでるんだから仕方ないだろ。」
とにかく、ボクはトイレの中に妹をひきずりこんだ。
バタン

859 名前:830:1/2[sage] 投稿日:04/04/07 02:02 ID:m3vH54uJ
>>847の続きになります。

「うっ・・・・、あっ・・・・、」
ナニの根元をつかんだ指に強力な圧力がかかってきたのがわかる。
いわば蛇口を全開にしたゴムホースの口を押さえるようなものだ。
もたもたしてればいつかエクスプロージョン、手遅れになる。
我が家のトイレは洋式である。
「ほら、前に立って。」
「え、座らせてくれないの!」
「そんな余裕はない!」
だいたい男は立ったままできるのが最大のアドバンテージなんだぞ。
すでに膝がガクガクな妹を便座の前に立たたせる。
おい・・・・、ナニまで立ってますがな。
「どうしよう・・・・、自然に硬くなっちゃった。」
ボクが僕の身体で妹に握られたならどんなに・・・・・。
はっ、いかんいかん。
ちくしょう、十代の角度は親指であるとはいうが見事に天を向きやがって。
ここで手を離したら明日に向かって放出じゃないか。
サオが硬くなることで手で締め付けるのも限界らしい。
ええいままよ!ボクは左手でナニをつかんで無理矢理下に向けさせた。
「やん、折れちゃう!」
大丈夫、骨は入ってない。ボクが右手を緩めたとたん、はじけるようにはじまった。
こうして妹は人生初の立ちションをすることができた。

860 名前:830:2/2[sage] 投稿日:04/04/07 02:03 ID:m3vH54uJ
「あ・・・・、見ないで・・・・。」
見たくねーよ!
エロゲの中ならその手のものを楽しむこともあるが、こと三次元のものはいくらなんでもかんべんだ。ボクはリアルでそっちの趣味はない。
半分泣きそうな僕の体の妹はとりあえず用を足すことができた。
あー、こら、ナニの先はペーパーで拭かなくていい!ふれ!ふるんだよ!
で・・・、次はボクの番だ。
ボクがパジャマのズボンと下着に手をかける。
おしりをちょっと後ろに突き出して脱ぐとセクシーな感じだ。
「だ・・・だめ〜〜〜〜〜。」
僕の身体の妹が両手でボクの視界をふさぐ。
「こら、なにを。」
「お兄ちゃん、いま、見ようとしたでしょ!」
「そんなこと言っても服をおろさなきゃできないだろ。」
「じゃあ、目かくししてるからそのままして。」
「わかったからはやくさせろ!」
ボクは目隠しをされたまま、うう、手をあらってないよな、便座に座り緊張をといた。
ふぅ。
なんだかよくわからない場所から出てるのを感じつつ、これからどうしようか考えた。
考えてどうにかなればいいのだが。

869 名前:830:1/3[sage] 投稿日:04/04/08 01:20 ID:CFPlUond
>>860の続きです。

トイレでのドタバタ劇の後、
ボクらは朝食をとることもなくお互いの本来の部屋に戻った。
妹の姿のボクが僕の部屋に入るのは不自然だと妹に言ったが、
自分の部屋の方が落ち着くからと断られた。
まぁ、その方が落ち着くだろうし、他人に部屋に入られたくないのもあるだろう。
妹の部屋にもボクの部屋と同様に鍵がついてるため、
普段からなかなか中には入れてくれない。
ボクは自分のベッドに寝転んで考えた。
かわいそうなのは妹だ。
いきなり僕の身体になってしまった妹。
いきなりふたなりに・・・なったわけではないがアレがある身体になった妹。
ああ、そういえば今日バレンタインには勇気を出してチョコを誰かに渡すんじゃなかったろうか。
その姿では告白どころではない。かわいそうに。
ボクだって少なからずショックを受けているさ。
いきなりの性別チェンジ。
昨日まで女の子を異性の対象としてみてたのが、今日からは野郎相手にときめけと言うのか。
・・・いやだ。
エロゲ友達の顔をいろいろ思い浮べたが、
こいつらに抱き締められたり、キスしたりなんて気持ちが悪い。
それだったらボクはレズがいい。
それがボクの生きる道になるんだろうか。
・・・・。
どうなっちゃうんだろう、ボクたち。

