俺の名は、木之下祐一。近くの高校に通う一年生だ。
 俺は結構人見知りが激しく、人前ではまず話せない。
 そんな俺だが、この夏忘れられない体験をする事となった。
 
 始まりはあの日、夏休みにはいる二週間前のことだった。
 
「なあなあ、おまえ知ってるか」
「なんだよいきなり」
 俺が、いつものように教室でだらけていると、友人が話をかけてきた。
「ドリームキャストのファンタシースターオンラインってゲーム知ってるか?」
「なんだ、それ?」
 俺は一応話だけは聞いてやろうと思った。
「で、いったいどんなゲームなんだよ。その、ファンダジースターオンラインていうは」
「ファンタシースターオンラインだ。名前を間違っちゃ困るね」
 俺はそのとき、名前ぐらいどうだっていいと思っていた。
 しかし、そいつがあまりに熱く語るので、おとなしく話に耳を傾けた。
「話がそれたな。ファンタシースターオンラインていうのは、ネットゲームなんだよ」
「ネットゲーム?」
 俺には、聞き慣れない言葉だった。
「おう、世界中のみんなといろいろ話すことができたり、知らない人同士ダンジョンにもぐって、レア武器を拾ったりレベルを上げたりと、みんなと一緒にレベルがあがり、そして一緒に喜びにしたることができるんだよ」
「ほほぉ」
「さらに、PSOはアクションRPGだから、いくらレベル高くてもアクションが下手だと、かすっぺなんだよ」
 そいつはほかにもPSOの歴史や、醍醐味などいろいろと話を聞いていく。
 それを聞いているうちに、俺はファンタシースターオンラインに興味を抱いていた。
 
 ・・・・放課後・・・・
 
「じゃ、また明日な」
「おう、またな」
 俺は友人と別れた後、いろいろと考えていた。
 あいつの言ってたこと、ファンタシースターオンラインというゲームのことだ。
 そんなことを考えていると、あっという間に家に着いてしまった。
 とりあえず、家にあるゲーム雑誌でファンタシースターオンラインを調べてみた。かなり評価はいい様だった。
 
 ・・・・終業式・・・・
 
「はぁー、やっと解放された。」
 俺が背伸びをしていたところに、あいつが近づいてきた。
「おい、木之下。おまえPSOかわんのか?俺、知り合いが全くオンラインしてないから、結構寂しいんだよ」
「なんだよ、前といってることが違うじゃねえか」
 俺は友人の方を見る。
「いや、そういうことじゃないんだよ」
「じゃ、なんだよ」
 何があったのか聞いてみる。
「ネットゲームていうのは、相手がわからないだろ。だからなかなか、本音の会話がなかなかできないんだよ」
 ――ふーん、結構欠点というのはあるんだな‥‥‥
「たのむ、PSO一緒にやろうぜ」
 友人は頭下げてたのできた。
 ――しかたねぇなぁ‥‥‥
「わかった。買うよ」
「本当か?やった、これでPSO仲間が増えた」
「しかし、条件がある」
「条件?」
 友人が怪訝な顔をしてこっちを見る。
「なに、簡単なことだ。レベル上げを手伝ってくれ。後、ネットについていろいろ教えてほしい」
「なんだ、そんなことか。わかった、まかせてくれ」
 そんなこなんで、俺はPSOを買うことになった。
 このときは、この後あんな事になるとは思っても見なかった。
 
 その帰り、ゲームショップでPSOを買うと、その足でそいつの家に行った。
 そいつから、いろいろな話を聞いた。
 ネットのマナーや会話の仕方、注意することなど、いろいろと教えてもらった。
 俺は、そいつに別れを告げて家に帰った。
 そして、日が暮れる。
 
「そろそろ、時間だな」
 俺はドリームキャストにGDを入れると、電源ボタンを押す。
 ドリームキャストの起動画面が出て、つづいてセガのロゴが出る。
「さてと、まずはキャラクター制作だな」
 俺は、画面上にあるニューゲームを選択した。
「オープニングは見なくてもいいだろ」
 俺はボタンを押してオープニングをとばす。
 画面が、キャラクター制作の画面になる。
「タイプは……ヒューマーにしよう」
 俺は、キャラクタを選ぶ。
 次の画面になったとたん、俺はビックリをしてしまった。
「なんだ?これ」
 何もしていないにもかかわらず、キャラクターの容姿は俺そっくりだった。
 しかも、既に名前まで付いている。
「まあ、いっか。」
 俺は、あまり考えずに決定した。
 次の瞬間、ブラウン管から閃光が走った。
「なんだ!?」
 あまりのまぶしさに、俺は目をつぶる。
 
