紅蓮の里、集会所

美朱麗「ハァ!」

相手の腹に向かって突きを繰り出す美朱麗

『ガシ!』

美朱麗の突きをガードする竜鱗

竜鱗「ふん!」

美朱麗に前蹴りを繰り出す竜鱗

それを美朱麗は後方に下がることでやり過ごす

『シュン!』

瞬間美朱麗の目の前から竜鱗が消える

その場でしゃがむ美朱麗

『ヒュ!』

美朱麗の頭の上を後ろに回りこんだ竜鱗の手刀が通りすぎる

美朱麗「ハ!」

後ろに振り向く動作で肘撃ちを叩き込もうとする美朱麗

『バシ!』

手刀とは違う方の手で防御する竜鱗

『シュタ!』

二人が同時に距離を取る

美朱麗「やるじゃない…」

構えをとったまま話しかける美朱麗

竜鱗「あんたもね…」

こちらも構えをとったまま答える竜鱗

そこに突然

『バチン!』

竜鱗の張っていた『混沌の膜』が破裂する

竜鱗「あら、もう終わりみたい…残念」

心底残念そうに言う竜鱗

美朱麗「終わり?」

聞き返す美朱麗

竜鱗「そう、次の攻撃で終わり…」

そう言って身体中に気を張り巡らす竜鱗

美朱麗「そう、じゃあこっちも…」

そう言って美朱麗も気を張り巡らす

竜鱗「いくよ!奥義・神狼凶牙!」

『ヒュン!』

いきなり竜鱗の姿が消える

『スウ…』

構えをとったまま目をつぶる美朱麗

…突然

目をあけ後ろを振り返りながら手を繰り出す美朱麗

後ろには…竜鱗が手刀を繰り出そうとしていた

美朱麗「星竜暗戯掌!」

『ドグゥ!』

美朱麗の攻撃がカウンターで竜鱗に叩き込まれる

『ドザァァァァァァ…』

吹き飛ぶ竜鱗

…倒れている竜鱗に近づく美朱麗

美朱麗「あたしの勝ちだね…」

竜鱗に話かける美朱麗

竜鱗の身体は黒い靄に変わり始めている

竜鱗「あ〜あ、負けちゃった…」

残念そうに言う竜鱗

竜鱗「けど楽しめたから良いや」

そう言って笑う竜鱗

竜鱗「最初いた所に行ってみなよ、あんたの仲間いるはずだからさ」

竜鱗が美朱麗に言う 

美朱麗「ありがとね」

竜鱗「いいって、約束だったんだから」

美朱麗の礼に恥ずかしそうに答える竜鱗

竜鱗「ガラサーに気をつけなよ…アイツ執念深いからさ…」

そこまで言うと竜鱗の身体は完全に黒い靄と化し四散した…



紅蓮の里、避難所跡

『ザシュ!』

ガラサー「うがあああァァァァ!」

ガラサーの両腕が宙を飛ぶ

ガラサーはすでに追い込まれていた

影螺(鏡)「もう勝てまい…あきらめてクオルドを開放しろ」

ガラサーに刀を突きつけ言い放つ影螺(鏡)

ガラサー「だまれ!リンハ何をしている!援護しろ!」

リンハに向かって叫ぶガラサー

リンハがすかさず呪文を唱えだそうとするが…

ジンジャー「そうはいかないよ!」

ジンジャーがリンハに向かって術を放つ

ジンジャー「エクサグラヴィティー!」

『ガクン!』

リンハ「…あ!」

ジンジャーの超重力の術で押しつぶされるリンハ

ジンジャー「はあぁぁぁぁぁ!」

ジンジャーがさらに魔力を増す

リンハ「ああああああ!…」

リンハの身体が超重力に耐えきれず黒い靄に変わり始める

…やがてリンハの身体は完全に黒い靄となり四散する

ガラサー「ばかな…ばかな!」

呆然とするガラサー

影螺(鏡)「終わりだな…諦めろ」

ガラサーに言う影螺(鏡)