870 名前:830:2/3[sage] 投稿日:04/04/08 01:21 ID:CFPlUond
そういや、日課のようにこなしていた自慰はどうしようか。
妹の身体になったボクには、あのたぎる欲望の塊のアレはない。
だからって、この身体に肉体的な性欲がないわけじゃない。
エッチの教科書を自称するあの漫画によれば小学生で目覚める娘もいるらしい。
妹はこの身体の開発はしてただろうか。
でもボクの妹だぞ。
ちょっとはにかみ屋だが、元気で無邪気なかわいい妹が自慰してる姿?
そんなのは想像できない。
・・・・。
ボクはベッドから降りると部屋の入り口に鍵をかける。
それがボクが自慰モードに入る時のスイッチである。
鍵はかけた。よし。カーテンも閉めた。よし。
これでこの部屋が外部から除かれることはない。
鍵をかけおわるとベッドにあがって布団に潜り込む。
今からこの妹の身体に触れてみる。
これはエロゲではない。
繰り返す。
これはエロゲではない。

871 名前:830:3/3[sage] 投稿日:04/04/08 01:23 ID:CFPlUond
「はぁはぁ・・・・。」
あれからおそるおそる乳房と股間に触れ、そして撫で回してみた。
なんなのだこれは。
手を動かすたびにあふれる新鮮な感覚。
男の身体では感じられなかった快感の洪水に勝手に声が出てしまう・・・・。
これでまだ入り口だ。
ドクンドクン。
心臓が鼓動するように熱い血潮を感じる下腹部の奥に挿れられたら、
いったいボクはどうなってしまうのだろう・・・。
ここでヤメなきゃ。これは妹の身体なんだぞ・・・・。
ただでさえ背徳感を感じる行為を、妹の身体でするなんて・・・・。
快感と興奮で何も考えられなくなる前にやめようと思った。
だが、その精神力を打ち砕くとんでもないものがボクの目に飛び込んだ。
プレ○ステーション、デュアルショック。
ゲームの画面に合わせて振動するコントローラーだ。
ヴァイブレーター機能を持ったあれを股間に当てたらどんなになっちゃうのだろう。
ゴクリ・・・・・。
ボクはゲーム機にもっとも振動の激しそうな格闘ゲームに手を伸ばした。
ドンドン!
ドンドンドン!
「わぁ!」
入り口のドアをたたく音で、ボクは我に帰った。
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」
い・・・妹だと!?なんだ?ば・・・ばれたのか!
「なんだよいったい。」
さも何も無かったように扉の向こうの妹に返事をする。
「お兄ちゃん大変なの!なんか白っぽいのが出てきた!」
ぶっ!妹よ!お前はナニをしてるのだ!!
妹のとんでもない一言に、ボクは枕元に置いてあったそれ専用ティッシュの箱をつかんで、
入り口のドアの鍵を外してドアをあけた。

881 名前:830:1/2[sage] 投稿日:04/04/08 22:24 ID:CFPlUond
>>871の続きです。今日は簡単に。一応、話をまとめにかかってます。

そういやボクが初めて精通した時も大慌てしたよなぁ。
そんな事を考えつつドアを開けると、すぐそこに僕の姿の妹は立っていた。
「あ、お兄ちゃん!」
「わかったわかった。」
ボクは右手で2枚のティッシュをとり、僕の姿の妹の股間を見た。
だが、そこにはシミらしいものはついてなかった。
「ちょっ、ちょっと!どこ見てるのよ。」
「いや、ボクがちゃんと拭き取ってやろうとね。」
「何言ってるのよ、もう。それより部屋の中に変な白いのがいるの。」
・・・・。
ポン。
なんだ、そういうことか。
発射したせーえきが部屋のどこかについたんだろう。
あれがぴたっとくっついた様は見た目に良いものではない。
でもちゃんと拭いておかないとかわいてガビガビになる。
よしよしお兄ちゃんが拭き取ってあげよう。
「とにかく一緒に来てよ。」
ボクは妹に導かれて久しぶりに妹の部屋に入った。