 しばらくして、俺は周りが静かになっていることに気付いた。
 おそるおそる目を開けてみると、周りの景色が一変している。
「ここは、いったいどこだ?俺は部屋にいたはず‥‥」
 周りを見渡すと、よくある船の、船長室のような所だ。
「よく来た、Yuuithi」
 いきなり、声をかけられた。
 驚いて声のした方を向く。そこには、中年の男、いわゆるおっさんが立っていた。
 どこかで見覚えのある顔だ。
 えっーと、どこで……
「私はこの船を預かっている提督のタイレルだ。君を呼んだのは、ほかでもない」
 タイレル……どこかで聞いた名だが。
 そうだ、思い出した。
 確かPSOの中にでてくる提督と同じ名前だ。
 よく見たら容姿も同じだ。それに、ここの部屋も全く同じだ。
「ラグオル地表で起きた爆発のことは、君も知っているだろう。その原因を究明しようと、我々はこれまで何回か、調査隊を送ってきた」
 タイレルは深刻な顔をする。
「しかし、今のところ一人として帰ってきたものはいない」
 俺は、それを聞いてかなりやばいとおもった。
「そこで、ハンターである君の腕を見込んで頼みたい。ラグオルの爆発事件、あの原因を究明してくれ」
 俺は無言で、首を縦に振っていた。
「詳しいことは秘書のアイリーンに聞いてくれ。頼んだぞ、Yuuithi」
 タイレル提督はそう言って、奥へと消えていった。
 ――なんか、知らないうちに偉いことに巻き込まれたような……
 そんなことを考えながらも、とりあえず横にいた秘書の女性に話かけた。
 まずは、情報収集だ。
「初めまして、Yuuithiさん。秘書のアイリーンです」
 アイリーンは、俺の質問に対して、詳しく話をしてくれた。
 ラグオルのこと、移民計画の事、この町のことなどいろいろと教えてくれた。
「最後に、ハンターギルドについて、少し話をします」
 俺は今の状況を頭の中で整理しながら、アイリーンの話に耳を傾ける。
「ラグオルには、一人でも行けます。しかし、なるべくハンターギルドで仲間を誘って降りた方がいいですね。最初は、一人では辛いでしょうから。あとのことは、ハンターギルドの方で聞いてください」
「ありがとうございます」
 アイリーンは俺の言葉に軽くお辞儀を返すと、仕事の方へと戻っていった。
 俺はとりあえず、いわれたとおりハンターギルドの方へと向かった。
「うーん、いったいどこにあるんだ。ハンターギルドは?」
 俺は、町の中をぶらぶらしていると一人のおばさんが目に入った。
 ――聞いてみるか……
「すいません、道に迷ってしまって、ハンターギルドはどこでしょうか」
「あんた、新入りのハンターでしょ」
 少し恥ずかしかったが、俺はそうだと答える。
「ハンターギルドならすぐそこだよ」
 俺は、その指さす方向を見たら大きくあった。こんなに近くにあるなんて、俺あほか。
「あっ、ありがとうございます」
「まぁ、死なないように頑張りなよ」
 俺は軽くお辞儀をしてその場を後にした。
 ハンターギルドの前に立つと、自動的にドアが開く。
 中にはいると、いろいろな人がいた。背の高いアンドロイドや背の小さなニューマン、体格のいいヒューマンなど多様なハンター達がいた。
「うぁー、いろいろといるな〜」
 俺はいろいろ、周りを見ながら歩いていると、後ろから背中をだれかに叩かれた。
 振り向くと、一人の?アンドロイドがそこに立っていた。
「何か、俺にご用ですか‥‥?」
「うむ、仕事を手伝ってほしいのだが、いいか?もちろん、報酬は出す」
 俺はまぁ、いいかなと思った。
 旅立つには資金もいるし、何より早く慣れるには実戦が一番だ。
 そんなことを考えつつ、仕事の内容を聞いてみた。
「で、いったい俺は何をすればいいんだ」
「引き受けてくれるのか」
「いや、どのような依頼なのか聞いてから判断するから、内容を教えてくれ」
「うむ、ならこっちで話そう」
 そう言って、俺は奥の方にある個室のような部屋に案内された。
 そこには、イスと机にソファーがあるだけの、話し合い専用の部屋のようだった。
「まあ、立ち話もなんだから、座って話そう」
 そう言って、アンドロイド座る。俺もアンドロイドの向かいのイスに座った。
「で、依頼内容を教えてはくれないか?」
「まずは自己紹介をしよう。お互い名前を知らないと不便だろ」
「まあ、そうだな。俺の名はYuuithi。見ての通り新米ハンターだ。よろしく」
「私の名は、イーガ。私もハンターだ。よろしくな」
 そう言って、お互い握手をした。
「で、どのような依頼なんだ」
「うむ、ラグオル地表にあるモニュメントのデータを取ってくると言う依頼なのだが」
「しかし、それだけでは別に俺は必要ないのでは?見たところ、そのレベルがあれば行けるとおもうんけど……」
 俺がそう言うと、イーガは
「データは私の体内に記録をするのだが、データを持っている間は戦闘力が大幅にダウンしてしまう。その間に、敵に襲われたら一巻の終わりだ。だから、戦闘力がダウンしている間、私を護衛してくれる仲間が必要だ」
「わかりました。俺でよければ手伝いますよ」
 俺は断る理由もないし、どちらにしろ経験も必要なので、OKした。
「ありがとう。さっそく出発しようと思うのだが、どうだろう?」
「そうですね、行きましょう」
 イーガさんはせっかちだなー、と思いながらも、特に用意する物もないので、申し出に応じる。俺は席を立ち、扉の方に向かった。
 ドアノブに手をかけ、思い切り押す。
 ゴッツーーーン
 その時、鈍い手応えがドアノブから伝わってきた。勢いよく開けた扉が、誰かにクリティカルヒットしたらしい。目の前に人が倒れていた。
「あの、大丈夫ですか?」
 おそるおそる話しかけてみると、その人はいきなり立ち上がった。
「大丈夫じゃないわよ。あ〜あ、服やぶれたじゃないどうしてくれるの」
 俺はその剣幕に、一瞬何も言えなくなる。
 その時俺は、目の前に立つ女性の耳が妙に長いことに気が付いた。
 耳が長い……ニューマンか。
「あんた、人の話聞いてるの」
「あっ、す、すみません」
「もう、全く今の若い奴らと来たら、人の話を全く聞かずに無鉄砲なんだから」
 そう言って、彼女は服に付いた埃を払っていた。
「おいおい、その辺で許してやれよ。ファラ」
「あ、イーガ。なにしてるのよ。こんなところで」
「おまえこそ何をしてるんだ。」
「ひまだから、この辺をぶらぶらしていただけ。そうゆうあんたはここで何してるのさ」
「いや、ちょっと仕事の話だよ。なぁ、Yuuithi」
 いきなり、俺に話がふられる。俺はとまどいながらも何かはなさなければと思い勇気を振り絞り、口を開こうとする。
 しかし、俺の勇気はあっさりと目の前の女性に遮られた。
「そう言えば、まだ新米君には、自己紹介してなかったわよね私はファラ。まあ、あんたの先輩ね。これからいろいろと世話になるかもしれないから、よろしく。で、あんた名前なんていうの?」
「あ、はい。俺はYuuithiです。」
「Yuuithiか、いい名だね。ところで、どんな仕事の話をしていたの。私もひまなのよね。どんな仕事でもいいから、手伝わせてもらえないかな。」
「まあ、おまえにも手伝ってもらえば仕事は楽になるし。いいか?Yuuithi」
 俺は首を縦に振った。
「よし、決まりだな。とりあえずショップ行って出発の準備でも整えよう」
 イーガは、そう言ってハンターギルドをあとにした。
 俺達もイーガの後を追うようにハンターギルドをあとにした。
 
