白銀の気持ち               
 俺の名は島村 孝太近くの高校に通う2年生。親につきあって全国各地を転校していたが、つい最近、親が海外に店を出すと言って俺をおいて二人とも海外に行ってしまった。
その間は親戚の三村さんの家に居候することになった。
 昔は、よく遊びに行った記憶はあるが、4年前から親の仕事が忙しくなりばったりと行かなくなってしまった。
 俺は、そんな昔のことを考えながら電車の窓から外をのぞいていた。辺り一面雪景色。
 俺の住んでいたところでは、雪なんて全く降らなかった。そう思いながら電車から外を見ていると、目的の駅へと着いた。
 外は今にも、雪が降りそうな天気で俺はその様子を駅の待合室から眺めていた。
 俺は、駅の待合室ベンチで人を待っていた。
周りには、電車を待つ人や待合い場所で人と待ち合わせている人など様々な人がいた。
そして、時間が経つにつれて人数も減っていた。
「おかしいな、時間とっくにすぎているのにな。」
そう言いながら、腕時計を見ていた。
 俺は、待合室にあるストーブに当たりながら待っていると旅の疲れが一気に睡魔となって俺に襲ってきた。俺は一生懸命に戦うが理性がなくなり俺は少し寝ることにした。
・・・・
 あれから、どれくらい経つだろ俺はゆっくりと目を覚ますと、目の前に一人の女性が、立っていた。
彼女は、俺が目を覚ましたのに気がつき俺に話しかけてきた。
「あのー、こんなところで寝ると風邪を引きますよ。」
「確かに、こんなところで寝ていると風邪を引くよな。」
彼女は少し笑いながら俺を見ていた。
「で、今何時だと思っているだ。もう1時間も遅刻だぞ。」
俺は、彼女に対して怒りの念を込めてゆうと、
「だって、孝ちゃんが気持ちよさそうに寝ているから、起こそうにも起こせずだから・・」
「ああわかったよ。気にしてないから早く家に行こうぜ。
いつまでもここにいるわけにも いかないからな。さっさと行くぜ。夏美」
「うん。」
俺たちは、駅から出て白い雪の中を歩き出した。
 
 家に着くと、ここの当主の三村 春夜さんが出迎えてくれた。
「お母さん、ただいま。」
「お帰りなさい。」
夏美は、そう言いながら靴を脱ぎ家の中に入っていた。
「島村 孝太です。しばらくお世話になります。」
「こちらこそ、我が家だと思ってくださいね。」
春代さんはにっこりと笑いながら話しかけてくれた。
そして、俺は靴を脱いで家の中に入ったら、
「ああ、そうだ。荷物は明日のお昼頃届くってさっき宅配便屋さんから
 電話ありましたから。」
「あ、はい。」
俺は、返事を返して奥の部屋に向かった。
奥には、赤いじゅうたんがひいてある居間に、そのの横には清潔な台所があった。
とりあえず、荷物を居間のソファーの上に置き台所の方に行くとキッチンのところに夏美の後ろ姿を見かけた。
「おい夏美、何作ってんだ。」
俺は、キッチンの方をのぞこうとしたら、
「だめ、孝ちゃん。」
俺は、ビックリして後ろに下がってしまった。
「何だよ。いきなり大きな声を出して。ビックリするじゃないか。」
「あっ、ごめんね。でも、作っているところ見られたくないからテレビを見てて待っててすぐできるからね。」
夏美はそう言いながら料理の続きにとりかかった。
「しょうがない。テレビでも見て時間でもつぶすかな。」
俺は、そう言って居間の方にあるテレビの電源を入れたが、こっちの番組を知らない俺はどれを見てもあまりおもしろくなく
気づかないうちに眠ってしまった。
【考ちゃん、・・孝ちゃん。】
(うーん、なんだ〜)
俺は、目を開けると目の前に夏美の顔があった。
「やっと、おきた。夕食の用意ができたよ。」
「ああ、わかった。いまおきるよ。」
そう言って、ソファーから立ち上がると、食卓には、豪勢な夕飯がのっていた。
「おい、これは多くないか。」
俺は自分の席に着きながら目の前の料理を見た。
「大丈夫だよ。孝ちゃんなら牛丼10杯はいけそうだもん。」
「どうゆう意味だ。」
俺は、意味は分からなかったが夏美は、目を輝かせながら言った。
