121 名前:テスト[sage] 投稿日:04/04/19 00:54 ID:SmpxR7JM
朝起きたら、妹が傍らにいた。

妹といっても、義妹。
父が再婚した相手の娘。

父と継母は同じ会社に勤め、
年明け早々から米国に出張した。
妹を頼むぞとだけ言い残して。

この春から大学に通う私と、
中3のこの子との共同生活が始まった。

彼女は、ちょっと人より変わった感じで
冷たい印象を与える。他人に対して
距離をとるとゆーか。
小学校のころ少し苛められてたとか
聞いたこともある。

決して裕福ではない私の部屋の間取りは1K。
妹は隣に布団を敷いて寝ていた。

ギリ…ギリ…
歯軋りが聞こえる。うーん、まいったな…。

「ぅ…ぅぅ…うあ゛!」
叫び声に驚く。
月明かりに照らされた彼女の顔は
ぞっとするほど真っ青だった。

122 名前:テスト[sage] 投稿日:04/04/19 00:54 ID:SmpxR7JM
「ちょ、ちょっと、どうしたの?
ねぇ、だいじょうぶ?」

「…おねぇさん。
ごめんなさい。なんでもありません。」

「なんでもないって…顔色悪い…」

「…」
無言のまま布団にもぐる。

「怖い夢とか…」
手を添えた肩が震えていた。
「え?ちょっと…」
「平気ですから…」

うーん、平気じゃないだろそれは。
可愛い妹のため、しょうがないな…

「こっちにきて。」
「え?…なに。」
「いいから、こっち。」

彼女を抱き寄せる。怯えているのかな?
「あっ、あの…」
「静かに…ね。」

177 名前:引き続きてすと[sage] 投稿日:04/04/24 23:09 ID:y12Chq3+
>>122より

「怖くないよ?ほら、だいじょーぶ」
「…私、子供じゃありません」
ちょっと拗ねた様子も可愛いな。
「わかってる」
「だ、だったら…」

虚勢を張る彼女の体は、もう震えてはいない。
でもかたく強張って、脆く思えた。
守らずにいられない、大切な存在。
「ねぇ、聞いて
 大人になっても、怖くて眠れないことがあるよ。
 でも、それは恥ずかしいことじゃないって思ってる。
 人は弱い生き物だから、生きていく上で、誰かを必要とするのは当たり前じゃないかな?」
「…うん」
「わかるよね?」
「はい…」

「じゃ、こうしてやるー!」
ぎゅっと両腕に力を込める。
「わわ、おねぇさん…」
狼狽する彼女。そのままの距離で訊ねる
「…聞こえる?」
「え…っと」
「心音を聞くと安心するんだって」

彼女の体から緊張が解ける。
「おやすみ」
「…すぅ」