 ・・・ショップ・・・
 
「いいか、Yuuithi。ラグオルに降りるときはまず回復アイテムを買うことだ」
 イーガはそう言って、道具屋の前に立った。
「ここでは、メイト系、フルイド系、そしてテクニックなどいろいろな戦闘の補助的なものが売っている。とりあえず死にたくなければ、モノメイトとディメイトは必ず買っておくのがいいだろう」
「イーガはアンドロイドだし、テクニックを使って回復できないからしょうがないわよね」
 ファラは、そう言いながらも俺にアドバイスをくれた。
「回復アイテムは、出来るだけ買っておいた方がいいわね。ラグオルでは、何がおこるかわからないしね」
 俺はアドバイス通り、ある程度回復アイテムを買い込むことにした。
「ところで、このアイテムはどうしまっておけばいいんだ。こんなにあったんじゃ持ち運びでつかれるよ」
「そうか、おまえは新入りだったな。このシステムはまだ一般的に使われていないシステムだから知らなくて当たり前か」
 イーガは笑いながらも、これの使い方について教えてくれた。
「いいか、まずアイテムボックスの横に付いているボタンを押す。そうすると、小さなカプセルになる。使いたい時は地面に投げつける。そうすると元の形に戻る。まあ、簡単なモノだろ」
 俺はうなづきながら実際にやってみると、あの箱が小さなカプセルになった。
 それを地面に投げると、また箱に戻った。
「おお〜、すごい」
「何回か使っているとなれる。よし、とりあえず買い物は終わったな」
 イーガは、そう言ってファラの方を向いた。ファラはオッケーのサインを出している。
「よし、出発だ」
 俺はイーガに続いて、ラグオルに降りるための装置へと乗った。
 そして、次の瞬間俺の目の前にいくつもの星が見えた。
 俺は、説明書にあったことを思い出した。それはロード中は星の流れるようなシーンになっているって事だった。俺は、少し感動していた。
 