「しかし、全部は無理だと思うけど、まあ食べれるところまで食べてみるか。」
そう言いながら、目の前の食べ物を食べ始めた。
「ねぇ、孝ちゃんおいしい?」
夏美は、俺の顔を見ながら訪ねると、
「ああ、味は悪くないしかなりいけるぜ。」
「はぁ、よかった。久しぶりに作ったから味の自信なかったんだ。」
「おまえが作ったのか?」
「うん、そうだよ。」
と、いった。俺は感心しながら料理を食い続けた。
「もうおなかいっぱいだ。」
何とか、料理を食べ終わった俺はソファーの上で横になっていた。
「もう、孝ちゃんたら食べてすぐ横になると牛さんになるんだぞ。」
「いいんだ、俺は牛にはならないから。」
夏美はふくれて、自分の横にあるソファーに座った。
しばらく二人で、テレビを見ていると、
「孝ちゃん、私さき寝るね。」
「それなら、俺も寝るかな。こっちのテレビはよく知らないから。あまりな・・・」
俺は、そう言ってテレビの電源を切って二階へ上がった。
「こっちが、孝ちゃんの部屋だからそれじゃおやすみ。」
「ああ、おやすみ。」
夏美は、そう言って部屋に入った。
俺も、部屋にはいるとベットと机があった。
「今度から、ここが自分の部屋になるのか。よし、寝るか。」
目覚ましをセットして、ベットの中に入った。
 
〔起きろ、起きろ、朝だよ。〕
ピッ、
俺は起きて、枕元にあった目覚ましい時計を止めた。
「うーーん、さむいな。」
窓のカーテンを開けると、かるく雪が10pは積もっていた。
「うぁー、積もっているよ。」
窓の外を見ていた
ぐぅー、
「おなか空いたな。下に下りて朝食でももらうかな。」
階段を下りると、春夜さんがいた。
「あっ、孝太さんおはようございます。」
「おはようございます。」
春代さんは、朝から廊下の掃除をしていた。
「食卓に、朝食の用意ができていますから、たべてください。」
「あ、はい。」
そういって、キッチンの方へと向かうと、食卓には朝食が並んでいた。
おれは、自分の席に着いて、朝食を食べていると、
「うぁー遅刻しちゃうよ。」
廊下から、走る音が聞こえた。
ドタバタ、ドタバタ、
家中を駆け回る音が聞こえた。
「うあー、遅刻するよ。」
夏美は、部屋中を駆け回っていた。
「あっ、孝ちゃんおはよう。」
「おはよう」
俺は朝食を食べながら答えた。
「おい、夏美早く学校行かないとまずいのでは、」
「あっ、もうこんな時間。じゃ、いってきます。」
そう言って、あわただしく玄関から出ようとしたとき、
「そうだ、今日半日だから帰ってきたら私の買い物つきあってくれない?買いたいものがあるんだ。」
「いいけど、なにを買うんだ?」
「うーん、後のお楽しみかな。それじゃ行って来ます。」
夏美はそう言って、出かけていった。
俺は、ゆっくりと朝食をとっていたら、廊下の方から春代さんの声がした。
「孝太さん、ちょっとこっちきて手伝ってくれませんか。」
俺は、呼ばれた方に行ってみると今にも倒れてきそうなドアを一生懸命に支えている、春代さんの姿があった。
「あの、このドアを持ってくれませんか?私だけの力では支えるので精一杯で、」
「このドアを持てばいいんですね。」
俺は、そう言ってドアを支えた。
「やっぱり、孝太さんがいるといろいろと助かります。」
「いえいえ、お世話になっているのは俺の方だし何か手伝えることがあったら、言ってください。」
そうゆうと、春代さんは笑いながらドアを拭きだした。
10分後・・・
「本当にありがとうございました。」
「いえいえ、じゃ俺はこれで、」
俺は、そう言って食卓に戻ってコーヒーを飲んでから自分の部屋に戻った。
「まあ、とりあえず服に着替えるかな。」
こっちに来るときに持ってきたスポーツバックの中から服を取り出して着替えた。
ピンポーン、
「はーい、」
玄関のチャイムが鳴り、春代さんが玄関へと向かった。
「宅配便です。」
宅配便の人がダンボールを3個ほど持ってきた。
「島村 孝太さんの荷物です。ハンコもらえますか?」
「ここにハンコを押せばいいんですね。はい、ご苦労様。」