882 名前:830:2/2[sage] 投稿日:04/04/08 22:25 ID:CFPlUond
「お兄ちゃん、あのあたりなんだけど。」
妹が指さした部屋の奥。
そこにはセーラー服がかけてある。
よりによって制服かよ・・・。
あーあ、制服にせーえきなんかつけたら水洗いでは厳しいぞ。
クリーニングに出して染み抜き処理をしても貰わないととれない。
白っぽいシミが残るのは確実だ。
しかし・・・、妹よ。なんとフェチ度の高い場所につけたのだ。
テカっとしたプリーツスカートにかかったボクのせーえき。
紺に白いラインが・・・、はぁはぁ。
「違う違うそこじゃないよ。」
「へっ?」
制服の前にたったボクに妹が注意した。
あれ?制服じゃないのか?
「お兄ちゃん後ろ後ろ!」
僕はやっと勘違いに気付いた。
白いものはせーえきなんかじゃない。
ボクが振り向いたそこには、白いもやのような人型が浮かんでいた。

898 名前:830:1/3[sage] 投稿日:04/04/10 02:40 ID:AHhUYSSV
遅くなってすみません。>>882の続きです。今回は説明多し。

「ゆ・・・幽霊!?」
ボクは腰から落ちてしまった。いったい目の前にあるものはなんなのか?
「ホッホッホ。幽霊とは人聞きの悪い。」
「しゃべった!?」
言葉を発した白いもやは、だんだんとくっきりと形が見えてきた。
「ホッホッホ。わしは聖バレンタインデーの神、聖バレンタインじゃ。」
あんだって?聖バレンタインと名乗ったのはぬいぐるみのようなおじいさん。
しかし、その姿は着物を来て釣り竿をもって。どう見ても昔の日本人。
いやまてよ・・・、こいつ見覚えがあるぞ。
たしか古いエロゲで、きゃる〜んとか言う奴の・・・。
「・・・・・・。聖バレンタインっていうより・・・・、七福神じゃねーか!!」
「えっ、なんでわかったんじゃ!?」
神様が、よりによってゲームのキャラクターの姿で目の前に実在するなんて、いくらなんでも。
まぁ、妹と身体が入れ替わった時点で何が起きても不思議じゃなかったんだが。
でも、せっかく来るなら弁財天が良かった。ス○ティに会いたい。
「・・・。で、その七福神がボクの妹の部屋になんのようだ。」
「だから今は聖バレンタインだと言っておる。」
「バレンタインと七福神は関係ないだろが。」
「関係あるのじゃよ。最近の日本は教会で結婚式をして、
死んだらお経を唱えるようななんでもありの世の中じゃろ。」
たしかに巫女さんがクリスマスパーティとかしてそうだが。
ああ、そんなパーティに参加してー。
「そこでわしらもクリスマスやハロウィンなんかに出動して稼ぐ事にしたのじゃ。」
「バレンタインは宗教行事じゃない!!」
「固い事言うな。こうしてチョコを渡そうとする乙女の願い事を聞いてやってるのじゃから。」
そこで妹が後ろから声をかけてきた。
「ゴメン、お兄ちゃん・・・・・。その神様呼んだの・・・・、私かも。」
「へっ?」

899 名前:830:2/3[sage] 投稿日:04/04/10 02:43 ID:AHhUYSSV
ここで七福神のじじいはボクに少女雑誌の切抜きを差し出してきた。

◆広告◆
バレンタインの贈りものは七福屋開運堂のチョコレートで!
あなたの大切な思いを届けたい。でも勇気がない。
七福屋開運堂はそんなあなたを応援します。
彼がチョコを食べてくれるまで、神様のご加護で強力にバックアップ。
きっとあなたの思いは届けられます。

七福屋開運堂のバレンタインチョコレート
神様のご加護付き
\8800

「これをうちで作って販売しておるのじゃ。」
「8800円?高ッ!こんなの誰が買うんだ?」
「お兄ちゃん・・・・・。これ、私が通販で買ったチョコ・・・・。」
はいっ?振り向けば、広告に載ってるのと同じチョコの包みを妹が持ってるではないか。
・・・・。妹よ。そんなことでは将来50万円の矯正下着とか買わされるぞ。
「で、そのチョコを買ったら、こいつがついてきたのか。ありがたくねー話だ。」
「失礼な。乙女の願いをかなえてやってると言っておろう。」
七福神のじじいは妹の方に歩み寄った。
「この娘っ子は昨日の夜、『お兄ちゃんのようになりたい、映画のような一日を過ごしたい』と祈っておっての。」
たしかに昨日の夜にそのような感じで質問されたが。
いや、待て。
「ま、まさか願いをかなえるって・・・。」
「ほっほっほ。お兄ちゃんのようになりたいという珍妙な願い事じゃが、わしに不可能はないぞえ。」
「それで・・・・・・、朝からボクたちは入れ替わったのかーーーーーーー!!」