 ・・・ラグオル・・・
 ・・・森エリア1・・・
 
 星の中を通り抜けて周りを見回すと、一面緑にあふれていた。
「ここは、いったい?」
 周りを見渡す限りの初々しい木が生えていた。
「おまえは、ここに来るのは初めてか?」
「ああ、こんな木を見るのは初めてだ」
 俺は、周りを見て歩いていると何かに当たった。
「あんた、どこを見て歩いているのよ」
 目の前にはファラがいた。
「あっ、ごめん」
 俺は、すぐさま謝った。
「だから、新入りはいやだね。」
 少しムッとしたが、言うのはやめにしておいた。
「そろそろ行くか」
 イーガはそう言って、歩き出した。
 俺も、後を追うように歩いていった。
「みんな、敵の気配がするから気をつけて」
「よし、わかった」
 イーガとファラは、腰につけていた何かのパーツを取りだした。
 イーガの方は束になっていた棒をばらすと、長い棒の形に組み立てる。瞬く間に、それは槍のような武器へと変わっていた。
 ファラの方は、二つのパーツに分かれてた。ダガーらしい。
「Yuuithiもはやく戦闘の用意を、」
 イーガにそう言われて、俺も腰に付いていた棒を取りだし、スイッチを押した。
 棒の先から光が吹き出し、緑色の刃を形成する。
「おお〜」
「それがフォトンセイバーだ。扱いやすいが威力は小さい。それにリーチが短いから気をつけろ」
 俺はイーガの説明に肯き、セイバーを構える。
 少しビックリしたが、驚いている暇はなかった。目の前にモンスターが現れている。
 俺は、すぐさまにセイバーを構えた。
「よし、ファラは後ろに回れ。俺と、Yuuithiは、前から攻撃をする」
「まかせな」
 そう言って、ファラは素早く敵の後ろに回った。
 モンスターは、ファラの動きにあわせて後ろをむく。
「よし、Yuuithi。いっきに奴らを倒すぞ。」
「り、了解!」
 俺とイーガはいっせいに走り出して俺はモンスターに斬りかかった。
「オリャャャー」
 俺は、思いっきりジャンプをして斬りかかった。
「ぎゃーー」
 自分のもってていたセイバーの刃はモンスターに切れ込んでいて、次の瞬間地面へと食い込む。
 しかし、目の前の目標はまだ生きている。
「でやぁぁ!」
 俺は、さらにフォトンセイバーを振り抜いた。
 