春代さんが、荷物を受け取っていた。俺は、一階へと下りていき春代さんのところに向かった。
「あっ、孝太さん荷物きましたよ。」
「じゃ、自分の部屋に運びます。」
俺は、玄関にあるダンボールを2階に運び、ダンボールの中を整理しようとしていたら、
下から、春代さんの声が聞こえた。
「孝太さん、ちょっとお買い物に行って来ますので、留守番よろしくお願いします。」
「ああ、わかりました。」
俺は、そう返事した。
しばらくの間、荷物を中からとりだして整理していたが途中で漫画を見つけ読みふけっていたら、玄関から声が聞こえた。
「ただいま。」
夏美の声が聞こえ、俺はあわてて時計を見るとお昼になろうとする時間だった。
「うぁ、しまった。全然片付いてないじゃないか。」
俺は、あわててやっても仕方ないから昼食まで、できるかぎりすることにした。
・・・
しばらくして、コンコンと部屋がノックされた。
「開いてるぞ。」
俺はそうゆうと、扉が開きそこには夏美が立っていた。
「あれ、まだ掃除終わらないの?」
「ああ、もう少しで終わりそうなんだがな。」
「ふーん、昼食の用意できたから、少し休んでからにしたら。」
「ああ、そうするか。」
そう言って俺たちは一階に下り、昼食を食べてからまた荷物の整理に入った。
今度は、夏美が手伝ってくれたおかげで、すぐに終わった。
「ふー、やっとおわった。」
「そうね、整理も終わったし買い物に行きましょ。」
夏美は、元気よく俺に声をかけた。
「おまえ、よく元気があるな。」
俺が感心していると。
「ほら、早く行かないと店が閉まっちゃうよ。」
そう言って、俺はしょうがなく約束を守ることにした。
「じゃ、買い物に行ってきます。」
夏美は、春代さんに言って外に出ると、辺りはかなり寒かった。
「なぁ、夏美。帰っていいか?」
「なに言ってるの、孝ちゃん。まだ家を出たばかりだよ。」
「ここは、人の生きる場所じゃない。」
「でも、行かないと晩ご飯食べれないよ。それでもいいの?」
「うっ、しょがない。」
そう言って、寒い中商店街に向かって歩いていった。
商店街まで5分ぐらいでついた。
「じゃ、買い物してくるね。」
「ああ、わかった。」
俺は、商店街の街灯の下で夏美の買い物を待ちながら、町の様子を見ていた。
(昔、ここに来たことがあるのになにも思い出せないな・・・)
俺は、そう考えながらぼーと、立っていると横から夏美が、
「孝ちゃん、体に雪が積もってるよ。」
そうゆうと、俺は服に付いた雪を振り払った。
「なぁ、夏美。この商店街、昔と変わったか?」
「うーん、お店が変わったところはあるけど、大きくは変わってないよ。どうしてそんなことを聞くの?」
「いゃ、いいんだ。たいしたことはないから。それより早く帰ろうぜ。春代さんも心配するし、」
俺は、そう言って夏美の荷物を半分持ち雪道を二人一緒に帰った。
 
[起きろ、起きろ、朝だよ。]
ピッ、
枕元にあった、目覚まし時計を止めた。
「いい朝だ。今日から新しい学校生活が始まるから気を締めていこう。何事も初めがかんじだ。」
そう自分にいいかせて下に降りると、春代さんが朝食の用意をしていた。
「春代さん、おはようございます。」
「あっ、孝太さんおはようございます。」
軽く挨拶をすませると俺は食卓に座り、朝食をいただいた。
しばらくして、夏美の姿がないのに気がついた俺は、春代さんに尋ねると、
「まだ寝ていると思いますよ。そろそろ起きてくると思いますよ。」
そう話していると、階段の方からドタバタと物音が聞こえた。
「うわー、大変だよ。遅刻するよー」
夏美は、あわてて食卓に座り、朝食を食べ始めた。
「あれ、孝ちゃんなにしてるのはやく行かないと学校遅れるよ。」
「あのな、俺は学校にどうやって行くか知らないんだからおまえに案内してもらわないといけないんだよ。わかるか」
夏美は、食パンを口にくわえながら考えて納得したような顔をした。
「じゃ、ちょっとまっててね。」
そう言い残すと、夏美は二階に駆け上がった。