ガラサー「ク…ククク…」

『バサァ!』

ガラサーは突然笑い出したかと思うと翼を広げ飛び上がる

ガラサー「降伏など有りはしない!たとえこの身尽きようとも戦い有るのみ!」

そう言ってガラサーは翼を羽ばたかせる

ガラサー「くらえ!フェザーブレイク!」

翼の羽が影螺(鏡)に向かって降り注ぐ

影螺(鏡)「無駄なことを!」

すべての羽を撃ち落そうとする影螺(鏡)

しかし…

カルナ「駄目ェェェェェ!」

カルナが突然影螺(鏡)を横から突き飛ばす

影螺(鏡)「な!」

予想外の方向から押されたため突き飛ばされる影螺(鏡)

『シュタタタタタタタタ!』

すべての羽がカルナに突き刺さる

ジンジャー「カルナ穣ちゃん」

ジンジャーがカルナに駆け寄る

影螺(鏡)「なぜこんな余計なことを…私ならあの程度の技防げたと言うのに…」

カルナ「駄目です…触っちゃ駄目なんです」

カルナが弱々しく二人に言う

影螺「何?」

カルナ「あの技に触れると『混沌』に食べられちゃうんです…魔法だろうと、剣だろうと…」

影螺はカルナの言葉を聞いてカルナの身体に刺さったはずの羽を見た

そこには羽の変わりに黒い靄が貼りついていた

影螺(鏡)(もしあそこで私があの技を切り払おうとしたら…)

影螺(鏡)(最初の一撃で刀が『混沌』に食われ残りの羽をすべて全身に食らうとこだった…)

影螺(鏡)「なぜ私をかばった…私は君とはなんの面識も…」

カルナ「貴方はにい様の友達でしょう…貴方が傷ついたらにい様が…そう思ったら身体が勝手に動いてたんです」

カルナが影螺の問いに弱々しく答える…

ガラサー「カルナ!貴様まで…貴様まであの方にはむかうか!」

ガラサーが叫ぶ

影螺(鏡)「黙れ…」

影螺(鏡)が静かに言った

ガラサー「なんだと!」

ガラサーが影螺(鏡)に叫ぶ

影螺(鏡)「ジンジャー、その子を頼む」

ジンジャー「ええ、、任せといて」

ガラサーを無視してジンジャーにカルナの事を頼む影螺(鏡)

影螺(鏡)「貴様には、この子の分の借りも一緒に返してやろう!」

そう言い放ってガラサーに向かって飛ぶ影螺(鏡)

ガラサー「黙れ!今度こそ貴様を…」

そこまで言った時…

ガラサーの顔面に鳥が衝突する

ガラサー「な!」

慌てて鳥を剥ぎ取るガラサー

…目の前には刀を構えた影螺(鏡)が飛んでいた

影螺(鏡)「幻天流・最終奥義『風狼』!」

突然影螺(鏡)が3人に分身しガラサーに真空波を同時に叩き込む

すると空間が歪み巨大な空気の渦が出来あがる

ガラサー「ガアアアアアアアァァァァァァァ!」

空気の渦の力で全身がずたずたにされるガラサー

ガラサー「なぜだ!なぜ鳥が!」

影螺(鏡)「…アディの呪いと日頃のおこないの悪さだ…」

影螺(鏡)はガラサーに言い放つ

ガラサー「ばかな!バカナァァァァァ!」

ガラサーの身体は完全に黒い靄になり、四散した

影螺(鏡)はガラサーの最後を見届けると地面に降りた

カルナ「ガラサーを倒したんですね…よかった…」

カルナが影螺(鏡)の無事な姿を見て弱々しく言った

影螺(鏡)「ジンジャー…その子の具合は?」

影螺(鏡)はジンジャーに尋ねる

ジンジャー無言で首を横に振った

『パリン…』

…どこかで何かが割れるような音がした

その方向を見るとエンドを封じ込めていた水晶が跡型もなく消え、エンドが立っていた

エンドが三人の方に近づく

水晶に封じ込められてた時にあった傷はなぜか再生していた

カルナ「…にい様…」

カルナがエンドのほうに手を伸ばす

カルナ「よかった…やっと会えたね…にい…さ……ま……」

そう言うとカルナの手は力をなくしたようにゆっくりと下にさがっていき、やがて地面に着いた…



【前へ】 【戻る】 【次へ】