「ふぅ……」
 俺は、周りを見渡すとかなりの数だったモンスターは姿を消し、立ってるのはイーガとファラだけだった。
「どうだ、Yuuithi。初の戦闘は?」
「えーと、無我夢中であまり実感がありません」
 俺は、少し照れてながら話していると、
「まあ、役立たずじゃないことわかったわね」
 ファラは、いやみぽくいった。
「まあまあ、ファラ。先は長い。なかよく、いこうぜ」
 イーガはそう言って、ファラの機嫌を取っていた。
「なぁ、イーガ。あのモンスターはいったいなんなんだ?よかったら教えてくれないか?」
 俺は、イーガに訪ねると、
「ああ、そうだな。奴らの名はブーマ。この辺いったいどこにもいる奴らだよ。いつもは地面の中におり、標的が近づくと現れる。最初は結構やっかいな相手だ。まあ、これからもいろいろ出るから、そのとき教えてやろう」
 イーガはそう言って、次のエリアに向かった。ファラも、タガーのボタンを押して刃を消し、いってしまう。
 俺はここに来て、いろいろと考えるようになった。
 なぜ、俺はここにいるのだろう。ここはいったいなんだろう?
「Yuuithi、何か考え事か?」
「あ、ああ、ちょっとな。」
 俺達は歩きながら話し合っていた。
「なぁ、イーガこの星はいったい何だろうな、と思ったことないか?」
「俺は、あまりないなー。ファラはどうだ。」
「私は、そんなことは考えないわ。私の時間は限られているから、そんなこと考えている余裕はないの」
「えっ」
 俺は、ふぃ疑問に思った瞬間、
「おい、サベージウルフが近くにいるぞ。」
 俺達は、自分の持っている武器を構えた。
「みんな、準備はいいか、くるぞ」
 そう言った次の瞬間、虎ぐらいの大きさの、犬のようなシルエットを持ったモンスターが草の中から出てきた。
「よし、みんな散開して攻撃だ」
「了解!」
 俺達は、バラバラに散開した。
「奴らは、後ろを見せたら攻撃をしてくる。なるべく後ろを取られるなよ」
 イーガは、大声でみんなにアドバイスを送った。
 俺は、敵に後ろを見せずに攻撃を仕掛けていった。そしたら、サペーンジウルフは全く攻撃を仕掛けてこなかった。
「でゃゃゃ、」
 俺のセイバーは、一匹に刺さった。
「どりゃゃゃ」
 俺はすかさず、刺さったセイバーを上に切り上げた。
「ぎゃゃゃゃ、」
 サペーンジウルフは、断末魔の叫びを上げながら地中に消えていった。
「はぁはぁ、なんとかやれたか。」
 俺は中腰のかたちで休んでいると、向こうからイーガとファラがやってきた。
「一人でやったにしてはなかなかのモノだ」
「まぁまぁね。」
 二人は、それなりに俺をほめてくれた。
「よし、これでここも終わりだな。次のエリアに向かうか。」
 俺達が次のエリアに向かったら、向こうにテレポートの装置があった。
「あれを使えば、次の場所に飛ぶことができる。」
「さっさと、いこうぜ。この辺は雑魚ばっかりでぜんぜん相手にならないし、」
 ファラは、ぶつぶつ歩いていると、いきなりイーガが、
「敵の反応がある。みんな気をつけろ」
 イーガがそう言った瞬間、
「上から来るよ。」
 上を向いたら、黄色い物体が空から落ちてきた。
「なに?」
 俺は、あまりにもビックリをして少しの間に、
「おい、Yuuithiなにしてるんだ。敵が目の前まで来てるぞ。」
 俺がはっとしたときにはすぐ目の前に、黄色い鳥がいた。
「うぁぁぁー、」
 黄色い鳥は俺に攻撃しかけてきた。
 ガッンー
 黄色い鳥の攻撃を受けて俺は倒れてしまった。
「Yuuithi大丈夫か?」
 俺はなんとか意識を取り戻し立ち上がり腰に付いていた、セイバーを構えた。
「くそー、やられるわけにはいかないんだ。」
 俺は、セイバーを黄色い鳥に降りかかった。
 しかし、黄色の鳥は軽やかに避けた。
「しまった!」
 俺は、勢いで向こうに倒れ込んでしまった。
「Yuuithiー!」
 イーガは、そう叫びこっちに向かってきた。
 しかし、目の前にはもう鳥が近づき攻撃を、しょうとしていた。
「くそー、もうだめか!」
 俺はそう思った瞬間、
「Yuuithi、ふせぎな。」
 ファラの声が聞こえて、とっさに頭を下げた次の瞬間、
「これでもくらいな。」
 ファラのマンシンガンから無数のフォトンが飛び出ていった。
「キィィィィー」
 黄色い鳥は、その弾すべて受けて俺の横に倒れた。
「ふぅー、なんとか間に合ったか。」
 ファラは、マシンガンをおき横にあった石に腰掛けた。
「Yuuithi無事だったか?」
「ああ、なんとかな。」
 俺は、自力で立ち上がるとそのまま、ファラの方に向かった。
「ファラさん、助かりました。」
「んっ?」
 ファラはとぼけた顔で訪ねた。
「いや、あの時助けてもらっていなかったら、今頃は……」
「気にすることでもないよ。仲間は助け合うのが当たり前だよ。助けないやつはどこにいるの」
「そうですね」
 俺は、深く礼を言ってその場をあとにした。
「ちょっと、ここいらで一休みしていくか」
 イーガはそう言って、手頃の石を見つけて、腰を下ろした。
 俺も、近くに座った。
 
 ・・・約20分・・・
 
「そろそろ、いくか?」
「ああ、」
 俺らは、次のエリアにむかった。
 グィーン、
 目の前の扉が開くと、テレポートの装置が見えた。
「あれは?」
「次のエリアに向かうためのテレポート装置だな。」
 イーガはそういって、テレポートの装置の場所に向かった。
「あれを、使って次のエリアに行くんだ。」
「私は、先に行くよ。」
 ファラはそう言ってさきにテレポートした。
                   