俺は、玄関の方で待っていると、二階から夏美が降りてきた。
「おい、間に合うのか?」
「走れば、いけると思うよ。」
俺たちは急いで靴を履くと、
「いってきまーす。」
と言い残して外に出た。
俺たちは、休まず学校に向かって走っていき何とか予鈴までには学校に着いた。
「何とか、遅刻せずにいけたね。」
「はぁはぁ、何でおまえは息切れをしてないんだ。もぅ、疲れて倒れそうだよ。」
俺は、夏美の顔を見ていった。
「あれ、言ってなかったけ私こう見えてもバレー部の副部長なんだよ。」
「なるほど、納得したけど早く学校に入ろうぜ。さすがに寒くなってきた。」
中に入ってもあまり気温は変わらなかった。
「じゃ、俺は職員室に行くかな。」
「そう言えば、孝ちゃん職員室の場所分かるの?」
「たぶん、なとかなるさ。」
とは、言ったものの完全に迷ってしまい職員室を見つけるのに15分かかってしまった。
先生に挨拶を済ますと、先生に連れて行かれあるクラスに一緒に入った。
「今日は、転校生を紹介する。名前は島村 孝太だ。みんな仲良くやってくれ。」
「島村孝太です。まだ分からないこともあるけどよろしくおねがいします。」
そう言い終わると、教室から拍手があった。そして、席は後ろの窓側であり、横には夏美がいた。
「やった、考ちゃんと同じクラスになれたね。」
「まあな、とりあえず知り合いがいるのは救いだな。」
俺は、そう言っていると先生が、
「それじゃ、授業を始めるぞ。島村は教科書がないだろ三村一緒に見せてやってくれ。」
「わかりました。」
こうして、今日午前中はクラスの奴から質問攻めに合いトイレに行く時間すらなかった。
「ふぁー、つかれた。」
「どうしたの孝ちゃん、疲れ切った顔をして?」
「まあいろいろあってな、」
「確かにそうでしょうね。」
そう言って、後ろの方から女子生徒が顔を出してきた。
「あっ、紹介するね。彼女は吉野 香代子ちゃん。」
「よろしくね。島村君」
吉野は、俺に挨拶すると後ろの席から、
「おまえの後ろの席の木村 和義だ。よろしくな。」
「ああ、よろしく」
とりあえず、自己紹介を済ませると夏美が、
「みんな昼食まだでしょ、学食を食べない?」
「わたしはいいけど」
「おれもいいぜ」
「学校にはやくなれないとだめだから、俺も行くよ」
そうして、俺たち4人は食堂に出かけたが、そこには人がたくさんといた。
「席が空いてるかな。」
「俺が席とっといておくから、買ってこいよ。」
そう言って、木村は俺に買ってくる食券を渡し席を探しに行った。
俺も、食券を買い引換所に行くと、夏美と吉野が先に並んでいた。
「あっ、孝ちゃんはなに買ったの?」
「煮込みうどん」
「それだけでは、昼からおなかが空くわよ。」
吉野は俺に忠告しながら、食事をもらっていた。
「いいんだよ。俺が好きだからいいんだよ。」
そう言って、食券を渡し煮込みうどんをもらった。
「おーい、こっちだ島村。」
そう言って、大きく手を振っている木村がいた。
「ほれ、木村。カレーうどんを買ってきたぞ」
「おっ、ありがとな。」
俺も席に座ると、吉野と夏美は先に食べていた。
「おい、おまえら先に食べているのかよ。」
「まあ、男がそんな小さなことは気にしない。」
吉野がそう言っている横で、夏美は黙々と食べていた。
「まあまあ、とりあえず俺たちも食べようぜ。」
木村はそう言って、割り箸を割って食べ始めた。俺もしぶしぶ食べ始めた。
「そう言えば、島村はどこに住んでいるんだ。」
俺たちは、食べ終わり教室に戻ってるとき木村が話しかけてきた。
「えっと、ええーと、・・・」
俺は、どうやってごまかそうかと考えていた。
何せ、夏美と一緒に過ごしていると話してしまうといろいろと問題があるからと考えていると、
「考ちゃんの住所は、夏美と同じだよ。」
「えっ、」
夏美がそう言っている横で、吉野は頭をかかえていた。俺も少しあきれてしまった。
「なぁ、木村今の聞かなかったことにはできないか?」
「ああ、いいけど。まさか一緒に住んでいるとは、吉野は知っていたのか?」
