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パワープレイ用サプリメント |
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作品の概要 |
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この作品はRPGマガジン94年4月号に掲載されたPC用オプション種族であるミノタウロスの設定で、ミノタウロスの神話や生態・文化等が書かれています。 一般に知られているギリシャ神話のミノス伝説とモンスターとしてのミノタウロス、PC用のミノタウロスを同一世界に無理なく存在できるようにする事、謎めいた存在である女性の真実をしめす事に力を注ぎました |
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はじめに |
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このサプリメントは、数あるパワープレイのPC用の種族の一つであるミノタウロスの神話や生態、文化等を紹介するものです。ギリシャ神話に語られ、しばしばファンタジーRPGの敵役となる−なんとパワープレイにおいても人間社会とその周辺に生息するファンタジー・モンスターとして掲載されている−彼らミノタウロスをPCとして、またはNPCとしてより魅力ある種族とすることを目標として作成しました。 なお、このサプリメントを有効に活用するには、パワープレイの各種モジュールが必要です。PC用ミノタウロスのデータは、詳しいものがRPGマガジンNo.48(94年4月号)、簡単なものがパワープレイマジックマニュアルに掲載されています。また、パワープレイ以外のRPGの設定の参考にして頂いても幸いです。 |
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他の種族から見たミノタウロス |
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ミノタウロスは、鋭い角をもつ牡牛の頭とたくましい人間の肉体をもつ種族として知られています。彼らは勇敢で名誉を重んじる強力な戦士として戦争や闘いに参加し、報酬を受け取って故郷に帰りますが、その故郷がどこにあり、どんな所かは知られていません。また、他の種族と交流をもつミノタウロスは外見からして明らかに男性であり、女性のミノタウロスについてはほとんど知られていません。普段のミノタウロスは豪放といっても過言ではない性格ですが、こと女性のミノタウロスや故郷の話しになると注意深くなり逸らかすなどして決して話そうとしません。それらの謎を解き明かすために帰郷するミノタウロスを尾行した者もいたそうですが、帰ってきた者はいないとの噂です。 ミノタウロスの中には名誉など無縁で、人の肉を食らう者もおり、他の種族の驚異となります。この事はミノタウロス全体の評価をさげ、田舎者のなかにミノタウロスを見ただけで逃げだす者をつくりだすほどですが、理解ある人々は人に悪人がいるようにミノタウロスにもいるのだろうと考えています。 |
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ミノタウロスの神話 |
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●他の種族に知られている神話 さらに今のミノタウロスに対しては、この神話のミノタウロスの子孫だけれども、反省して今度は退治されないように暮らしているのだと考えています。そして、一部のミノタウロスは反省を忘れてしまい、当時と同じ様に人の肉を食べては退治されているのだとも考えられています。 ●ミノタウロスに伝えられている神話 重罪を犯した者は宮殿(すなわちラビリンス)の牢獄に送られていた。ある日、卑怯な犯罪者である亡国の王子が投獄されたが、姫をたぶらかし、糸玉の計を聞きだし剣を手に入れて最初のミノタウロスを暗殺してしまった。 最初のミノタウロスの死とともに神の祝福も去り、国は滅び、島は海に沈んでしまった。」という神話がミノタウロスの間では信じられています。 今のミノタウロスは、この最初のミノタウロスの子孫であるものの、神の祝福の力は弱まってしまっており、哀れなハーフミノタウロス(3.ミノタウロスの生態を参照してください)をも現れるようになってしまったのだとも信じられています |
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ミノタウロスの生態 |
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PC用に紹介されているミノタウロスのデータは男性のものであり、女性のミノタウロスはデータが異なります。 ミノタウロスの男女比率は9:1であり、女性のミノタウロスは1割しか生まれません。女性のミノタウロスは豊満な肉体を持った美しい人間に小さな2つの角がはえた外見をしており、平均寿命は100歳ほどですが、一生の間に10人以上の子供を産むのが普通です(女の子を産まないと種の維持ができないからです)。 生殖行為やその時期、食性等については人間とほぼ同じですが、独自の文化があり、人間よりもずっと節操があります。 ミノタウロスは人間とも交配が可能であり、そのようにして生まれると、4分の1の確率でミノタウロス、4分の1の確率で人間、2分の1の確率で混血のミノタウロス(ハーフミノタウロス)が生まれます
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ミノタウロスの文化 |