「じゃ、俺達もいくか!」
「ああ、」
 
 ・・・森エリア2・・・
 
 森エリアに来たら、辺り一面雨が降っていた。
「ああ、雨か?」
「まあ、気にせずに全身あるのみだ。」
 イーガは、先陣を切って突き進んだ。
「あまり服が濡れるのはいやだなー。でも、しょうがないかな」
 そう言って、ファラもイーガのあと追いかけてっいた。
「しょうがないか」
 俺も、彼らの後を追った。
 しばらくいったところでイーガが立ち止まっていた。
「おい、どうした?」
「お、みんな集まったか。俺のレーダに敵の反応があった。かなり近くにいるぞ。気をつけろ!」
 イーガがそう言って、慎重に前に進むと、いきなり前からブーマがでた。
「くそ、またブーマか!」
 俺が、セイバーを取りだして突っ込もうとした瞬間、
「待て、奴らはただのブーマではないぞ。奴らはゴブーマだ」
「えっ、なにそれ?」
「ブーマの進化系だ。気をつけてかからんと死ぬぞ」
 そうだったのか、確かによく見るとブーマとは容姿が異なっている。
「よし、じゃいっきに囲み攻撃をするぞ」
 そう言って、ファラとイーガ左右から回り込んだ。
「Yuuithiは、そこで囮になっててくれ」
「おう、わかった」
 俺は、そう返事したのはいいがこっちもかなりやばい状況だ。ゴブーマ達はかなり俺の方まで接近してきていた。
「まあ、何とかなるな」
 俺は少し甘い考えで戦いに挑んだ。
 3分後・・・
「さすがにゴブーマになると強いな」
「私にとってはまだまだ弱い雑魚だよ」
 二人は余裕の笑顔で話していた。
「それにしても、やばかったな。Yuuithi。あと少し俺達が遅かったら完璧に死んでいたな」
「自分の力量のわからないやつは、すぐあの世いきよ。少し考えてから行動する事ね」
 二人は様々な意見を俺に言った。
 俺は反論する気力も返事をする体力すら残っていなかった。
「まあ、無事でなによりだ。さきにすすもうか」
「ささっと依頼を済ませましょ。あまりここには居たくないし」
 ファラはそう言って、上を眺めた。俺も一緒になって上を眺めた。来たときから降っている雨もいっこうにやむ気配がない。
「そうだな、俺のレーダでも依頼のモニュメントの位置はとらえているしかなり近いぞ」
 そうして、敵と戦いながらもやっとの事でモニュメントのところについた。
「よし、しばらくの間そこらで休憩をしていてくれ。その間にデータを取り込んでおくから」
「わかった」
 ファラはそう言って、近くの雨宿りできる場所には行って雨宿りしていた。
 俺は、とりあえず辺りに敵がいないか少し見回っていた。
 しばらくして、戻ってみると
「よう、どこいっていたんだ?」
 そこには、データーを取り終わって、休んでいるイーガの姿があった。
「もう、おわったの?」
「ああ、少しからだが重くなったがなんとかいけそうだ」
 イーガそう言ってゆっくり立ち上がった。
「依頼も終わったことだし戻るか」
 イーガが、そう言って戻り始めた瞬間、
 ゴコロゴロ
 ドカドカ、ドッキャーーーーン
 ものすごい音がした。
「ちょっと、様子を見てくるは。二人はここにいて」
 ファラはそう言って、物音がした方にいった。
「いったいなにがあったんだろ。」
「さぁー、長いことこの森に来てるが一回もこんな事はないからな」
 そう言っていると、ファラが帰ってきた。
「どうだった?」
「入り口の方で土砂崩れが起きていたよ。あれでは帰れそうにないよ。」
「そうか、しょうがないな。俺の方もさっきからテレバイプを使おうとしても反応がないから、どうしたものかな?」
 二人は、そう言って悩んでいた。俺は、なにも知らないせいか話に付いていけなかった。
「しょうがない、先にすすむか。」
「そうね、それしかないわね。」
 そう言っていると、後ろの方から何かが崩れる音がした。
「なに?」
「しばらく動くな。すぐにおさまる。」
 そして、しばらくすると音がおさまりそこから、向こうの崖からテレポート装置がでてきた。
「あれは、」
 イーガが、そう言って近づいた。
「テレポート装置がなぜこんなところに?」
 疑問をいだいていると、ファラは
「ねぇ、これを使うしかないんじゃない。さっきの土砂崩れで先に進むルートは断たれてしまったから、このテレポート装置を使うしかないわ。」
 ファラはそう言って、テレポート装置の上に乗り転送した。
「あっ、いっちゃたよ。しょうがないな、俺らもいくか。Yuuithi」
「あ、ああ。」
 俺は少し不安だけどそう言ってテレポート装置の上に乗って転送した。
 
「ここは、どこ?」
 俺は、横にいたイーガに聞いた。
「俺もここは初めてだ。」
 イーガも知らない場所に出てしまった。
 そこは、さっきの森の様子とは掛け違い、至る所、人が住んでいた感じがある。
「ところで、ファラはどこに行ったんだ?」
 イーガが、そう言って、周りを見渡すと奥の方にファラがいた。
「おーい、ファラ」
「あ、イーガか」
 ファラは、あまり元気がない様子だった。
「どうしたんだ?」
「いや、なんでもないわ」
「そうか、それならいいが」
 しばらくの間、沈黙が続いた。
「ちょっと、ここ一体の地図を作成するからその辺でぶらぶらしててくれ」
 イーガはそう言い残すとファラはその辺を探索をしに行った。
 俺は今までのことを考えながらその辺を歩いていた。
 