「まあね。島村君が転校してくる前日夏美から電話あったから。」
俺たちは、そうゆう話をしている横では夏美はのんきな顔をして歩来ながら教室に戻った。
 
ホームルームが終わり、部活に行くもの、家に帰るもの、勉強するものなど様々な人がいた。
「ねぇ、孝ちゃんもう帰るの?」
「ああ、ここにいてもしょうがないからな。まあ、部活がんばってくれ。」
俺はそう言って、夏美と別れ玄関に向かうと木村と会った。
「よぉ、木村なにしてるんだ。」
「おお、島村か。雪がひどくてなやむのを待っているんだよ。」
俺は玄関から外を見ると外はかなり吹雪いていた。
「これは、走って帰れるものじゃないな。」
「しばらく待てば、晴れるからまってたほうがいいぜ。」
俺たちはそうして、しばらくの間たわいのない会話していると、
「おっ、やんできたぜ。」
木村はそう言って外を眺めると、吹雪はやみ晴れ間が指してきていた。
「それじゃ、おれかえるわ。」
「おう、また明日な。」
そう言って、木村は走って帰っていった。
(さて、おれもかえるかな。)
そう考えながら、家に向かった歩き出した。
帰りコンビニによっていつも買っていた雑誌を買って帰った。
家に帰ると、春代さんが夕食の用意をしている音が聞こえてきた。
まだ時間はあるなと思い俺は自分の部屋に戻って買ってきた雑誌を読んでいた。
「ただいまー。」
夏美の声が家中に響き渡り、俺は読んでいた雑誌を閉じ一階に下りた。
「あっ、孝ちゃんただいま。」
「お帰り、夏美。今まで部活だったのか?」
「うん、そうだよ。」
俺は、ふーんと思いキッチンの方に向かった。
食卓には夕食の用意がだいたいできており、俺は食卓に座った。
「ねぇ、母さんお風呂わいている?」
夏美は、母春代さんに尋ねてからお風呂場に向かった。
その間、俺は食卓にいても暇だからテレビをつけてみていた。
しばらくの間、テレビを見ていると御風呂場からやっと夏美が出てきた。
「かなり、長風呂だっな。さて、みんなそろったから食べるか。」
そう言って、みんなが席に座って夕食をいただいた。
食べ終わった後、しばらくテレビを見ていたら、
「じゃ、私宿題があるから先に行くね。」
「あれ、宿題なんてあったけ?」
俺は疑問に思い夏美に尋ねると、
「ううん、部活でちょっとね。」
そう言って、夏美は二階に上がっていった。
俺もしばらくテレビを見ていたが、しばらくしてから俺もテレビを消して二階に上がった
二階に上がり、夏美の部屋の前に来るとまた電気はついていた。
(がんばっているんだな)
と思いつつ、自分の部屋に戻り疲れた体を休めるためにベットの中に入って寝ることにした。
 
[起きろ、起きろ、朝だよ。]
ピッ、
今日も長い一日が始まった。
とりあえず、服を着替えてから一階に下りると春代さんが朝食用意をしていた。
「おはようございます。」
「孝太さんおはようございます。」
挨拶を済ませ、食卓に座って朝食を食べ終わる頃に夏美が起きてきた。
「ああ、今日も遅刻するよ。」
「もっと、早く起きろよな。」
俺は、夏美に言いながら立ち上がり玄関に向かった。
「あれ、孝ちゃんもう行くの?」
「おまえを待っていると遅刻しそうだから先行くぞ。」
「ああ、ちょっとまって。」
そう言って、外に出ると後ろから食パンをくわえながら夏美が出てきた。
「もう、少しくらい待ってくれてもいいじゃない。」
「なら、もうすこしはやくおきろよな。」
そう言いながら、学校に向かう道にある一つの公園が目に入った。
「なぁ、夏美あの公園は、・・・」
俺はそうゆうと夏美が
「孝ちゃん覚えている。昔はよくあそこで遊んだこと。」
「うーん、思い出せそうなんだがな。」
「ここには、いっぱいの思い出があるんだよ。昔よくここで遊んから。」
「うーん、そう言えばなんか重要なことがあったような、」
俺は、そう考えていると。
「孝ちゃんもうこんな時間早く行かないと、学校に遅れるよ。」
夏美は、腕時計を見ていった。
俺もあわてて時計を見ると、遅刻ぎりぎりの時間だった。