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ミノタウロスは、他の種族との接触がなるべく起こらないような土地(例えば孤島や半島の端、山奥の谷間等)に集落をつくって部族単位で生活しています。 集落全体が神話に語られるラビリンスのように複雑で大きな一体型の建物のなかにあります。この建物は長方計の中庭をもち、それを囲んで祭儀や公共のための部屋や多くの私室、工房、倉庫が配置されています。増築もしばしば行われ、そのため通路は直角に何度も曲がり、迷路の様になっています。 男性のミノタウロスは主に出稼ぎと農耕をして稼ぎ、部族を守ること、女性のミノタウロスは可能な限り母としての仕事(子を産み、育てる事)に専念することを期待されています。 ミノタウロスの部族は最も強い男性が族長となるのが一般的ですが、より賢い存在で多くの者の母でもある女性が部族の長となる母権制の部族もあります。 女性のミノタウロスが外出する事は(子育ての忙しさから)ほとんど有りませんし、男性のミノタウロスは部族の宝である女性のミノタウロスが他の種族の感心を引き、危機にさらされることを恐れて決して他の種族には話しません(しばしば部族の掟が話す事を禁じています)。 子供たちは部族全体の協力によって、20歳で成人するまで育て上げられます。 ちなみに結婚という制度はミノタウロスにはありません(父きめの祭りを参照してください)。 ミノタウロスにとっての美徳は勇敢さや力を持つ事であり、(最初のミノタウロスを暗殺する事になった)卑怯な行為を極めて嫌っています。(神話を繰りかえさないように)注意深く行動する事や、(ハーフミノタウロスの行為によって失墜している)種族の名誉を回復する様に行動する事もミノタウロスの常識となっています。 なお、集落に部族以外の者が入る事は許されず、場合によっては実力(武力)を行使する事もあります。 |
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ミノタウロスの宗教 |
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ミノタウロスは、豊穣と戦いの神である牛態神を祖神として信仰しています。神の祝福は現在2つにわかれ、ミノタウロスの男性が戦いの面、女性が豊穣の面を受け継いでいるとされており、いつの日か神話と同じ様に再び神が降臨して最初のミノタウロスが再来し、全盛期の繁栄をとり戻すと信じられています。 ホーリーシンボルは牛の頭部をかたどったリュトンと呼ばれる杯であり、牛は神聖な動物とされています。また、その形状が牛の角に似ているミリタリーホークや両刃の斧が神聖な武器として好まれています。 奇跡のカスタマイズとしては、<ホット><クール><ターン・アンデッド><センス・アンデッド><ディビネーション><サイレンス>の代わりに<セイクリッド・ウエポン><フード><エンデュランス><クルセイド>を使用できます。 |
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ミノタウロスの特異な文化として、結婚の制度が無いかわりに、父きめの祭りがあります。これは子供を生む準備のできた女性(子育てに区切りがついた後の女性等)がいる際に、その女性に誰がアタックできるかを決めるための祭りで、武器防具を一切使わない(自らの角の使用は認められる)肉体同士の戦いをトーナメントで行います。優勝者はその女性にアタックし、OKされれば(普通OKされます)、神話を再現して男性は白い牡牛に女性は雌牛に扮して祭壇で交わり、子を作ります。 この祭りは、より強い者の血を子孫に受け継ぐためのものであり、もしも自由恋愛として恋に落ちた場合は、その男性のミノタウロスは自分が子孫を残すに値する事を冒険や戦などで示さなければなりません。 |
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シナリオのアイデア |
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女性のミノタウロスを絡めたシナリオがいろいろ考えられると思います。例えば、好奇心旺盛な若い女性ミノタウロスが人里に遊びに行って騒動(誘拐されたり恋に落ちる等)をおこしたり、恋仲にあるミノタウロスが部族にその仲を認めさせるための冒険などです。すこし重く暗いシナリオとして、人間に女性のミノタウロスを全員殺されてしまった部族が、40分の1の確率にかけて、人間の村を襲撃し暴行をするといったのも興味深いと思います。 女性ネタ以外にもハーフミノタウロス退治や糸玉の計(糸玉を繰りつつ迷路に入り、糸をたどって脱出する策)を絡めたシナリオも面白いと思います。 |
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データ |
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PC用のミノタウロスに職業の制限はありませんが、卑怯な行為をよく行う職業である盗賊や暗殺者になる事はほとんどありません。男性は戦士系の職業や僧侶、女性は呪舞や呪歌をつかう職業に就く事が多いです。 ●ミノタウロス(女性)
●ハーフミノタウロス(NPC専用)
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引用データ |
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RPGマガジン94年4月号より引用 ●ミノタウロス
文責:ヤピロ |
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