 ・・・10分後・・・・
 
「おい、ちょっとみんな来てくれないか」
 イーガそう言って戻ってみると、イーガの目から光りがでていた。
「イーガ、それは」
「しっ、すこしだまっていて」
 イーガは目から立体の映像を映し出した。
「ファラ、これを見てくれ。この施設の地図だ。そして、もう一つこの地図と今の地図 を重ねてみると……」
「あ、ぴったりだ」
「ねぇ、イーガこれはどこの地図?」
 ファラはイーガに訪ねた。
「もう一つの地図は、セントラルドーム地図だよ」 
「えっ、じゃここって、」
「そうだ、あのセントラルドームの中にいる事になる」 
 二人は、深刻な顔をしていた。
 俺は暇だからその辺をぶらぶらしていると、ひとつ気になる部屋を見つけた。
「ここは、」
 部屋の中には、どこか懐かしい感じを漂う空気があった。
 そして、机の上に一つの手帳があった。
 中身を見てみるとどうやら日記の様だ。俺は最後に書かれた日の読んでみた。
 
 10/21 Tue
 
 私は、ここに来て初めての冬を迎えようとしいてた。
 ここは、一年を通して暖かい星だが、冬になるとなぜか心は寒くなる。私は、そう思いながら外を眺めていると、友人のリックが訪ねてきた。
 友人のリックはこんな話をしてきた。
「セントラルドーム地下に洞窟を見つけたんだ。一緒に見に行かないか。」と。
 私は暇だったのもあり見に行こうと思っていた。しかし、そう考えていると下の方から大きな音が聞こえてきた。
「なにかしら?」
そう思っているといきなり私の部屋に警備員が入ってきた。
「何か、あったのか」
リックは警備の人に尋ねると、警備員は
「中央室にいきなり化け物が出てきて、ドームのみんなが襲われている。速くシェルターに避難しろ!」
と言い残すと、警備の人は出ていった。
 私は急いでリックの手を引いて部屋を出るとリックは、
「ライラ、君は先にシェルターに行ってくれ。俺は、ちょっと様子を見てくるから」
「リック」
 その後、私はリックの姿を見ることはなかった。
 
 日記はここで終わっていた。
 このあとの破られていており、このページだけが残っていた。
「Yuuithiどこにいるんだ?」
 イーガの声がした。俺は手帳をアイテムボックスの中にしまい込み、俺は軽く返事をしてみんなのいるところに戻った。
「どこに行っていたんだ」
「いや、ちょっとあちこち探索しててな」
「そうか、」
 イーガと話をしていたらファラが、
「ちょっとこっち来て。すごいモノ見つけたから」
 俺達は、ファラにつれられてついていくと
 テレポート装置があった。
「おお、よくあったもんだ。ほとんど無傷に残っているなんてな。」
 イーガが感心していると、ファラが
「どこに出るかわからないけど、ここいるよりましでしょ。」
 そう言って、ファラはテレポート装置に乗った。
 俺達も一緒にテレポート装置に乗った。
「よし、行くぞ」
「うん」
「オッケーだ」
 そういって、俺達は転送した。
 
「ここは?」
 俺は周りを見渡すと、大きな広間に出た。
「また訳の分からないところにでちゃったわね。」
 ファラは、そう言っているとイーガが
「やばいな、これはかなりでかいやつが近付いているぞ。」
「えっ、」
 そう言ってると、大きな地震が俺達を襲った。
                  