俺たちはあわてて学校に向かった。教室についたのは予鈴がなってからだった。
「よう、島村。どうしたいきなり遅刻か。」
後ろの席から木村の声が声をかけてきた。
「ちょっと、朝いろいろあってな。」
「何があったんだ。もしかして、・・・」
「なんでもないよ。」
そう答えると先生が教室に入ってきた。
「起立、礼、着席。」
いつものように委員長が号令をかけてから授業は始まった。
俺は、朝のことが気になり考えていた。
「なんだろうな、あの公園で何かあったような?」
ずーと、考えていたら、
「おい、島村」
後ろから、木村の声がして振り向くと周りのみんなは帰り支度をしていた。
「あれ、いったい・・・」
「もう、帰りのホームルームはとっくのとうに終わったぞ。おまえ一日中ずうとぼーとしてなに考えていたんだ。」
「いや、別に」
「ふーん、なら気おつけてかえれや。」
そう言って、木村は帰っていった。
「さて、帰るかな。」
俺は帰り道、朝来た道を通り公園へと向かった。
何か。公園に行けば思い出すと思ったからだ。
「なんだろいったい、とても大切なことような気がする。」
俺はしばらくの間公園のベンチに座っていた。
辺りは暗くなり、雪が降ってきても俺は動こうとしなかった。もし今思い出せないと後できっと後悔すると思っていたからである。
俺はそう思いベンチに座っていてもなにも思い出せなかった。
しばらくして、遠くから夏美がやってくるのが見えた。
「孝ちゃん、こんなところでなにやってる。こんなに雪もかぶちゃって。」
「いやな、何か思い出せそうなんだ。とても大切なことを。」
俺はベンチから立ち上がったら、いきなり体全体に脱力感に襲われて足下がふらついた。
「あっ、孝ちゃん大丈夫?」
俺は夏美の体に倒れ込んでしまった。
「ああ、なんとかな。」
「考ちゃんすごい熱だよ。早く家に帰らないと、」
俺は、夏美の肩を借りて家に帰ることにした。
家に帰ると、夕食ができており。俺はそれを食べてから自分の部屋に戻って寝ることにした。
ゴホッゴホッ、
「ああ、やっぱり体がだるいな。」
ベットの中に入っても、なかなか寝付けず天井をずうーと見ていたら、
昔のことが走馬燈のように駆けめぐった。
「孝ちゃん、孝ちゃんてば、なにしてるの早く行くよ。」
「ちょっと待てよ夏美。もう少しで完成するからよ。」
そこには、小さな頃の自分と夏美ともう一人、女の子がいた。
「ねぇ、早くしないと暗くなるよ。」
「そうだよ、孝ちゃん。」
「あと、少しなんだよ。よし、できた。」
小さな頃の自分は、小さな箱を持っていた。そして3人は、その小さな箱に何か入れてから地面へと埋めていた。
「よし、これで大丈夫だ。これは10年後になったらみんなで開けような。」
「うん。」
「約束だよ。」
次の瞬間俺は夢から覚めた。
「今何時だ?」
枕元にあった時計を見ると夜中の三時を回っていた。
このまま、もう一度寝ようかと思ったが身体全身に汗をかいていたせいかとても不快感を感じ服を着替えて一階に飲み物を飲みに下りようと歩いて、
夏美の部屋の前を通りかかったら、いまだに電気がついているのに気がついた。
「まだ、起きているのかな?」
ドアを開けてみると、机に向かって寝ている夏美の姿があった。
「おい、夏美こんなところで寝ているとかぜ引くぞ。」
まあ、おれも少しかぜひいているけどな、
「うん、わかった。」
夏美は寝ぼけながら布団の中に入った。
「全く、世話のかかる奴だな。」
俺は夏美の部屋を出て、冷蔵庫から牛乳を飲んでからまた寝ることにした。
 
[起きろ、起きろ、朝だよ。]
ピッ、
俺いつも通り起きて、服を着替えてから一階に下りた。
「おはようございます。」
「孝太さん起きて大丈夫なんですか?」
「ええ、ちょっと頭痛いですけど昨日より楽ですから。」
「無理はしないでくださいね。」
春代さんは、私を心配してくれて朝粥を作ってくれた。
いつも通りに、朝食を済ませた頃に夏美は起きてきた。
「ああ、遅刻しちゃうよ。」
夏美が、席に着くと同時俺は立ち上がり行く準備をした。