900 名前:830:3/3[sage] 投稿日:04/04/10 02:47 ID:AHhUYSSV
「戻せ!今すぐボクたちをもとに戻せ!」
『お兄ちゃんのようになりたい』と『お兄ちゃんになりたい』ではえらい違いだ。
ボクと妹は七福神のじじいの勘違いのせいで入れ替えられてしまったのだ。
「なぁに、ちゃんと目的を果たせば魔法は解けるわい。」
「目的って?」
「思いを寄せてる人にチョコを渡して食べてもらうことじゃ。」
「お前なぁ!この姿で渡せと言うのは残酷だと思わんのか。」
ボクは僕の姿を指差す。
ボクだって困る。その姿でチョコを渡して、もし相手がOKしたとしたら・・・・。ブルブル。
「そ・・・・、そんなこと言ってもいったん魔法をかけたら目的を果たすまでは・・・・。」
それ、呪いって言うんだよ。

いつまでも続くボクと七福神のじじいの押し問答を止めたのは、
チョコをもってうつむいていた妹が必死になって搾り出した声だった。
「お兄ちゃん。いいの。」
「良くない。」
「いいの。私が勇気を出せば・・・・、チョコを渡せばいいんだよね。」
確かにそれが出来れば万事解決である。
「勇気を出せば私にだってできるって。お兄ちゃんそう言ったよね。」
「だけどお前、そのかっこうで・・・。」
「はい!このチョコ・・・・、お兄ちゃんに渡すつもりで買ったの!!」
「へっ・・・・。」
意外な答えに驚いた・・・・。なんだ、なんだよ。そうだったのか。
これ、ボクのために・・・・。
「なんだよ、そうならそうと早く言ってくれよぉ。」
ボクが妹のチョコを受け取ろうとしたところで、
妹はさらに真っ赤な顔で、搾り出すような声で言った。
「お兄ちゃんのこと・・・・、好きなの。ほ・・・・・本気なんだよ!」
「えっ・・・・。」
妹がボクにくれようとしていたチョコ。
それは義理チョコなんかじゃなく、マジチョコだったのだ。
どうしよう・・・・。

905 名前:830:1/1[sage] 投稿日:04/04/10 12:05 ID:AHhUYSSV
すみません。>>891さまを見てレベルの差を感じました。
修行しなおしてきます。
一応、責任のつもりで終わりまでは、なんとか。

実の妹に告白された。
今は僕の姿をしてるのは差し置いて、彼女は妹だ。
どんなに好きでも妹としてである。女未満と書いて妹だ。
妹満。妹マン・・・・・。アホ。
「ごめん。困らせてごめん。わかってるよ。本当は口にしちゃいけないことなんだって。私も期待してないから・・・。」
ボクはなんて言ったらいいかわからなかった。勇気をだせば言えるなんて嘘だ。
「いいよ、お兄ちゃん。私は最初からあきらめてるから。」
そう言うと僕の姿の妹はひとかけらのチョコをくわえると、ボクの口へとキスをした。
しかし・・・・、僕の顔でされたのはかなり複雑だ。はっきりいって気持ちはつらい。
でも口から伝わる感触はとてもここち良い。ダメって言われることが気持ち良いってわかる気がした。

口の中にチョコの甘い味と、妹の複雑な味が混じって残ってる。
自分の唾液と他人の唾液が混ざると、なにか魔法の薬になるんじゃないのかな。
「さぁ、チョコを食べたぞ。元に戻せ。」
「ホッホッホ。まだもう一つの願い、『映画のような一日』というのが残っておるぞ。」
おいおい、もう十分現実離れした体験をしてる。これ以上何をしろっていうんだ。
「映画といってもいろいろあるからのぉ。おぬしの部屋にあった、この映画を再現させてやるとしよう。」
そう言うとじじいはどこからかビデオテープを取り出した。
げ・・・・、あのテープはまずい。
僕が隠し持っていたエロビデオ。タイトルは確か・・・・・・

『処女喪失』