 「なんだ、いったい何がおこっているんだ。」
 俺はなんとか立っているのが精一杯だった。
「やつが来るぞ」
 イーガが言った次の瞬間、地底からドラゴンが現れた。
 フギャャャャャー
 ドラゴンは大きな咆哮をあげながら地上に降りてきた。
「みんな、ここでやつを倒さないと生きては戻れない。力を合わせてやつを叩くぞ」
「ひさびさの大物ね。腕が鳴るわね」
 ファラは余裕の笑みでドラゴンに向かった。
「よし、Yuuithiは後ろから回り込め。ただし危なくなったら安全な場所まで下が っていろ、わかったな」
 俺は少し足がすくんでいたが、意を決して言われたとおりに後ろに回り込んだ。
 先頭を切ったファラは、ドラゴンの足の部分にダガーで切り込んでいるとイーガも同じどころに長刀で切り込んでいた。
 ファラの動きは目にも留まらないスピードだった。まるで蝶のように舞、蜂のように刺す。そんな様に見えた。
 フギャャャャー
 ドラゴンは苦痛の叫びながらも、休まず俺達の方にむかってきた。
「このドラゴン以外に手強いね」
 ファラは少し息を荒くしていった。
「ファラ疲れたなら下がってて、いいんだぞ」
 イーガはファラをいたわって言うと、ファラはまだ行けると様子だった。
 次の瞬間、俺はドラゴンの口から赤い炎が見えた。
「二人とも、危ない!」
 俺はとっさに叫ぶと、イーガとファラはドラゴンの方を見た。
 しかし、時すでに遅しだった。
 フギャャャャー
 ドラゴンは大きく口を開きイーガとファラに向かって炎をはいた。
 二人はかろじいて生きているモノの二人とも重傷で、動ける様子ではなかった。
 俺は素早く二人の元に駆け寄り安全な場所に移動させた。
「大丈夫か?」
 俺は、意識のありそうなイーガに声をかけた。
「あっ、なんとかな。ファラの方はどうだ?」
「意識はないが無事だ」
「…………」
「おい、イーガどうした」
 俺はイーガの体を揺すると。
「ぼでぃーニイチジルシイ損傷ノタメ、シバラクノアイダ全機能ノ停止ヲシマス」
 そう言って、イーガの目から光がなくなった。
「くそ、俺はこんなところで負けてたまるか」
 ─ここで俺がやらねば、ここで俺がやらねば・・・・
 俺は、自分のセイバーを持って再びドラゴンのいるところに戻った。
 フギャャャャー
 ドラゴンは再び大きな咆哮をたててながら俺の方に向かってきた。
「貴様なんかに負けはしない。」
 俺はセイバーをかまえていたら、セイバーの色が緑から青に変わった。
「何がおこったんだ?」
 俺は疑問に思っていたら、ドラゴンの口から赤い炎が見えた。
 俺は、すぐさま炎の届かないところまで逃げた。
 フギャャャャー
 ドラゴンの炎は俺の手前辺りをいったり来たりしていた。しばらくすると炎をはくのをやめ、また俺の方に向かってきた。
「たしか、やつの弱点足だったはず、足下に踏み込めば勝てるかもしれない。」
 俺はそう思いやつ足下に踏み込んだ。
「くらえーー」
 俺はセイバーでやつの足のに切り込んだ。
 フギャャャー
 ドラゴンは苦痛の叫びをあげ倒れた。
「こいつでとどめを刺してやる。」
 俺の持っていた、セイバーの色がまた変わった。次は青から黄に変わった。
「でゃあー、」
 俺は、高く飛び上がりドラゴンの頭の上にセイバーを突き刺した。
 ギャャャャー
 断末魔の叫びをあげてドラゴンは地底の中に消えていった。そして、そこに残ったのは俺のセイバーだけだった。
「やったぞ」
 俺は緊張していたのが一気に抜けて急激の脱力感が襲った。
「やっ、た……ぞ……」
 目の前が真っ暗となり意識が尊いていくのがわかった。
 
「おーい、大丈夫か」
 俺が目を覚ますと、病院らしいベットの上で寝ていた。
「やっと意識を取り戻したか、かなり心配したぞ」
「俺は、いったい?」
「あのあと、ほかのハンター達が来てな。倒れていた俺達を助けてくれたんだ」
 イーガの話を聞きながら、ボーとしていた頭さまそうとしていたら、部屋に誰か入って来た。
「おう、ファラ。Yuuithiが目を覚ましたぞ」
 入ってきたのは、白い服に白い髪のファラだった。
「やっと目を覚ましたの。」
「そうゆうな、おまえだってついこの間まで 意識不明だったんだからな。」
 イーガか、そう言っている後ろでファラは苦笑いをしていた。
「まあ、早く体直せよ。そのときはまた一緒にチーム組もうな。」
 そう言って、イーガが出ていこうとしたら、イーガが、
「そうだ、報酬の方はチェックルームの方に預けてあるから、ちょっと受け取ってくれな。じゃな」 
 イーガはそう言い残すと部屋から出ていった。
「Yuuithi、あの時助けてくれてありがとう」
「なにが?」                                   
「私が炎にやられたとき、助けてくれた事よ」 
「ああ、あの時か。ファラが教えてくれただろ、仲間を助けるのは当たり前だろ。」
「それもそうね。」
 二人して、大きな声で笑った。
「じゃ、Yuuithiが無事がわかったし 私そろそろ帰るわ。」
「ああ、」
「また一緒に組めることを祈るわ、じゃね。」
 そう言って、ファラは部屋から出ていった。俺はまた眠気が襲ったから、もう一眠りすることにした。
 なぜか、いい夢を見ることができそうだ。
 
                        つづく
 
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