「おい、夏美早く行くぞ。」
「うん、ちょっと待って。」
俺は外に出ると今日もいちだんと寒かった。後ろから夏美が来ると一緒に学校に向かった。そして、いつも通り公園の横を通りかかると、
「なぁ、夏美今日部活あるのか?」
「ないけど、どうしたの?」
「ちょっと、放課後つき合ってくれないか?」
「うん、いいけど。」
話をしながら、学校に向かった。
学校につくといつものように吉野と木村たちと一緒に話をしたり勉強をしながら、気がつくと放課後になっていた。
「じゃな、島村また明日。」
「おう、またな。」
木村と別れを告げて廊下に出ると、夏美が待っていた。
「じゃ行くか。」
「うん」
俺たちは、学校から出てしばらく歩いたところの公園に着いた。
「孝ちゃん、ここの公園に何か用があるの?」
「ああ、昨日やっと思い出したんだ。10年前にここで約束したことを」
「孝ちゃん思い出したんだ。」
俺たちは、一度家に戻ってから準備してまたあの公園にもどった。
冬だったため、周りには人の気配すらなかった。
「よし、やるか。」
俺たちは、記憶を頼りにその辺を掘ってみた。
しばらくの間掘ってみたがなかなか見つからず、周りは次第に暗くなってきた。
「夏美、もういいぜ。暗くなったし春代さんが心配するからおまえ帰れ。」
「いやよ、私にとっても大切な思い出だから絶対見つけたいよ。」
「でもな、あれ?」
掘っていたスコップにカチンと何か当たった。
「もしかして、これは」
その周りを掘ってみると、夢で見た箱があった。
「夏美、見つかった。」
「ほんと、」
夏美と一緒に、明るいところで箱を見ると鍵がかかっていた。
「あれ、鍵かかってるぞ。」
俺が不思議に思っていると夏美がポケットから鍵を取り出した。
「はい、これで大丈夫だよ。」
夏美が、鍵を開けて俺が箱を開けるといろいろな小物が入っていた。
おもちゃや、おもちゃの指輪などが入っており、その奥に一つの手紙があった。
「なに、ちょっと読ませて。」
そう言って、夏美は手紙を読み上げた。
「なつみへ たぶん今頃はみんな大きくなっていることだろ。しかし、あの時の約束は、絶対かなえるよ。この手紙はその誓いの紙だよ。」
そう言い終える、俺はしまったという顔をした。
「ねぇ、孝ちゃん。あの時の約束は覚えている?」
「ああ、10年後この場所で結婚の約束をするものだった。」
「今でも、同じ気持ち?」
「ああ、かわらないさ。今も昔も、」
俺たち、公園の中心にある噴水のまえにたって二人だけの誓いを立てた。
「俺は、夏美に永遠の愛を誓います。」
「私は、孝ちゃんに永遠の愛を誓います。」
俺たちはお互いの手を重ね合って、誓いあった。
そして、お互いを暖め会うように抱き合った。
「ほんとにいいんだな。」
「信じているから」
夏美は、ゆっくりと目を閉じて二人は冷たい唇を重ね合った。
 
[起きろ、起きろ、朝だよ。]
ピッ、
俺は、いつも通り目覚まし時計を消して、服を着替えてから一階に下りた。
「おはようございます。」
「孝太さんおはようございます。」
春代さんと挨拶をすませた。
昨日は、遅く帰ったが春代さんは何事もなかったように迎えてくれた。春代さんは本当に心の広い人だと思った。
「おはよう。」
「あら、今日は早いわね。」
いつもより早く夏美が起きてきた。
「おはよう、孝ちゃん」
「夏美、今日は早いな。」
俺はそう思いながら、夏美は俺の後ろに回って、
「本当は、昨日渡したかったんだけどね。」
そう言って、俺の首にマフラーをしてくれた。編み目はきれいとは行かないけど、なぜかとても暖かった。
「あっ、ありがとう。」
俺は少し照れながらお礼を言った。
そして、俺たちは学校行く準備をして、外に出ると夏美が待っていた。
「ねぇ、一緒に学校行こう。」
「おう」
いつもと、変わらない道を通って学校に向かった。しかし、少しずつだが自分の中では何かが変わっていた感じがしていた。

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